「沈黙」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「沈黙」は簡単な意味ながら、間違えて使われることも多い言葉です。
目次
- 「沈黙」とは?
- 「沈黙」の表現の使い方
- 「沈黙」を使った例文と意味を解釈
- 「沈黙」の類語や類義語
「沈黙」とは?
「沈黙」とは、「押し黙る」ことです。
対象がそのようになった状態の表現にも使われる言葉で、無理矢理そうさせたと用いることもできます。
このような意味の言葉の為、主に人が対象になり、大勢に人をまとめてそう表現することや、時には人以外にも使われることがあります。
- 「沈黙」の読み方
「沈黙」の読み方
「沈黙」の読み方は、「ちんもく」になります。
「沈」はしず(沈)んでいく様子を表現する漢字で、「黙」はだま(黙)ることに対して使われます。
しずむ様子を黙ることと見立てて、「おとなしくなる」(おとなしい様子)という解釈もできる言葉です。
「沈黙」の表現の使い方
「沈黙」の表現の使い方を紹介します。
先のように、人間以外にも使える言葉で、例えば、「さっきからエンジンの調子が悪いと思っていたが、ついに沈黙してしまった」のような使い方がそれに当たります。
この場合の意味は、うんともすんとも言わなくなった(動かなくなった)となり、比喩表現として使っていると考えていいでしょう。
このような使い方で有名なのは、医療において肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれていることです。
肝臓は、飲酒などによって多少ダメージが蓄積しても、ほとんど自覚症状が出てこないことから、このように表現されています。
その自覚できるほどの症状が出た時にはかなり症状が進行していることがほとんどの為、定期的な健康診断でのチェックが欠かせません。
「沈黙」を使った例文と意味を解釈
「沈黙」を使った例文と、その意味の解釈です。
どのような理由からそうなったのかは使われ方次第です。
- 「沈黙」を使った例文1
- 「沈黙」を使った例文2
- 「沈黙」を使った例文3
「沈黙」を使った例文1
「思わず沈黙してしまうほどのくだらなさだった」
見た映画や演劇などがくだらな過ぎて、そう声を出して表現するのも馬鹿馬鹿しいほどだったと解釈できます。
この例では、沈黙を「何も言えないほど」という意味で使っています。
「沈黙」を使った例文2
「やっとうるさい外野を沈黙させることができた」
野次や反対などとうるさく語っていた外野を黙らせることができたと言っている例です。
「黙らせた」とい意味で使っており、しず(沈)めたというこの言葉の成り立ちそのままの解釈になります。
「沈黙」を使った例文3
「あの迫力では、沈黙するしかなかった」
この使い方では、「何も言えなかった」という解釈になり、迫力に押されてそうなってしまったことがよく分かります。
「沈黙」の類語や類義語
「沈黙」の類語や類義語を紹介します。
言い換えになる場合もある表現です。
- 「物言わぬ」【ものいわぬ】
「物言わぬ」【ものいわぬ】
この「物言わぬ」状態が、沈黙していることだと表現できます。
先の例の「沈黙の臓器」は、「物言わぬ臓器」とも普通に表現されています。
「沈黙」は、基本的にその対象が自ら押し黙る(黙っている)ことであって、静かな様子の表現ではないという点に注意してください。