「深刻」とは?意味や使い方!例文や解釈
「深刻」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「深刻」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「深刻」とは?
- 「深刻」の表現の使い方
- 「深刻」を使った言葉と意味を解釈
- 「深刻」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「深刻」の反対語
- 「深刻」の類語や類義語・言い換え
- 「深刻」の英語と解釈
「深刻」とは?
「深刻」とは事態が切実であり、重大であること、またそれに対して、心が深くとらわれることであったり、考える、念入りに工夫をするという意味になります。
また極めて残忍なこと、切羽詰まるような状況にあることにも「深刻」という言葉を使います。
- 「深刻」の読み方
「深刻」の読み方
「深刻」と書いて「しんこく」と読みます。
「深刻」の表現の使い方
「深刻」とはいくつかの意味合いがあります。
状況が切実、重大であることを「深刻な事態」と言います。
また問題が大きい時にそのことに心が深くとらわれることを「深刻な表情」「深刻な悩み」と言ったりもします。
そして、きわめて残忍である、切羽詰まる状況であるといった時も「深刻な状態である」「これは深刻だ」と言い表すのです。
どの場合であれ、軽く流すことにはいかない、重く考える、とらえることという意味を含んでいることは共通です。
「深刻」を使った言葉と意味を解釈
「深刻」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「深刻な状況」
- 「深刻化」
- 「深刻に悩む」
「深刻な状況」
「深刻な状況」とは、事態が切実で重くなっている、軽く流せる状態ではない、問題を抱えているといった時に、言い表す言葉として使います。
「深刻な状況」と言えば、今は何か大変なことを抱えている、大事な局面にあるのだということが相手にも伝わるのです。
「正直に言えば、うちの経営は今深刻な状況にある」「非常に深刻な状況に思えるが、本人たちが明るくて前向きなことが救いだ」という風に使います。
「深刻化」
「深刻化」とは状況、事態が、切実かつ重大になっていくことを言います。
「家庭の問題が深刻化している」「深刻化する前に、我々で何とかしてあげることはできないだろうか」「あんな態度でいるならば、状況が深刻化することは避けられないだろう」などと使います。
今よりも悪くなる、今よりも面倒なことになるといったニュアンスも含みます。
「深刻に悩む」
「深刻に悩む」とは、深く考える、突き詰める、念入りになると意味になります。
これに対してそんなに深く考えない、上っ面で流してしまうことを「軽く考える」「受け流す」「気にも留めない」という言葉で表します。
「あなたと違って彼は深刻に悩むタイプなのよ」「深刻に悩んだところで解決策があるわけでもあるまい」「深刻な悩みを持っているようだ」などと使います。
「深刻」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「深刻」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「深刻」を使った例文1
- 「深刻」を使った例文2
「深刻」を使った例文1
「客観的に見れば、相当に深刻な事態なのだが、本人たちは至って気楽な様子である」
「深刻」とは事態が切実で、重大なことを言います。
しかし、例文のように、当事者においては「深刻な事態」であっても気がついていない、それほど重要にとらえていないということはあります。
「深刻」を使った例文2
「深刻に考えても仕方がない、今できることを一生懸命やっていこうよ」
「深刻」とは物事を深く突き詰めたり、念入りに工夫することを言います。
それは行き過ぎるとネガティブ思考に陥る可能性もありますので、例文のように、今できることを行動していく方がいいでしょう。
「深刻」の反対語
「深刻」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「楽観」【らっかん】
- 「のん気」【のんき】
「楽観」【らっかん】
「楽観」とは物事を良い方向にとらえること、将来のことについて、明るい未来を想像することを言います。
「事態を楽観するのもいいけどもう少し真面目に考えて」「楽観的な方がいいよ」「楽観できることと、できないこともある」などと使います。
「のん気」【のんき】
「のん気」とは心配ごとや苦労がない、物事に頓着しない、気が長いことを言います。
「のん気に構える」「のん気な人だから何も考えていないわ」「こんな状況なのにあいつは、のん気なものだな」という風に使います。
「深刻」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「深刻」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「由々しい」【ゆゆしい】
- 「痛切」【つうせつ】
- 「重大」【じゅうだい】
「由々しい」【ゆゆしい】
「由々しい」とはこのまま放ってはおけない、とんでもないことになるという意味で使う言葉です。
「これは由々しき問題です」「教育上、大変に由々しい事態ですよ」などと使います。
「痛切」【つうせつ】
「痛切」とはある思い、感情が身に沁みている、強く感じている様子を言います。
「自分の力のなさを痛切に感じている」「寒い部屋に一人でいると痛切に孤独を感じる」という風に使います。
「重大」【じゅうだい】
「重大」とは軽々しくは扱えないこと、重要なこと、大きくて重いという意味になります。
「重大な問題を抱えている」「重大な役割」「重大な事件です」などと使います。
「深刻」の英語と解釈
「深刻」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“serious”、“grave”という単語を使います。
例文は“a serious shortage of food”(深刻な食糧不足)、“a grave economic crisis”(深刻な経済危機)、“look serious”(深刻な顔)、“Don't be so serious”(深刻に考えないで)となります。
いかがでしたでしょうか。
「深刻」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「深刻」とは事態が切実で重大であるという意味になります。
また問題の大きさに心が深くとらわれる、考えるといった意味、きわめて残忍であるといった意味もあることを覚えてきましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。