「存在」とは？意味や使い方！例文や解釈

「存在」とは?

「存在」の意味は、一般的な意味と哲学的な意味の2つがあります。

一般的な意味は「人やものがあること、いること」で、「その人やもの」自体を表すこともあります。

自分も含めて世の中にあるもの、いるもの全てを表す言葉です。

哲学的な意味では、「何らかの意味を持ってあるもの」「現実にいる人やもの」「人の意識や経験として認識されている現象やものごと」という意味があります。

「あるものが、あるべき状態であること」は全て「存在」になります。

• 「存在」の読み方
• 「存在」の漢字の解釈
• 「存在」「実在」「既存」「現存」の違い

「存在」の読み方

「存在」の読み方は「そんざい」です。

難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。

「存在」の漢字の解釈

「存在」の「存」は「現実にある」「生きている」「保っている」「思う」という意味です。

「在」は「その場にある」「生きている」「田舎」という意味です。

どちらの漢字も「ある」「生きている」という意味があり、「存在」は意味を強調した言葉なのです。

「存在」「実在」「既存」「現存」の違い

「存在」と似た言葉に「実在」「既存」「現存」がありますが、これらの違いを紹介します。

「存在」は「人やものがこの世のどこかにいる・あること」又は「この世のどこかにいる・あると考えられること」で、実際にあることが証明されていなくても構いません。

「実在(じつざい)」は「人やものがこの世のどこかにあり、それが証明されている」という意味です。

現在・過去を問わず、「実際にある・あった」ものを表します。

「既存(きぞん)」は「既にある人やもの」という意味で、新しいものが出てきた時に比較として使われる言葉です。

「現存(げんぞん)」は「今もある・現在もある」という意味で、過去から続いて今もあるものに対して使われます。

「存在」の表現の使い方

「存在」の使い方を紹介します。

• 文法的な使い方
• 人やものを認識する時の言葉

文法的な使い方

「存在」は名詞で、文章に使う時には「存在する・存在している」として使います。

副詞として使われる時は「存在して」になり、形容詞として使われる時は「存在している〇〇」になります。

受け身形はありません。

人やものを認識する時の言葉

「存在」は、人やものを改めて認識する時に使われます。

その人やものがあるということを人に対して示す時の表現です。

内容によっては省いても意味が通じることもあります。

「存在」を使った言葉と意味を解釈

「存在」を使った言葉と意味を解釈します。

• 「存在価値」
• 「空気の様な存在」
• 「存在感」

「存在価値」

「ある人や、ものがあることの価値を表しています。

価値とは、どれだけ必要とされているかということで、「自分の存在価値」という場合、「誰かの為に」「何かの為に」自分が必要とされているかということです。

一般的には数値として表されるものではなく「ある」か「ない」かのどちらかで、ゼロか100%になります。

「空気の様な存在」

人に対して使う言葉であり、2つの意味があります。

「空気がないと人間は生きていけないのでそれと同じ位大切な人」という意味と、「空気の様に側にいることに気付かないどうでもいい人」という意味があります。

相手との関係やその言葉を言った時の表情などから推察する必要があります。

「存在感」

「その人やものの独特な雰囲気により、その人がそこにいると感じること」という意味です。

その人がはっきりとそこにいるのが分ることを「存在感のある人」と言い、いるかいないか分らない人のことを「存在感の無い人」「存在感の薄い人」と言います。

「存在」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「存在」を使った例文と解釈を紹介します。

• 「存在」を使った例文1
• 「存在」を使った例文2

「存在」を使った例文1

「仕事をする上で家族の存在は大きい」

男性が仕事をする上で、家族がいることで一生懸命頑張ろうと思えることを表しています。

「存在」を使った例文2

「マニュアルの存在を知らなかった」

仕事上で分らないことがあった時に、マニュアルがあるのを知らなかったことを表しています。

「存在」の反対語

「存在」に反対語はありませんが、似た意味の言葉を紹介します。

• 「虚構」【きょこう】
• 「あり得ない」【ありえない】

「虚構」【きょこう】

「事実ではないことを本物らしく創作すること」という意味です。

「あり得ない」【ありえない】

「その様なことがあるはずがない、起きるはずがない」という意味です。

「存在」の類語や類義語・言い換え

「存在」の類語を紹介します。

• 「自我」【じが】
• 「アイデンティティ」
• 「森羅万象」【しんらばんしょう】

「自我」【じが】

「自分のこと」「哲学で、他のものと自分の本質とを切り離して区別する表現」という意味です。

「アイデンティティ」

「哲学で自分の中にある要素や本質」という意味です。

「森羅万象」【しんらばんしょう】

「この世にある全てのものや現象」という意味です。

「存在」の英語と解釈

「存在」の英語表現を紹介します。

• “I believe the existence of the ghosts.”
• “I felt the presence of a ghost in my room.”

“I believe the existence of the ghosts.”

「幽霊は存在を信じる」です。

“existence”は「この世に実在している事=存在」という意味です。

“I felt the presence of a ghost in my room.”

「部屋の中で幽霊の存在を感じた」です。

“presence”は「その場にいる・あること=存在」という意味です。