「備えあれば憂いなし」とは?意味や使い方!例文や解釈
「備えあれば憂いなし」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「備えあれば憂いなし」という言葉を使った例文や、「備えあれば憂いなし」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「備えあれば憂いなし」とは?
- 「備えあれば憂いなし」の表現の使い方
- 「備えあれば憂いなし」を使った例文や短文など
- 「備えあれば憂いなし」の反対語
- 「備えあれば憂いなし」の類語や類義語・言い換え
- 「備えあれば憂いなし」の英語と解釈
「備えあれば憂いなし」とは?
「備えあれば憂いなし」には「普段から準備しておけば、いざという時も、何も心配がない」という意味があります。
- 「備えあれば憂いなし」の読み方
- 「備えあれば憂いなし」の由来
「備えあれば憂いなし」の読み方
「備えあれば憂いなし」の読み方は、「そなえあればうれいなし」になります。
「備えあれば憂いなし」の由来
「備えあれば憂いなし」は、古代中国王朝の一つ、殷の宰相傳説の言葉がもとになっています。
「これ事を事とする、乃ち其れ備え有り、備えあれば患い無し」という文章が、「書経」という本の中に残されています。
「備えあれば憂いなし」の表現の使い方
「備えあれば憂いなし」の表現の使い方を紹介します。
「備えあれば憂いなし」には「普段から準備しておけば、いざという時も、何も心配がない」という意味があります。
そこで、普段から準備しておけば、いざという時に何も心配がいらないと思った時、または誰かにそう言いたい時に、「備えあれば憂いなし」という言葉を使ってみましょう。
例えば、まるで貯金をしていない友達がいるかもしれません。
友達は「お金が無くなったら、稼げばいい」と言っているかもしれません。
しかし、急に仕事がなくなってしまったり、病気になり、働けなくなることもあるでしょう。
このような時に備えて、予備のお金を普段から用意しておけば、働けなくなった時、心配が要らないという意味を込めて、「備えあれば憂いなしというから、貯金しておくと安心だよ」などと「備えあれば憂いなし」という言葉を使ってみましょう。
「備えあれば憂いなし」を使った例文や短文など
「備えあれば憂いなし」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「備えあれば憂いなし」を使った例文1
- 「備えあれば憂いなし」を使った例文2
「備えあれば憂いなし」を使った例文1
「『備えあれば憂いなし』というから、断水した時のために、水を買っておこう」
この例文は、普段から準備しておけば、いざという時に心配ないから、何か災害があり、断水してしまった時のために、水を買っておこうという文章になります。
このように「備えあれば憂いなし」には「普段から準備しておけば、いざという時も、何も心配がない」という意味があります。
台風や地震など、様々な災害により、断水してしまうことがあるため、飲み水を大量に確保しておくと、安心かもしれません。
「備えあれば憂いなし」を使った例文2
「『備えあれば憂いなし』というため、仕事のアイデアをたくさん出しておこう」
この例文は、普段から準備しておけば、いざという時に心配ないというから、普段から仕事のアイデアをたくさん出しておこうという文章になります。
急に企画を提出しろと上司に言われた時などに困らないよう、普段から企画や提案、アイデアを出す習慣をつけておくと、安心かもしれません。
「備えあれば憂いなし」の反対語
「備えあれば憂いなし」の反対語を紹介します。
- 「渇して井を穿つ」【かっしていをうがつ】
- 「泥棒を捉えて縄をなう」【どろぼうをとらえてなわをなう】
「渇して井を穿つ」【かっしていをうがつ】
「渇して井を穿つ」という言葉には、「必要に迫られて、慌てて準備しても間に合わない」という意味があります。
喉が渇いてから井戸を掘っても間に合わないという意味から転じています。
「渇して井を穿つというように、薄着の季節になってから、ダイエットをしても間に合わない」という文章は、「のどかが乾いてから井戸を掘っても間に合わないように、薄着の季節になり、慌ててダイエットを始めても間に合わない」という意味があります。
「泥棒を捉えて縄をなう」【どろぼうをとらえてなわをなう】
「泥棒を捉えて縄をなう」には、「ことが起きてから、準備を始めること」を意味します。
泥棒を捕まえてから、慌てて縄を準備しても、その間の泥棒は逃げてしまうだろうという意味から転じています。
「備えあれば憂いなし」の類語や類義語・言い換え
「備えあれば憂いなし」の類語や類似を紹介します。
- 「濡れぬ先の傘」【ぬれぬさきのかさ】
- 「念には念を入れよ」【ねんにはねんをいれよ】
- 「転ばぬ先の杖」【ころばぬさきのつえ】
「濡れぬ先の傘」【ぬれぬさきのかさ】
「濡れぬ先の傘」には、「失敗しないよう前もって準備しておくこと」を意味します。
雨が降る前に、傘を用意しておけば濡れることはないという意味から、転じています。
「念には念を入れよ」【ねんにはねんをいれよ】
「念には念を入れよ」には「用心の上に、さらに用心を重ねよ」という意味があります。
「念には念を入れて、もう一度、原稿を見直そう」という文章は、「用心の上に用心を重ねた方がいいから、提出する前にもう一度、原稿を見直そう」という意味になります。
「転ばぬ先の杖」【ころばぬさきのつえ】
「転ばぬ先の杖」には、「失敗しないよう、万が一に備えて、あらかじめ十分に準備をする」という意味があります。
転んでから杖を用意しても意味がないという意味から、転じています。
「転ばぬ先の杖というから、企画の代替案を用意しよう」という文章は、「万が一に備えて準備をした方がいいというから、企画の代わりのアイデアを用意しておこう」という意味になります。
「備えあれば憂いなし」の英語と解釈
「備えあれば憂いなし」の英語を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「備えあれば憂いなし」を英語にすると、“Keep something for a rainy day”になります。
“Keep something for a rainy day”という英文には、「雨の日(まさかの時)のために、お金などを蓄えておけ」という意味があります。
「備えあれば憂いなし」という言葉と共通する意味があるため、“Keep something for a rainy day”という英文を覚えておきましょう。
「備えあれば憂いなし」という言葉について、見てきました。
普段から準備しておけば、いざという時も、何も心配がないということを、ことわざで伝えたい時、「備えあれば憂いなし」という言葉を使ってみましょう。