「粗末」とは?意味や使い方!例文や解釈
「粗末」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「粗末」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「粗末」とは?
- 「粗末」の表現の使い方
- 「粗末」を使った言葉と意味を解釈
- 「粗末」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「粗末」の反対語
- 「粗末」の類語や類義語・言い換え
- 「粗末」の英語と解釈
「粗末」とは?
「粗末」とは「作りが雑なこと、品質が劣っていること、また扱いがおろそかである、大切に扱わない」という意味もあります。
- 「粗末」の読み方
「粗末」の読み方
「粗末」と書いて「そまつ」と読みます。
「粗末」の表現の使い方
「粗末」とは、大きく分ければ二通りの意味合いがあります。
一つは作りが雑、品質が劣るという意味の「粗末」です。
この場合は「粗末な着物を着ている」「粗末な食事」という使い方になります。
もう一つの意味合いは、扱いがおろそかである、大切に扱わないという意味です。
この場合は「物を粗末にするな」「親を粗末にするとは嘆かわしい」という風に使います。
どちらの意味合いかは、前後にある言葉を見れば判断がつくことでしょう。
「粗末」を使った言葉と意味を解釈
「粗末」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「粗末な食事」
- 「物を粗末にする」
- 「粗末な物」
「粗末な食事」
「粗末な食事」とは、凝っていない簡単なもの、安価なもので作られたものを食べるということで、いわゆるご馳走ではない、粗食ということになります。
しかし豪華な食べ物があふれている現代においては「粗末な食事」の方が健康と美容に良いという考え方もあります。
「粗末な食事は、健康とダイエットと節約の一石三鳥だわ」「粗末な食事ばかりで不満が溜まる」などと使います。
「物を粗末にする」
「粗末」には扱い方がおろそかである、大切に扱わないという意味があります。
「物を粗末にする」とは物を大切にしないことを言います。
「物を粗末にするなんて、考えられないわ」「彼はすぐに物を粗末にする癖があるな」「そんな風に物を粗末にするな、勿体ないだろう」という風に使います。
「粗末な物」
「粗末な物」とは、作りが雑な物、低品質な物という意味になります。
安物で質が悪い物という意味でもあります。
安くても質がいい物もありますのでそれは「粗末な物」とは言いません。
「こんな粗末な物をプレゼントするなんて、失礼かもしれないけれど・・・」「粗末な物ではあるが、私にとっては宝物なのだ」「粗末な物だが長年のお気に入りだ」という風に使います。
「粗末」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「粗末」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「粗末」を使った例文1
- 「粗末」を使った例文2
「粗末」を使った例文1
「粗末な服でも、センスがいい人はお洒落に見える」
「粗末な服」とは、作りが雑、品質が悪いといったことで使いますが、そのような服であってもセンスがいい人が着るとなぜかお洒落に、高そうに見えるということはあります。
「粗末」を使った例文2
「粗末な食事の方が、体にいいような気がする」
「粗末な食事」とはいわゆる「粗食」のことですが、栄養価が高い食品は、高カロリー、栄養の摂り過ぎになり、結果的に肥満や病気を招いてしまうことになります。
現代人は栄養を摂り過ぎている傾向にあるので「粗末な食事」を意識するぐらいでちょうどいいという人もいるのです。
「粗末」の反対語
「粗末」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「立派」【りっぱ】
- 「大切」【たいせつ】
「立派」【りっぱ】
「立派」とは非常に素晴らしい、優れている、非難する点のないことを言います。
「立派な製品」「立派なお品をありがとうございます」などと使います。
「大切」【たいせつ】
「大切」とはいくつかの意味合いがあります。
「粗末」の反対の意味としては、丁寧に扱う、大事という意味合いがあります。
「大切にする」「大切に使っている」などと使います。
「粗末」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「粗末」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「貧寒」【ひんかん】
- 「質素」【しっそ】
- 「粗悪」【そあく】
- 「大雑把」【おおざっぱ】
- 「粗雑」【そざつ】
「貧寒」【ひんかん】
「貧寒」とは貧しくて寒々としている様子を言います。
「私はずっと貧寒生活だが、決して誰も頼ったりはしない」「貧寒とした集落」という風に使います。
「質素」【しっそ】
「質素」とは贅沢ではなく、つつましいこと、虚飾がないことを言います。
「質素な食事をとっている」「質素な服装だが清潔感がある」などと使います。
「粗悪」【そあく】
「粗悪」とは品質やできばえが悪いことを言います。
「これは粗悪品だわ、買わない方がいい」「粗悪な品物を押し付けられても嬉しくない」などと使います。
「大雑把」【おおざっぱ】
「大雑把」とは細かい所まで注意が行き届かないことを言います。
「あんな大雑把な計画では失敗するに決まっている」「大雑把な作り方をする」などと使います。
「粗雑」【そざつ】
「粗雑」とは粗っぽくいい加減であることを言います。
「粗雑な仕上げなので、使い心地が悪い」「粗雑に扱い、すぐに壊してしまった」「粗雑な塗り方だなあ」という風に使います。
「粗末」の英語と解釈
「粗末」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“poor”(質が悪い)、“humble”(質素な)、“shabby”(手入れをせずに古びた)という単語を使います。
例文は“a poor meal”(粗末な食事)、“a humble house”(粗末な家)、“She wore poor clothes”(彼女は粗末な服を着ていた)となります。
いかがでしたでしょうか。
「粗末」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「粗末」とは作りが雑である、品質が劣っている、扱いがおろそかである、大切にしないことといった意味合いがあります。
どの意味の「粗末」なのかは会話、文章の流れに注意すれば判断することができるでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。