「苦労」とは?意味や使い方!例文や解釈
「苦労」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「苦労」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「苦労」とは?
- 「苦労」の表現の使い方
- 「苦労」を使った言葉と意味を解釈
- 「苦労」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「苦労」の反対語
- 「苦労」の類語や類義語・言い換え
- 「苦労」の英語と解釈
「苦労」とは?
「苦労」とは物事が上手くいくように、精神的、肉体的に励むことを言います。
また逆境、辛い目にあいながら努力をすることや、苦しい思いをすることを言います。
- 「苦労」の読み方
「苦労」の読み方
「苦労」とは「くろう」と読みます。
「苦労」の表現の使い方
「苦労」とは、いくつかの意味合いがあります。
物事が上手くいくように励むという意味では「ここを片付けるのに苦労したよ」「仲直りできるようにと二人の間で苦労をしてきた」などと言います。
逆境、辛い目にあいながらも努力するという意味では「仕事をしながらアルバイトもして苦労ばかりさせてしまった」「子どもに苦労をかけるのは絶対に嫌だ」などと使います。
またあれこれと苦しい思いをするという意味では「遠回りをしたり道に迷って随分と苦労してたどり着いた」「彼の人生は本当に苦労が多い」などと言います。
「苦労」を使った言葉と意味を解釈
「苦労」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「苦労性」
- 「苦労人」
- 「苦労をかける」
「苦労性」
「苦労性」とはちょっとしたことでも気に病む、あれこれと心配をする性格のことを言います。
心配性とも言います。
「あなたも苦労性ね、何も起こったりしないわよ」「我ながら、苦労性で損な性質だとは思う」「苦労性の母さんに負担をかけないように、これは黙っていましょう」などと使います。
「苦労人」
「苦労人」とは色々な苦難を経験し、世間の事情に通じた人のことを言います。
「ああ見えて、彼は相当な苦労人らしいよ」「苦労人だから、人の気持ちがわかる」「苦労人ほど優しいんじゃない」という風に使います。
「苦労をかける」
「苦労をかける」とは自分が不甲斐ない、自分のせいで相手に苦しい思いをさせてしまうという意味で使う言葉です。
「お母さんに苦労をかける」「父は母に苦労をかけてばかりだ」「どうして、お前はそう人に苦労をかけるんだ」などと使います。
「苦労」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「苦労」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「苦労」を使った例文1
- 「苦労」を使った例文2
「苦労」を使った例文1
「若い時に苦労していないと、中年になって大変なのかもしれない」
若い時の「苦労」は買ってでもしろとも言います。
若い時に苦しい思いをしたり、困難な中でも諦めずに苦労することは長い人生において糧となることでしょう。
「苦労」を使った例文2
「昔はそりゃあ苦労したけれど、おかげで今幸せだから良かったよ」
昔に大変な思いをした、苦しい経験ばかりだった、相当な努力を必要としたということをまとめて「苦労した」という言葉で言い表すことができます。
しかし「苦労」を乗り越えた人は人間性に深みがあり、小さな幸せに感謝できることでしょう。
「苦労」の反対語
「苦労」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「安楽」【あんらく】
- 「お気楽」【おきらく】
「安楽」【あんらく】
「安楽」とは心身が穏やかで、満ち足りていることを言います。
「安楽に暮らして欲しい」「安楽椅子で読書をする」などと使います。
「お気楽」【おきらく】
「お気楽」とは気兼ね、心配がないこと、のんびりしていることを言います。
また物事にこだわらずにのんきなことも言います。
「彼は沢山稼いでいるし、現場から引退してお気楽なものさ」「こんな忙しい時に、あなたはお気楽な人ねえ」という風に使います。
「苦労」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「苦労」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「四苦八苦」【しくはっく】
- 「奮闘」【ふんとう】
- 「格闘」【かくとう】
- 「骨折り」【ほねおり】
- 「苦慮」【くりょ】
「四苦八苦」【しくはっく】
「四苦八苦」とは非常に苦しむ、大変に苦労するという意味で使います。
「お金を集めるのに四苦八苦しているようだ」「四苦八苦のすえようやく何とかなったのだよ」という風に使います。
「奮闘」【ふんとう】
「奮闘」とは力を出して戦うこと、力を出して物事に当たることを言います。
「慣れないながらも奮闘中です」「孤軍奮闘ではあるが、まあ頑張りますから大丈夫」などと使います。
「格闘」【かくとう】
「格闘」とは困難なことに、一生懸命になることを言います。
「難問と格闘しているところです」「お姉さんは、一人で格闘しているらしいよ」という風に使います。
「骨折り」【ほねおり】
「骨折り」とは精を出して働くこと、努力といったことになります。
「私の為にお骨折りいただき、何とお礼を言えばいいのか」「一日探したけれど見つからなかったね、骨折り損だよ」などと使います。
「苦慮」【くりょ】
「苦慮」とは物事がどうなるかを心配して、色々と考えたり悩むことを言います。
「揉め事を解決させる為に苦慮している」「あの人たちのせいで、いつも母が苦慮することになる」という風に使います。
「苦労」の英語と解釈
「苦労」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“trouble”(困りごと)、“difficulty”(困難)、“hardship”(苦難)といった単語を使います。
例文は“talk about the difficulty of one's duties”(仕事の苦労話をする)、“He has gone through a lot of hardships”(彼は苦労人だ)となります。
いかがでしたでしょうか。
「苦労」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。