「感謝」の意味とは?ことわざや反対語、使い方や例文を紹介!
日常的に使う表現ではないかもしれませんが、例えば「深く感謝いたします」など、「感謝」という言葉を使うことがありますよね。
お礼をいう時に必要な表現ですが、実際にどのように使うのか知っているでしょうか。
ここでは「感謝」という言葉について解説します。
目次
- 「感謝」の意味とは?
- 「感謝します」の使い方
- 「感謝してもしきれない」の使い方
- 感謝を伝えるときの言い方
- メールで「感謝」を伝えるとき
「感謝」の意味とは?
- 「感謝」の意味
「感謝」の意味
「感謝」というのは名詞であり、「ありがたいと思うこと」、「ありがたさを感じてお礼を述べること」、「謝意を表すこと」という意味を指します。
診察を受けた側がありがたみを表すための感情の1つとされています。
「感謝します」の使い方
- 「感謝します」の敬語表現
- 「感謝申し上げます」のくだけた言い方
- 「感謝申し上げます」の類義語
- 「誠に感謝申し上げます」はおかしい
- 「感謝申し上げます」に「ありがとうございました」はいらない
- 「感謝申し上げますとともに」は便利な表現
「感謝します」の敬語表現
「ありがとうございます」という代わりに「感謝します」という表現を使うことがありますよね。
例えばメールや文章等においては「感謝します」という表現を使うことの方が多いのではないでしょうか。
しかし、確かに「ます」が付いていますので「感謝します」の敬語ではありますが、それよりも丁寧な表現、そして的確な表現は「感謝申し上げます」という言葉になります。
「感謝します」は丁寧語ですが、それに「いう」の謙譲語である「申し上げる」をつけた上で目上の人に「感謝」の気持ちを述べることが可能になります。
「感謝申し上げます」のくだけた言い方
「感謝申し上げます」という表現は極めて正しい敬語表現になりますから、例えば上司や取引先の人、顧客などにも使うことが可能になります。
目上の人がわざわざ時間を取り、自分の話を聞いてくれるのであれば「お時間をいただき感謝申し上げます」ということができます。
この言い方だと少し堅苦しい、もう少しくだけた表現を使いたい、と思うならば「感謝いたします」が適切です。
しかし「感謝いたします」も正しい敬語表現ですから、目上の人に使って問題はありません。
「感謝申し上げます」の類義語
「感謝申し上げます」という表現を使いたいけれどそれ以外の言葉が欲しいときには「感謝の言葉もありません」という表現が使えます。
なんとなく「感謝」を示していないように見えるかもしれませんが、これは「言葉にできないほど『感謝』をしている」、「『感謝』のあまり言葉が思い浮かばない」という意味になりますので状況に応じて使い分けられると良いですね。
「誠に感謝申し上げます」はおかしい
ビジネスシーンにおいては「誠に」という表現を使うことがありますよね。
しかし、だからといってこの言葉を「感謝申し上げます」につけてしまうと不適切な表現になってしまいます。
というのは、「誠に」というのは形容詞や形容動詞に使うことができる表現です。
そのため「誠にありがとうございます」という表現はできますが、動詞である「感謝申し上げます」に付けて「誠に感謝申し上げます」ということができないのです。
このような言葉の間違いは相手に悪いイメージを与えてしまうこともありますから、仮に相手が使ったとしても自分は使わないようにしなければいけません。
「感謝申し上げます」に「ありがとうございました」はいらない
もしも「感謝申し上げます」というのであれば、それに対して「ありがとうございました」という表現をつける必要はありません。
というのは「感謝申し上げます」という言葉の意味が「ありがとうございました」になりますので、同じ表現を2度繰り返すことになってしまうのです。
心から「感謝」しているということが伝わる、と思ってくれる人もいるでしょう。
しかし人によっては同じ言葉を2度繰り返すなんて、余計だと思う人もいるかもしれません。
相手によって捉え方が異なりますから、違和感を覚えられてしまう可能性もあるのです。
「感謝申し上げますとともに」は便利な表現
「感謝申し上げますとともに」の「ともに」には「同時に」や「合わせて」という意味があります。
例えば「感謝申し上げますとともに、貴殿のさらなるご活躍をお祈り申し上げます」などというと「感謝」とともに相手の発展を願う、という意味になります。
ビジネスではよく使われる言葉ですので、「感謝申し上げますとともに」という表現はぜひ覚えておきたいものです。
「感謝してもしきれない」の使い方
- 「感謝してもしきれない」の意味
- 「感謝してもしきれない」は日常的には使わない
- 「感謝してもしきれない」はビジネスにおいてよく使われる
「感謝してもしきれない」の意味
ありがとうございます、「感謝」申し上げます、などでは自分の気持ちをしっかりと相手に伝えることができないと思う場合、場合によっては「どうも」「本当に」「誠に」などの言葉を使い、表現を強調することがあります。
しかし、最大限の「感謝」に対する言葉には「感謝してもしきれない」というものがあるのです。
これはより強い「感謝」の気持ちを表す敬語表現になります。
「感謝してもしきれません」以外に「感謝の気持ちでいっぱいです」「誠にありがとうございます」などということもできます。
