「不満」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「不満」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「不満」とは?
- 「不満」の表現の使い方
- 「不満」を使った言葉と意味を解釈
- 「不満」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「不満」の反対語
- 「不満」の類語や類義語・言い換え
- 「不満」の英語と解釈
「不満」とは?
「不満」の意味は「もの足りないと思い、満ち足りた気持ちにならないこと」です。
自分が何かを得た時に、その内容に物足りなさを感じてしまい、納得できずに「おかしい」「これではだめだ」と気持ちが引っかかることを言います。
大きな「不満」の場合には解決する為に何らかの行動を起こすこともありますが、日常での小さな「不満」は諦めるか我慢することが多くなります。
- 「不満」の読み方
- 「不満」の言葉の成り立ち
- 「不満」と「不満足」の違い
「不満」の読み方
「不満」は「ふまん」と読みます。
非常に身近な言葉ですので、読み書きできる様にしておきましょう。
「不満」の言葉の成り立ち
「不満」の「不」は名詞または形容動詞に付き「~でない・しない」「~が悪い・よくない」という意味になります。
「満」は「満ちる」と読み、「年月の数え方」「いっぱいになる」という意味があり、「不満」の場合は「いっぱいになる」という意味になります。
これらの漢字が組み合わさり「いっぱいにならない」=「もの足りない気持ち」という意味で使われる様になりました。
「不満」と「不満足」の違い
「不満」と似た言葉に「不満足」がありますが、この2つは使分けがあります。
「不満」は「満ち足りた気持ちにならない」という意味で、疑問を感じたりイライラしたりなど、精神的な状態を表す言葉です。
「不満足」は「何かが足りていないので納得できないこと」という意味で、何が足りないのかが分っている状態に使われ、精神的な状態ではなく事実を表すことが多くなります。
この2つの言葉の違いは「精神的なことを言っているのか、足りないという事実について言っているのか」という点です。
「不満」の表現の使い方
「不満」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 対象が明確にならないことが多い
文法的な使い方
「不満」は名詞で、文章に使う時には形容動詞として「不満だ・である」と使います。
副詞として使う時には「不満に」になり、形容詞として使う時には「不満な〇〇」になります。
ビジネスで尊敬語として使う場合には「ご不満」になります。
対象が明確にならないことが多い
「不満」は対象となるものがはっきりしていない時にも使われます。
何が「不満」なのか自分でもよく分らないので、人に対して上手く説明できないこともあります。
例えば人に対して不満を感じる時には、理由は一つではなく、それまでの様々なエピソードを通じて結果的に相手に対して釈然としない思いを感じている時にも使われるのです。
「不満」を使った言葉と意味を解釈
「不満」を使った言葉を紹介します。
- 「欲求不満」【よっきゅうふまん】
- 「不平不満」【ふへいふまん】
- 「不満たらたら」【ふまんたらたら】
「欲求不満」【よっきゅうふまん】
自分がやりたいことや欲しいものが手に入らなかったり、手に入ってもそれが不十分である為に、心の中で「これでは嫌だ」と思うことです。
日頃の生活や毎日の仕事に漠然とした物足りなさを感じることも表します。
「不平不満」【ふへいふまん】
人やものごとに対する文句や愚痴、満ち足りた気持ちになれないと思う理由や思ったことを、言葉に出すことを言います。
「不満たらたら」【ふまんたらたら】
物足りないと思う気持や、嫌だと思う気持ちを、いつまでも言い続けることをいいます。
「たらたら」とは、水がしずくとなりしたたり落ちる様子を表しています。
一滴ずつだと「たらり」、連続すると「たらたら」になり、不満な気持ちをいつまでも言い続ける様子にたとえています。
「不満」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「不満」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「不満」を使った例文1
- 「不満」を使った例文2
「不満」を使った例文1
「彼女は給料よりも仕事の内容に不満を感じて辞めたそうだ」
本来仕事は給料が高い方がいいのですが、中にはやり甲斐を求めていて、給料が良くても仕事の内容が物足りない、満ち足りていないと思い辞めた人のことを表しています。
「不満」を使った例文2
「上司には不満があるけれども他の人間関係が良いので我慢できる」
上司の態度ややり方が気に入らずに文句を言いたい気持ちはあるけれども、その他の人達との関係が良いのでやっていけると言っています。
「不満」の反対語
「不満」の反対語を紹介します。
- 「満足」【まんぞく】
- 「ご満悦」【ごまんえつ】
「満足」【まんぞく】
「満ち足りていて文句の付けようがないこと」で、「不満」の反対語として辞書に載っています。
「ご満悦」【ごまんえつ】
「喜びや楽しさに浸りきって満ち足りた気持ちでいること」という意味で、基本的に「ご」を付けて使われます。
「不満」の類語や類義語・言い換え
「不満」の類語を紹介します。
- 「不服」【ふふく】
- 「不本意」【ふほんい】
- 「気に食わない」【きにくわない】
「不服」【ふふく】
「人やものごとに納得がいかず、文句言いたくなること」という意味です。
「不本意」【ふほんい】
「自分の本当の気持ちと違っていてスッキリしないこと」という意味です。
「気に食わない」【きにくわない】
「自分の気持ちや好みに合わずにモヤモヤすること」という意味です。
「不満」の英語と解釈
「不満」の英語表現を紹介します。
- “He wasn't satisfied with the idea.”
- “I'm not happy.”
“He wasn't satisfied with the idea.”
「彼はその案に不満だった」です。
“satisfy”は「満足する」という意味で、否定形で「不満である」として使えます。
“I'm not happy.”
「私は不満だ」です。
この文章だけだと「私は不幸だ」に思えますが、ビジネスでは“I'm happy.”(私は満足です)は非常に良く使われます。
逆に不満は“Not happy.”だけでも通じます。
「不満」は「もの足りないと思い、満ち足りた気持ちにならないこと」という意味です。
今よりもっと上を目指したい時に使いましょう。