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「一面的」の意味とは?反対語や使い方、例文や例えを紹介!

言葉の意味を知ると、よりその意味を深く知りたいという知識欲が出てくることがあります。

シンプルな言葉や単語であればあるほどに、その言葉の意味を深く知りたくなってきます。

その1つに「一面的」という語句があります。

一面的

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「一面的」の意味とは?反対語や使い方、例文や例えを紹介!>


目次

  • 「一面的」の意味とは?
  • 「一面的」の類語や言い換え
  • 「一面的」の使い方や例文
  • 「一面的」の対義語や反対語
  • 「一面的」の英語


「一面的」の意味とは?

「一面的」の意味とは?

「一面的」という単語ら、人とのコミュニケーションの中でも、ビジネスの商談の中でも、よく使われる言葉でしょう。

この言葉の意味は、物事の事情に対して、観察した結果や意見、考えを述べる時に、ある一つの面にかたよっている立場から見ていることを指しています。

「一面的な見方」「一面的な批評」と言った感じで使われることがあります。

ある意味、自分の目でしか捉えることができない部分・側面だけで見てしまうことや、その部分だけから得られる情報を元に感じたことや、検証した結果になるでしょう。

言い換えると、表面的な部分だけでしか物事を見ないことの意味となります。

  • 「一面的」の読み方とは?

「一面的」の読み方とは?

「一面的」の読み方は、「いちめんてき」と読みます。

言葉の中には、素直に読めない言葉が数多くありますが、この単語はまったぬ深読みする必要がありません。

素直に読むだけです。



「一面的」の類語や言い換え

「一面的」の類語や言い換え

「一面的」は、他にもいくつかの類義語があります。

次のような言葉が当てはまるでしょう。

  • 「一方的」
  • 「片側だけ」
  • 「表層的」

「一方的」

「一方的」(いっぽうてき)も、「一面的」に通じるものがあります。

やはり1つの観点からしか物事を見ない伊美があります。

「彼の考え方は一方的だ。」

そんな批判めいた意見が出てくることがないでしょうか?

会議の時に発言した意見が、あまりにもかたよっていて、全く周りの環境や状況を把握せずに、自分の主観的な感覚や視野でしか発言しない言葉があるものです。

この時の言葉が「一方的」となるのです。

本来ならば、片方向・一方通行的な言葉や行いではなく、双方向のやり取りが行われるのが、普通のこと。

しかし、「一方的」な思考しかできない人は、相手の考えや意見、立場を尊重しないどころか、理解をすることもしません。

人との円滑なコミュニケーションを実現するためには、相互理解が必須なのですが、「一方的」な振る舞いは、半ば強引で強権的な行動にも写ってしまいかねません。

「片側だけ」

「片側だけ」

これも物事のごく一部だけしか見れないことを指しています。

高速道路でも、事故や交通工事などで「片側通行」という道路規制がありますね。

この時は、間違いなく道路が渋滞してしまいます。

これも「片側だけ」しか道がないからです。

会話や物事のやり取りでも、同じことです。

片側だけの会話は、相手の言っていることをひたすら聞き続けることです。

その意見や話に対して、聞きたいことを質問したり、間違っている説明を聞かされているのであれば、反論もしたくなるのが人情。

しかし、そんなことが許されず、「片側だけ」の意見なのであれば、これもまた、「一面的」な捉え方しかできていないのです。

「表層的」

「表層的」「一面的」と似たような意味で使われます。

「表層」と言うと、あくまで表面にしかでて来ない一番上の層のことです。

「表面的」とも言い換えることができますが、あくまで目に見えている部分しか捉えていないことです。

「あいつの考えは、いつも表層的で、説得力がないな。」

「そう表層的な発言ばかりで、言っていることはきれいなんだが、深い意味が感じられななくて、薄っぺらなんだよね。」

こんな嫌みを陰でささやかれている人っていないでしょうか?

このような発言しかできない人は、表層の奥深くある地層がどのようになっているのかを見ないで、視野に入っていることだけを見て意見をしているだけなのです。

このことから決していいアイデアやっぱり発展的な言葉が出てこないのです。

前項で道路を例えて話しましたが、ここにも表層面の下にはいくつもの層があります。

下地から含めて表層まであり、道路が完成します。

普段通る道路はあくまで表層。

しかし、その下にいくつかの層が重なり出来上がっていることを知ると、より物事の深い部分を理解しようとなるはずです。

「一面的」の使い方や例文

「一面的」の使い方や例文

「一面的」の使い方は、色々とありますが、次のようなシチュエーションで使われることが多いのではないでしょうか?