「感謝してもしきれない」は日常的には使わない
「感謝してもしきれない」という表現は極めて強い「感謝」の気持ちを表すものです。
だからこそ普段から使うという事はできません。
日常的に「感謝してもしきれません」と言ってしまうと思うもう若くなってしまったり、堅苦しくなってしまったりする可能性が考えられます。
特にビジネスにおいては上司や取引先の相手、顧客など、目上の人に対して使うことができる表現ですが、単なる同僚や部下に対して使う表現ではありません。
「感謝してもしきれない」はビジネスにおいてよく使われる
強い気持ちを表す一方で、この言葉はビジネスにおいても使うことができます。
しかし先ほども述べた通り、だからといって頻繁に使ってしまうといざ本当に強い「感謝」の気持ちを表したいときに「感謝」の気持ちが薄くなって伝わってしまうこともあります。
「感謝してもしきれない」という表現をしっかりと理解した上で、本当にこの表現が適切な場面で使えるようになりたいですね。
使い方によっては相手に良い印象を与えることが可能になります。
感謝を伝えるときの言い方
- 「御礼申し上げます」
- 「心から感謝申し上げます」
- 「感謝いたします」
- 「深謝申し上げます」
- 「拝謝申し上げます」
「御礼申し上げます」
感謝の気持ちを相手に伝えるとき、フォーマルな言い方の中で最も一般的な言い方は「俺申し上げます」という表現です。
スピーチでも文章でも使うことができ、ビジネスの場においてもよく使われます。
「心から感謝申し上げます」
先程も紹介したように、「感謝申し上げます」という表現を強調したい時は「まことに」という表現は不適切です。
ここでは「心から」という表現を使い、相手に自分の気持ちを使うことが可能になります。
心からの偽りがない気持ちを相手に伝えることになります。
「感謝いたします」
これも先ほど紹介しましたが、「感謝申し上げます」という表現を少しくだけた言い方にすると「感謝いたします」という表現になります。
だからこそ、取引先の相手には使わないようにしましょう。
身近な上司や同じ部署の先輩には使うことができますが、取引先に使うと失礼な印象を与えてしまうことがありますので注意が必要です。
「深謝申し上げます」
「深謝」というのは「心の底からの感謝」という意味になります。
そしてこれは「感謝」という言葉よりも強い意味がありますので、口頭で使うことはあまりありません。
それよりもビジネスの文書やメール、特にお礼状などで使われることが多いです。
「拝謝申し上げます」
「拝謝」は目上の人に対して拝礼し、感謝の気持ちを述べるという意味になります。
自分よりも上の人に対し、フォーマルな手紙で使う「敬具」などと同じように文末で使われることもあります。
非常に堅苦しい表現ですから、相手によっては大げさだと思われてしまう可能性もあるかもしれません。
また、極めて親しい間柄の先輩などに使うとよそよそしい感じを与えてしまいますので相手に応じては使わない方が良い言葉でもあります。
メールで「感謝」を伝えるとき
- 直接伝える時と同じ表現を使う
- 忙しい相手には簡潔に伝える
- お礼はすぐにする
直接伝える時と同じ表現を使う
ビジネスにおいては文書やメールで感謝の気持ちを相手に伝えなければいけないということもあるかもしれませんね。
口頭でお礼を伝えるときとメールで伝えるときは基本的に同じ表現で問題ありません。
ただし相手によっては堅苦しい表現の方が好まれる場合もあるでしょう。
文書はどうしても堅苦しい表現が望まれる可能性もありますので、相手によって使い分けが必要です。
忙しい相手には簡潔に伝える
もしも忙しい相手に対して感謝の気持ちを述べるときには出来る限り簡潔に述べることが大切です。
長々と状況を説明したり、長々と自分の感想を述べたりするのではなく、短く感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
そのためには「誠に」「心から」「本当に」などの使い分けをしっかりと理解しておくことも大切です。
お礼はすぐにする
誰かに感謝の言葉を伝えるとき、何時間も何日も経ってから感謝の気持ちを述べても意味がありません。
確かに忙しいのはお互い様かもしれませんが、ビジネスであったとしても日常生活であったとしても、お礼の言葉はすぐに伝えるということが大切です。
特にビジネスにおいて相手に感謝の言葉を伝えなければいけない時はすぐにお礼をするようにしましょう。
そんな時、相手が忙しいのであれば電話ではなくメールでも構いません。
もしも相手が電話を好むのであれば電話でも構いません。
長々と話をする必要はありませんが、すぐにお礼をいうということがポイントです。
いかがでしょうか。
お礼をいうとき、日常的には「ありがとうございます」という表現が一般的ですから、「感謝」という表現はあまり使わないかもしれません。
しかし、ビジネスにおいてはむしろ「ありがとうございます」という表現よりも「感謝申し上げます」の方が丁寧に思われることも多いです。
相手に応じて、そして感謝の度合いに応じて使い分けが必要ですが、いろいろな言い回しを知っておきましょう。
それにより様々なビジネスの場で使い分けが可能になり、人間関係を円滑にすることができますよ。
お礼を述べるという事は円滑な人間関係を築く上で非常に重要なことなのです。