「変哲」とは？意味や使い方！例文や解釈

「変哲」とは?

「変哲」とは変わっていること、普通とは違うことを言います。

• 「変哲」の読み方

「変哲」の読み方

「変哲」とは「へんてつ」と読みます。

「変哲」の表現の使い方

「変哲」とは変わっていること、普通とは違うことを言います。

使い方としては「何の変哲もない」と言えば「変哲」を「ではない」と否定していることで特に取り立てて言うほどもない、ありふれているという意味になるのです。

「変哲」を使った言葉と意味を解釈

「変哲」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。

意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。

• 「何の変哲もない」
• 「変哲なこと」
• 「変哲のない愛想笑い」

「何の変哲もない」

「何の変哲もない」とはよく使う言い回しですが、特に取り立てて言うこともない、ありふれている、つまらないものといった意味で使います。

「何の変哲もないシンプルな指輪だが私には世界でたった一つの大事な物だ」「何の変哲もない靴に見えるが、これがどうしたのかい」などと使います。

「変哲なこと」

「変哲なこと」とは変わっていること、普通とは違うことという意味になります。

「こんな変哲なことが起こるとはねえ」「変哲なことが続いているが、自分は平常心で気にしないように努めている」などと使います。

「変哲のない愛想笑い」

「変哲のない愛想笑い」とは、特に取り立てて言うほどもない、ありふれている、普通の愛想笑いという意味になります。

裏がある、企みがあるというわけではなく単純な愛想笑いということになります。

「私には変哲のない愛想笑いと思えたが、君は何か裏があると思ったのかい?」「彼女は変哲のない愛想笑いで、その場を誤魔化し後にした」「変哲のない愛想笑いの店員が寄ってきたが、僕は無視をして見たい物を見ていた」などと使います。

「変哲」を使った例文や短文など(意味を解釈)

それでは「変哲」を使った例文をいくつか紹介しましょう。

意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。

• 「変哲」を使った例文1
• 「変哲」を使った例文2

「変哲」を使った例文1

「昔から、変哲な人だと噂されていたが、実際会って話すとやっぱり常人ではないと思った」

「変哲な人」とは変わっている人、普通とは違うところがあるような人に対して言います。

変わり者といった意味合いになるでしょう。

「変哲」を使った例文2

「これ、私には何の変哲もない器に見えるけれど、昔から我が家に伝わる大事な物らしいのよ」

どこにでもありそう、特に珍しいわけでもない、つまらない物のことを「何の変哲もない」と言います。

「変哲」の反対語

「変哲」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。

明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。

• 「平凡」【へいぼん】
• 「ありきたり」【ありきたり】

「平凡」【へいぼん】

「平凡」とは特別に優れているところや、変わっているところもなく、ありふれていることを言います。

「普通」といった意味合いでも使います。

「僕は平凡な人生でいいのさ」「どこにでもある平凡なワンピースに見えるが、実はブランド品で高いものらしい」「ルックスは平凡だが、きらりと光るものがある」などと使います。

「ありきたり」【ありきたり】

「ありきたり」とは漢字で書けば「在り来たり」となりますが、通常は平仮名で使うことが多いでしょう。

意味は従来と同じであり、新鮮さや、工夫といったものがないことを言います。

「この推理小説、ありきたりなパターンで、読んで損した気分だよ」「そんな、ありきたりな解釈ならば誰だってできるんだよ」「ありきたりな方法ではあるが、結局それが一番安全策だ」という風に使います。

「変哲」の類語や類義語・言い換え

言葉の意味が理解できましたところで、「変哲」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。

こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。

• 「個性的」【こせいてき】
• 「風変り」【ふうがわり】
• 「異色」【いしょく】
• 「特異」【とくい】
• 「異彩」【いさい】

「個性的」【こせいてき】

「個性的」とは個性が際立っている、独特であるという意味で使います。

「彼は個性的な歌い方をするのでいいね」「あなたって、個性的な字を書くのね」「彼女、個性的だから目立っているよ」などと使います。

「風変り」【ふうがわり】

「風変り」とは様子、性質といったものが普通とは変わっていることを言います。

「風変りな子で面白い」「風変りなファッションだが、あれって今の流行りなのかい」「風変りな建物だから、待ち合わせの目印に便利だ」などと使います。

「異色」【いしょく】

「異色」とは普通とは違っていて、目立った特色があることを言います。

「彼は我社では異色の存在なんだよね」「異色の作品で、かなり注目を集めている」という風に使います。

「特異」【とくい】

「特異」とは普通とは特に違うことを言います。

「僕は、特異体質なのです」「彼女は特異の才能を持っている」「君、この事件には特異性があることに気づいているか」などと使います。

「異彩」【いさい】

「異彩」とは普通とは違っていて目立っている様子を言います。

ひときわ、優れているといった時に使います。

「似たような作品が並んでいる中、彼の作品は異彩を放っているね」などと使います。

「変哲」の英語と解釈

「変哲」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。

英語では“ordinary”という単語を使います。

例文は“a very ordinary piece of pottery”(何の変哲もない陶器)、“It was just an ordinary day in winter”(何の変哲もない冬の日だった)などとなります。