  • 「一面的」の使い方
  • 「一面的」を使った例文1
  • 「一面的」を使った例文2

「一面的」の使い方

「どうして、あいつの発言は一面的なんだろうか?言っていることは、とてもきれいに聞こえるだが、心に響かないんだよな。」

難しいプロジェクトが立ち上がったA社。

このプロジェクトは全社の命運を掛けたプロジェクトでもあるのですが、ハードルが高過ぎて、成功させるためには、いくつもの難関を乗り越えなくてはなりません。

しかし、プロジェクトリーダーとなったBさんはスピーチはとても上手なのですが、何故か説得力に欠けるのでした。

それはあくまで物事を一面的にしか見ないからです。

そのために、潜在している問題を理解せずに、きれいごとを言ったり、流行りのキーワードを多用するだけで、全く心に響かないのです。

「一面的」を使った例文1

「教授がまとめた研究論文が発表されたされたけど聞いた?」

「ああっ、先生の論文内容は、どうしても一面的で理解に苦しむ所があるなあ。」

こんなケースでも使われたりしないでしょうか?

もしかすると、この教授も研究成果を急ぐあまり、結論ありきで論文を書いてしまったのかもしれません。

仮説を立てて、それに基づき論説を考えていくことは、大切にことです。

しかし、そのプロセスにおいては、色々な観点からの分析を疎かにして、「一面的」な事情しか参考にせずにせっかくの論文が薄い内容になってしまったのです。

この時も深いレベルでの研究や分析を怠り、表面的なことしか書けなかったのです。

「一面的」を使った例文2

新入社員採用の最終面接。

面接官の質問に緊張しながら、受け答えをしています。

その結果、採用が気まった新入社員。

しかし、入社式を終えて、いきなり数人の人が会社の雰囲気に馴染めず辞めてしまったのです。

まだ、配属もされる前からです。

会社創業以来、前代未聞のことでした。

「一体、どんな観点から彼らを評価して採用したんだ?」

劣化のごとく怒り心頭の社長。

冷や汗をかきながら、最終面接を行った人事部長は答えました。

「はい。学歴だけでなく、学生時代の時に何を経験したかも重視して採用しました。」

「経験したことと言っても、具体的な評価の指標は何を持ってやったんだ?一面的な見方しかできなかったのではないか?」

そんなことでトップから厳しく叱られた部長だったのです。



「一面的」の対義語や反対語

「一面的」の対義語や反対語

「一面的」とは、ごく一部の面しか見ないことでの言葉でした。

この対義語としては、次のようなものがあります。

  • 「多面的な」
  • 「全域的」

「多面的な」

「多面的」という言葉は、1つの面だけを捉えているのではなくて、他にもいくつかの「面」を見てトータル的な判断をしたり、意見を言う時に使うことが多いでしょう。

物事は、1つの面だけでは成り立たないものです。

このようにいくつか複数に方向から物事を見て分析したり全体像を把握することで、初めて正確な実像を理解することができるのです。

したがって、複数の面を見て、1つ1つの面を繋ぎ合わせたり比較することで、物事の本質を見極めることができるようになるのです。

「全域的」

「全域的」「一面的」の対義語として使われるケースが少なくありません。

「全域的」となると、広き視野で広い面積を知ることになるので、今、どこで何が起きているのか、全体を俯瞰(ふかん)して見ることができます。

大きな流れを見て把握する「対局を見極める」ということにもなるでしょう。

これができてこそ、初めて大きな流れに知ることになります。

災害対策として、ハザードマップの利用がありますが、自分の住んでいる地域全体をじっくりと見渡して見たら時に、何処が危ない地域で何処が安全なのかということが見えてきます。

これと同じように全域を見渡すことで、大きな流れを知る重要性が理解できることと思います。

木の幹を見ないままに、木の枝ばかりを見ていると、それだけで大切なことを見逃してしまうこともあるはずです。

「一面的」の英語

「一面的」の英語

「一面的」を英語では、“One-sided”となるでしょう。

英語の方がストレート做表現で分かりやすいですね。

「1つの側面」とそのままの意味で理解できます。

icon まとめ

「一面的」という言葉は、とてもシンプルです。

この言葉を使うだけで、とても安直で深い思考ができない中途半端な印象を持たざるを得ません。

物事の一面を深く追及することは、とても重要なことなのですが、それでも深いだけではなく、全体を見る必要があります。

その見方の上に、深い観察力や洞察力が求められてきます。

しかし、「一面的」しか物事の見ることができない人は、決して深い分析や研究に入るのではなく、あくまでも表向きのことしか把握しようとしません。

あるいは表面的な答えだけを知って、理論的な背景を知らないことがたくさんあるのです。

それができてこそ、色々な議論ができるようになってきます。

今ではあらゆる情報がインターネットで把握・入手できるようになりました。

自分の欲しい情報やデータをすぐに分かるのですから、とても利便性が高くなっています。

しかし、この事に甘んじていると、何れは大きな流れに流れを見落としてしまうリスクがあるかもしれません。

と言うのも、自分の気持ちだけで1つのことに固執し過ぎで、正しい正確な情報や実態も見えてこなくなります。

情報は、かならずいくつかの情報と照らし合わせて、比較することや質の良さも見ておくことでしょう。

その結果、「一面的」見方を脱してトータル的な判断ができるようになるのです。

情報分析は多角的に行うことが必須な時代のなのですから、一面的な見方や分析を行うのではなく、色々な側面の環境下で初めて、本当の姿が見えてくるはずです。