「普遍的」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「普遍的」の意味や読み方を紹介します。
さらに「普遍的」の類語や対義語、「普遍的」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「普遍的」の意味とは?
- 「普遍的」の類語や言い換え
- 「普遍的」を使った例文
- 「普遍的」の読み方
「普遍的」の意味とは?
「普遍的」という言葉があります。
「普遍的な名曲」とか「普遍的な考え」など、使われる機会が多い言葉です。
「普遍的」という言葉を使えるようになると、表現力が増します。
そこで「普遍的」の意味と読み方をチェックしてみましょう。
- 「普遍的」の意味
「普遍的」の意味
「普遍的」とは、「普遍的な心理」や「普遍的な習慣」などという文章に使用されます。
「普遍」には「広く行きわたる」とか、「どのようなケースでも当てはまる」という意味があります。
ものすごく広い範囲に適応できるような、一般的で、ある意味「普通」ともいえるような物事や考え方を指します。
「普遍的」はそのため、あまり特殊性がないもの、普通のものという意味でも使われますが、個性がないからダメだとか、普通過ぎてつまらないという事ではありません。
「誰でも知っている」「世界中の人が同じように思う」「例外に思う人がいない」ほど、広く知られているという「すごさ」があるからです。
例えば流行歌と呼ばれるジャンルの歌は、もっと専門的なジャンルに特化した音楽ファンから、バカにして見られる事もあります。
しかし同時に「誰でも口ずさむ事ができる」という「すごさ」もあります。
ものすごい知名度で、誰もが好きだからこそ流行歌になれます。
このように「みんなが知り過ぎているから、当たり前になっている」ものほど、「実はすごい」という事があります。
「普遍的」な物事や考え方は、そのような、広く知れ渡っているがゆえ、ことさら言うまでもないようなものです。
例えば長く第一線で活躍している女優さんは、「○○さん、きれいだね」とは言われません。
なぜなら「そんな事は、誰でも知っている事で、そう思わない人はいない」と思われているからです。
逆に、売出し中の女優さんは「○○さん、可愛い」などと言われやすいです。
このように、「みんなが知り過ぎていて、すごさを忘れてしまっている」ような物事や考え方は「普遍的」と表現されやすいです。
「普遍的」の類語や言い換え
次に「普遍的」の類語や、言い換えられるような、似た意味の言葉をチェックしてみましょう。
「普遍的」とはどういう意味かが、さらに分かるようになるでしょう。
- 「一般的」【いっぱんてき】
- 「普通」【ふつう】
- 「当たり前」【あたりまえ】
「一般的」【いっぱんてき】
「普遍的」は、誰でも例外なくしっているような普及した物事や考え方の事を意味します。
そして「一般的」も誰でも理解しやすい、普通の物事や考え方を意味します。
「普遍的」に比べて、ややすごさが消えた感じのものが、「一般的」かもしれません。
「一般的」なものが、さらに世界や時代を超えて行くと「普遍的」なものになるというイメージがあります。
「一般的な考え方」と言った時は、ある人の特殊な考え方や、珍しい考え方、偏見が強い味方から生み出される考えなどは当てはまりません。
もっと普通で、特殊ではない考え方の事を「一般的」と呼びます。
誰もが考えそうで、誰もがそのように行動しそうな物事などを「一般的」と呼びます。
「普通」【ふつう】
「普遍的」という言葉を、もっと簡単な言葉にすると「普通」になるかもしれません。
例えば「普遍的な考え」は、「普通に考えれば…」という言葉に言い換える事ができます。
ただし「普通」は、「一般的」「広く浸透している」という意味だけではなく、「平凡」「優秀ではない」という意味も含まれます。
「普遍的」という場合は、そのようなネガティブな要素が含まれていないので注意が必要です。
