「一丸」とは?意味や使い方!例文や解釈
「一丸」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「一丸」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「一丸」とは?
- 「一丸」の表現の使い方
- 「一丸」を使った言葉と意味を解釈
- 「一丸」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「一丸」の反対語
- 「一丸」の類語や類義語・言い換え
- 「一丸」の英語と解釈
「一丸」とは?
「一丸」とは一つの塊のことであり、また、一つにまとまることを言います。
- 「一丸」の読み方
「一丸」の読み方
「一丸」とは「いちがん」と読みます。
「一丸」の表現の使い方
「一丸」とは、一つにまとまることを言います。
みんなで助け合って頑張る、協力するという時にこの言葉はよく使われるのです。
「社員一丸となり、売上をアップさせるように頑張る」などと言いますのでは社員が心を一つにして、売上を上げるように頑張るという意味なのです。
ただ一つにまとまる、同じ場所で同じことをするのではなく心を一つにするという意味合いの方が強いことを覚えておきましょう。
「一丸」を使った言葉と意味を解釈
「一丸」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「社員一丸となって」
- 「夫婦一丸となれなかった」
- 「皆が一丸とならなければいけない」
「社員一丸となって」
「社員一丸となって」とは、社員が心を一つにして、仕事に対して向き合って頑張っていくという意味で使います。
「今後も、社員一丸となって頑張っていきますのでどうかよろしくお願いいたします」「今は社員一丸となってこの危機を乗り越えていく時だ」などと使います。
「夫婦一丸となれなかった」
「夫婦一丸となれなかった」とは夫婦としての一つのまとまりになれないこと、つまりは夫婦不仲であったり、修復が不可能であるということを遠回しに言っているのです。
また夫婦で心を一つにする、協力するといったことができていないという意味でも使います。
「これまで、妻に面倒なことは任せて、夫婦一丸となれなかったことを反省している」「夫婦一丸となれず、離婚するよりなかった」という風に使います。
「皆が一丸とならなければいけない」
「皆が一丸とならなければいけない」とは、皆が協力する、心を一つにする、まとまっていかなければならないという意味になります。
「皆が一丸とならなければいけないのに、あの人は自分勝手ばかりしている」「こんな風にばらばらじゃなくて、皆が一丸とならなければいけないのでは?」などと使います。
「一丸」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「一丸」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「一丸」を使った例文1
- 「一丸」を使った例文2
「一丸」を使った例文1
「社員、スタッフが一丸となることがないならば、この店の将来は期待できないだろう」
会社、組織において、それぞれが勝手なことをしていれば、派閥ができたり、ばらばらになったりとまとまりがなくなるでしょう。
「一丸となる」ということができない集団ならば、将来的に上手くいっている、長続きするという期待は持てないのです。
「一丸」を使った例文2
「家族一丸となり、頑張るという気持ちが大事なのに、我関せずを貫いている者は役立たずも同然である」
「家族一丸」とは家族が心を一つにしてという意味になります。
もしも家族のことに対して自分は関係がないと無視をするなどすればそれは家族としての関係性が悪くなったり、ただ一緒の家に住んでいるだけということであると例文は言い表しているのです。
「一丸」の反対語
「一丸」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「散失」【さんしつ】
- 「四散」【しさん】
「散失」【さんしつ】
「散失」とはばらばらになり、なくなるという意味になります。
漢字の通り、散り失せるということです。
「貴重な資料が散失する恐れがある」「文化財が散失する」などと使います。
「四散」【しさん】
「四散」とは四方に散らばること、散り散りになることを言います。
「会社が倒産となり、古くからいた社員も四散した」「もう、業界で力がないとわかれば、あっという間に取り巻きは四散するだろう」などと使います。
「一丸」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「一丸」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「固まり」【かたまり】
- 「団結」【だんけつ】
- 「総出」【そうで】
- 「統率」【とうそつ】
- 「連帯」【れんたい】
「固まり」【かたまり】
「固まり」とは寄り集まっている者、一団という意味があります。
「野次馬の固まりができていた」「あれは義理で固まっている連中だから、心はばらばらさ」「そこの固まり、何をさぼっているの」などと使います。
「団結」【だんけつ】
「団結」とは心を同じくする多数の人たちがまとまることを言います。
また結びつきの力のことでもあります。
「ますます団結が強まる」「団結して立ち上がった」「一致団結」という風に使います。
「総出」【そうで】
「総出」とは全員が出ることを言います。
「一家総出でお客様を迎える」「社員総出で片付ければ半日で終わるはず」などと使います。
「統率」【とうそつ】
「統率」とは多くの人をまとめて率いるという意味になります。
「統率がとれている」「統率力がない」「一軍を統率する」という風に使います。
「連帯」【れんたい】
「連帯」とはお互いが結びついていること、気持ちが一つであること、共同で責任をとることといった意味で使います。
「連帯感が芽生えてきた」「連帯して債務を負うなんてまっぴらごめんだ」などと使います。
「一丸」の英語と解釈
「一丸」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“We're working as one to achieve our sales goal”(私たちは一丸となって売上目標達成の為に頑張っている)、“If we don't this all together we can't succeed”(私たちが一丸となってこれに当たらないと成功できない)などと言い表します。
いかがでしたでしょうか。
「一丸」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。