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「一見さんお断り」の意味とは?言い換えや理由を紹介!

料亭や格式の高そうなお店で「一見さんお断り」というところがあります。

意味や、使われ方について解説していきましょう。

一見さんお断り

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「一見さんお断り」の意味とは?言い換えや理由を紹介!>


目次

  • 「一見さんお断り」の意味とは?
  • 「一見さん」とは?
  • 「一見さんお断り」の理由
  • 「一見さんお断り」の店に入る方法
  • 「一見さんお断り」の店はどんな店
  • 「一見さんお断り」の言い換え


「一見さんお断り」の意味とは?

「紹介のない、はじめてのお客様は利用できません」というお店を指して、「一見さんお断り」といいます。

とりあえず予約なら受けてくれそうなものですが、「一見さんお断り」を掲げているお店では、紹介者がいなければ電話予約さえ受け付けてもらえません。

ましてや、一般的なお店のようにいきなり訪れても、「こちらは一見さんはお断りさせて頂いていますので…。」と利用を断られてしまうでしょう。

京都の舞妓さん、芸姑さんを呼べるようなお茶屋というところの場合、かなりの確率で「一見さんお断り」です。

また、隠れ家的な予約必須の料理屋でも、「一見さんお断り」の経営スタイルを取るケースがあります。

  • 「一見さんお断り」の読み方

「一見さんお断り」の読み方

「いちげんさんおことわり」と発音します。

「一見さん=いちげんさん」は、初めて訪れる人を意味しますから、「はじめての方の利用をお断りしています」となるのです。

「いちげんさん」という音だけを耳で聞くと、どんな漢字があてられているのだろうと思う人もいるかも知れませんが、意味をそのまま表す「一見」と書いて「いちげん」です。

「いっけん」と読む場合には、「一見してそれとわかる風貌」のような場合です。

お店を初めて訪れるという時には「いちげん」なのです。



「一見さん」とは?

漢字で「一見」と書いた場合、ちらりと見ただけやちょっと見ただけというときには「いっけん」と発音し、お店を初めて訪れた人というときには「いちげん」と発音します。

「いっけん」の場合には「一見(いっけん)してみすぼらしい」=(ちらりと見ただけでみすぼらしい)という使い方になります。

お店を初めて訪れた人という場合には、「一見(いちげん)さんは入れてくれない店なんだよ」=(紹介のないお客様は入れてくれないんだよ)という使い方をします。

発音の仕方と、わざわざ「さん」をつけて「◯◯な人」といった意味合いを付け加えているかたちになっています。

「一見さんお断り」の理由

一見さんを受け入れてくれないお店があることに、不公平感や疑問を持つ方もいるでしょう。

紹介のないお客は信用できないのか、格式が崩れるからかなどいろいろな理由が想像できますが、本当のところはなぜなのでしょう?

一見さんお断りの理由について解説していきましょう。

  • 「格式あるお茶屋さんは後払い」
  • 「商売をするものとして信頼感関係を大事にしている」
  • 「お得意さんを大事にしている」

「格式あるお茶屋さんは後払い」

まず、芸姑さんを呼べるようなお茶屋さんでは、財布を持たずに遊べるシステムになっています。

次のお店に移動するタクシー代さえも、はじめに訪れた店の「ツケ払い」になっていて、あとからまとめて請求される方式になっています。

カード払いが浸透した現在では、お客さんとお店の間に個人的な信用関係がなくてもあとからまとめて支払うということが可能になっていますが、カードのない時代には信頼できる上客が常連客として出入りが許されていたのです。

新規の利用は、常連客からの紹介が必要で、もし、紹介したお客が代金が払えなかったり、支払いを渋るようなことがあれば、責任を持って肩代わりするといったことが起こります。