「当たり前」【あたりまえ】
「当たり前」は「普遍的」と似た意味を持つ言葉です。
例えば「普遍的な事実」は「当たり前の事実」と言い換える事ができます。
「当たり前」は変わった事や特殊な事ではなく、ごく普通な事を意味する言葉です。
ある考えや物事を「当たり前だよ」と言う時は、それが特殊な物事や考え方ではなく、ごく普通な物事や考え方であると意味します。
また「当たり前のすごさ」などと言いますが、それはまさに「普遍的」を意味する言葉といえます。
「普遍的」を使った例文
「普遍的」を使った例文を見て行きましょう。
例文を見ると、「普遍的」をどのように文章に組み込めばいいか理解しやすいと思います。
- 「普遍的」を使った例文1
- 「普遍的」を使った例文2
- 「普遍的」を使った例文3
「普遍的」を使った例文1
「普遍的」には広く知れ渡り、それが常識として扱われているという意味があります。
そして「普遍的」な物事や考え方は、世代を超える事もできます。
例えば若い頃に人気があったアイドルが、今でも高い評価を受けている事があります。
このような時に、そのアイドルと同じ世代の人は、アイドルの魅力を嬉々として語ります。
その様子を「普遍的」を使った文章にしてみましょう。
「○○ちゃんは今のアイドルと比べても可愛いし、ちっとも古臭くならないな。きっと○○ちゃんは、『普遍的』な可愛さを持つアイドルなんだ」という感じです。
実際に「普遍的」と言ってもいいくらい、時代を超えて魅力的に映る、アイドルや女優が存在します。
このようなアイドルや女優のファンになると、長く同じ人を好きでいる事ができて、ラッキーかもしれません。
「普遍的」を使った例文2
「普遍的」な物事や考え方は、世界の東西を問わずに、その魅力が伝わります。
例えばファッションがそうです。
魅力的なファッションアイテムは、一つの国や地方で愛されるだけでなく、世界中の人々に愛されます。
この様子を例文にしてみましょう。
「着物は、日本だけでなく、世界中のオシャレな人から評価が高い。日本に観光に来た人は、みんな着物を着たがるのもそのためだろう。そういった意味では着物は『普遍的』なファッションといえそうだ」という感じです。
他にも「ジーパンはアメリカで生まれたのに、日本に住んでいる自分も履いている。ジーパンは『普遍的』なファッションアイテムだ」などとなります。
世界中に広まり、高い評価を受けているものは「普遍的」と表現しやすいでしょう。
「普遍的」を使った例文3
「普遍的」という言葉を使って、自分が大好きな物を絶賛する事もできます。
自分が好きなだけではなく、日本中の人や、世界中の人が好きだと感じているという事が、好きな人にとって誇らしいからかもしれません。
この様子を例文にすると、「私の大好きな寿司は、世界中の人に愛されている。まさに寿司の美味しさは『普遍的』だ」とか「俺の彼女は、道を歩いているとみんなが振り返る。この前、海外旅行をした時もそうだった。彼女は『普遍的』な魅力を持つ女性だ」という感じです。
「普遍的」の読み方
「普遍的」は「ふへんてき」と読みます。
「普遍」という言葉を知らない人からすると、「ふへん」はなかなか読みにくい言葉かもしれません。
また「普遍」は「不変」と勘違いされやすいです。
意味も比較的似ているため、簡単な漢字を使った「不変」で一度覚えてしまうと、なかなか間違いだと気付く事ができません。
「普遍」の「普」は「普通」や「普及」という言葉にも使われます。
まさに「普及」し過ぎて「普通」に見えてしまう、そんな考え方や物事は「普遍的」だと言われます。
「普遍的」という言葉には、「普通になっているすごいもの」という意味が含まれています。
何かを作る人、演じる人、何かを発表する人の多くは、自分の作品が「普遍的」になったらいいなと思っているのではないでしょうか。
「当たり前」「普通」なものほどすごい、そんな主張をしたい時は、「普遍的」という言葉を使いましょう。