「示唆する」の意味とは?「示唆」とは?英語や言い換えを紹介!
日本語には色々な言葉があります。
人を勇気づける言葉。
反対にがっかり気落ちさせるような言葉もあります。
一方で奥ゆかしい美的な感性を持つ言葉も蟻、とても豊かな気持ちにさせれくれるのも、日本語の特徴かもしれません。
また、直接的な意思表示を避けて、比喩的な表現を用いたり、間接的な伝え方もあります。
その1つに「示唆する」という言葉があります。
この言葉には、どんなん意味が含まれているのでしょうか?
目次
- 「示唆する」の意味とは?
- 「示唆する」の類語や言い換え
- 「示唆する」の正しい使い方
- 「示唆する」を使った例文
- 「示唆」の読み方
- 「示唆する」の英語
「示唆する」の意味とは?
「示唆する」という表現は、普通の会話の中で使われる場面は、あまりないかもしれません。
どちらか言うと、新聞報道やニュース、連絡等で使われることが多いのではないかと思われます。
「示唆する」の意味は、「ほのめかす」ということになります。
直接的な言い回しや意思伝達をするのではなく、遠回しに伝えることで、相手の感情を害することを避けて、やんわりと自分の考えや、これから起こることなどを、伝える意味が込められています。
「示唆する」の類語や言い換え
「示唆する」は、直接的な表現を避けた間接的な言い方になりますが、似たような言葉もあります。
- 「匂わせる」
- 「暗示する」
- 「伏線を張る」
「匂わせる」
これも「示唆する」という表現を、さらに砕けた感じで例えたものでしょう。
よく刑事ドラマや推理番組でも、この言葉が使われることがあります。
「あの容疑者の行動は、怪しい。犯罪に手を染めたことを匂わしている。」
こんな感じのセリフが、出てこないでしょうか?
確信めいた行動はつかめないものの、怪しい「匂い」を行動で出しているのかもしれません。
あまり肯定的な表現でらありませんが、「匂わせる」は、日常会話の中でも使いやすい・使われやすい言葉でしょう。
「暗示する」
「暗示する」も類義語として挙げられます。
予測不可能な環境の中で、どのような結果や将来が待ち受けているのでしょうか?
明確な予測を打ち出すことができない混迷の環境の中で、何かしらの予測を立てること。
「暗い環境下で示す」という意味合いも含めて、使われます。
「未来を暗示する」という言葉で使われることが多い表現です。
「伏線を張る」
これも、「示唆する」に近い言葉として、使われることがあります。
伏線の定義は、ある出来事やストーリーの中で、未来に起こるであろう重要な出来事を、前もって暗示する流れのことです。
ドラマや小説で使われるテクニックですが、「伏線を張っておく」ことで、本流の話がどのようになっていくかを、少しちらつかせておくことが、この言葉の中から、読み取ることができます。
「示唆する」の正しい使い方
「示唆する」は、直接的なことを伝えたくない時に用いる表現です。
ビジネスでの交渉事で、すぐに結論を提示したり回答も求められても、今の段階ではすぐに回答を提示できないことがあります。
そのような時に、ある程度の回答は準備できてはいても、何かしらの事情で答えられない時や、不確定要素が残っているために、明確な回答を避けなければならないことがあります。
このような時に、「示唆する」という言葉を使うケースがあります。
このような場面での「示唆する」が正しい使い方でしょう。
「示唆する」を使った例文
示唆することは、遠回し的な意思伝達や表現になりますが、身近な所では。
どんな使い方がされているのでしょうか?
- 「示唆する」の例文1
- 「示唆する」の例文2
- 「示唆する」の例文3
「示唆する」の例文1
プロ野球選手へのインタビューの中で、「来年、メジャーリーグへの移籍を示唆しているA選手」と言った表現が使われることがあります。
インタビューの痕で、スポーツニュースや新聞報道のコメントや記事で「示唆する」が出てきます。
選手本人の心の中では、メジャーリーグへの移籍の意思はかなり固まっているものの、まだ不確定要素も多くて、決定的なことが言えない場合もあるでしょう。
そんなに時に使われる言葉として、用いられます。
「示唆する」の例文2
「来年度、A銀行とB銀行の対等合併を、頭取が示唆する」
こんなニュースの見出しが経済新聞やインターネットのニュースで出てくることがあります。
これと、予定されている2つの銀行の合併をほのめかす時に使われる表現です。
ここでも、現時点では確定的なことが言えないために、直接的な情報公開ができずに、遠回し的に話をしていることになるでしょう。
「示唆する」の例文3
「今回の結果は、来年以降の経済動向が下降していくことを示唆している」
このようなケースでも、「示唆する」という表現を使うことがよくあります。
経済動向については、経済ジャーナリストや専門の学者でも、予測が難しいことが少なくありません。
確定的なことが言えないだけに、もどかしい面目あるのですが、ある程度の予測があることから、「示唆する」ことにより、少し曖昧な部分を残しつつも、何か先行きを提示せざるをえない時に使われるでしょう。
これは経済的だけでなく、天気予報や災害予測、地震予知など、やはり不確定で未来への予測がおぼろげながらに見えていても、確信を持てることが言えない時に、使うことがあるかもしれません。
「示唆」の読み方
読み方は、「しさする」と読みます。
「唆」が、「駿」に近いことから、「しゅん」と誤解して「示唆」を「ししゅん」と読みそうになる人もいますが、「しさ」が正しい読み方です。
「示唆する」の英語
「示唆する」は、“Suggest that”で英訳文することができます。
“Suggest”自体は「提案する」という意味を持っていますが、積極的な提案ではなく、「中々賛同してくれそうもない相手に、やんわりと提案をする」ということがあります。
この言葉の真意が分かると、「示唆する」に通じるものがあると思います。
最近の日本のビジネス業界でも、「サゼッションする」という言葉が使われることがあります。
これもこんな意味から使われているのかもしれません。
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