後払いでまとめて支払いをするので、紹介者は保証人としての意味合いも持っているのです。

「商売をするものとして信頼感関係を大事にしている」

商売をしている人が顧客をもてなしたり、商談を行うのにお茶屋を利用することがあります。

商売というのは浮き沈みがあり、集金がままならないケースもでてくるものです。

そこでものを言うのが「信用」です。

古くからの暖簾を守って長く商売を続けている商売人には、この先も店を続けていくであろう信用を受けているのです。

どこへ逃げるわけでもなく、誠実な対応をしてくれるという信用があるので、全て建て替えてあとから支払いをまとめて請求するというスタイルが成立するのです。

適正価格で提供されているという信頼の上に成り立つシステムです。

「お得意さんを大事にしている」

老舗のお茶屋のケースを解説してきましたが、そうでない場合でも「一見さんお断り」を掲げるお店はあります。

場所によっては、本来サービスを提供したい客層と全く違う客が詰めかけると、もともとのお得意さんに迷惑がかかる場合があります。

しっとりとした静かな環境で、少数組のお客様に、しっかり手のかかったお料理を提供したいので、予約しか受け付けない、お得意さんの紹介しか予約を受け付けないといったお店もあります。

属性の違いすぎるお客さん同士は気を使いますから、先に店側が気遣いの先回りをしていると考えることもできます。



「一見さんお断り」の店に入る方法

「一見さんお断り」の店に入るには、常連客から紹介してもらうのが最もてっとり早い方法です。

お得意さんの予約について行って、紹介してもらい、次回から自分の予約が通るようになれば最短で「一見さんお断り」のハードルを超えることができるでしょう。

何度がお得意さんについていって、顔を覚えてもらい、やっと単独での訪問が可能になります。

どなたか、常連さんの口利きが必要になります。

「一見さんお断り」の店はどんな店

一見さんお断りの店とは京都などに残る「お茶屋」さん、格式ある料亭などが多いものです。

お高くとまっているというより、信頼関係を大事にしているということなのです。

その分スマートに支払いを一括で請求できるようになっています。

トラブル回避という点からいうと、「一見さんお断り」を掲げておくことで、他のお客様に迷惑がかかる事態を避ける、お店の考えに合わないお客さまをお断りしやすくなると言ったメリットがあります。

また、お茶屋さんほど歴史が長くなくても、丁寧なおもてなしを信条とするお料理屋さんの中には、料理人一人が向き合える人数しかお客さんを取らないポリシーの場合があります。

「一見さんお断り」の言い換え

「一見さんお断り」とは他にどんな言い方があるのでしょう。

言い換えについて知っておくと、「一見さんお断り」の理解も深まるでしょう。

「一見さんお断り」に似た言い方や、言い換えを紹介しましょう。

  • 「紹介制」【しょうかいせい】
  • 「会員制」【かいいんせい】

「紹介制」【しょうかいせい】

常連さんの紹介がなければ予約が取れないということを示しておけば、「一見さんお断り」と同じ効果を得ることができるでしょう。

言い回しとしても、古臭さがいくらか抜けて、少しライトなイメージになります。

お店の格にそぐわない、雰囲気を壊してしまう、信頼関係が作れないと判断した場合には、「ご紹介がなければお受けしかねます」とお断りしやすくなります。

「会員制」【かいいんせい】

お店の運営方針に同意した人だけが入店できるお店は「会員制」と呼ばれます。

入会さえすれば誰でも入れるというケースもありますが、特殊なサービスを想定したお店では、運営方針について理解のあるお客様だけが利用している安心感もウリの一つとなります。

「一見さんお断り」のように、「経営方針にそぐわない方は会員になれないので入店をお断りしなければなりません」といえば、受け入れてもらいやすいでしょう。

icon まとめ

お店の利用者側からすると、「紹介がなければ入れないなんて残念だ」と思うような、格式の高いお店や、名店が「一見さんお断り」を掲げる店には多いでしょう。

経営を守るということは、利用してくれるお客様を守るということでもあるので、静かに伝統的なルールを守って楽しむことができない方を排除しなければならないこともあるのです。

そんな時にトラブルにならずにやんわり断るためにも「一見さんお断り」の文言が必要なのですね。