「ご意見番」とは?意味や類語!例文と解釈
テレビ番組で「ご意見番」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「ご意見番」とは?
- 「ご意見番」の語源
- 「ご意見番」の表現の使い方
- 「ご意見番」を使った例文と意味を解釈
- 「ご意見番」の類語や類義語
「ご意見番」とは?
「ご意見番」の概要について紹介します。
- 「ご意見番」の読み方
- 「ご意見番」の意味
- 「ご意見番」を分解して解釈
「ご意見番」の読み方
「ご意見番」は「ごいけんばん」と読みます。
「御意見番」と全て漢字で表記することもあります。
「ご意見番」の意味
「ご意見番」の意味は「知識や経験が豊富で、目上の人に対しても遠慮なく意見できる人」ということです。
自分より偉い人に対してでも、間違っていると思えばはっきりと意見を述べて、忠告したり提案したりする人のことを言います。
最近では世間一般で大きな事件やスキャンダルが起きた時に、レポーターや記者たちが意見を聞きにいく人を表します。
多くの場合、その分野で大きな成功を収めた人や、その分野での重鎮と言われる人になります。
「ご意見番」を分解して解釈
「ご意見」とは「ある問題に対するその人の考え」「自分の主張を述べて人をいさめること」という2つの意味があり、「ご(御)」が付くので尊敬語になります。
その人の言うことはありがたいものである、というニュアンスです。
「番」いんは「順送りで入れ替わること」「注意して見張ること」「記者が特定の人物の取材を受け持つこと」という意味があり、「ご意見番」は「注意して見張ること」という意味で使われています。
「ご意見番」の語源
「ご意見番」の語源は、昔の官職からきています。
王や将軍など権力者には、頭脳明晰で知識や経験が豊富な側近が付き、誤ったことをした時にいさめる役割をしていました。
この役職を「ご意見番」と呼んでいたのです。
歴史上で「ご意見番」として有名なのは「大久保彦左衛門」で、江戸時代の三代目将軍徳川家光の側近として「天下のご意見番」と呼ばれました。
「ご意見番」の表現の使い方
「ご意見番」は、組織やグループの中で最も力の強い人、或いは皆から頼られている人で、皆が意見に従う人に対して使われます。
年長者や立場が上の人に限らず、若くても皆から信望を集めている人が選ばれます。
但し、場合によっては「何にでも口を挟む人」というからかう意味で使われることもあります。
「ご意見番」を使った例文と意味を解釈
「ご意見番」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ご意見番」を使った例文1
- 「ご意見番」を使った例文2
「ご意見番」を使った例文1
「芸能界のご意見番にレポーターが集まる」
芸能界にはスキャンダルや新鮮な出来事が起きた時に、必ずレポーターが意見をうかがいにいく大御所タレントがいます。
コメントを求められるとプロとして厳しい意見を言うこともあるのです。
「ご意見番」を使った例文2
「うちの会社ではお局様よりもご意見番の方が立場は強い」
会社にはっきりと意見を言う人がいて、お局様よりも若い存在です。
しかしそのお局様からも信頼されていて、その人の意見に従う様子を表しています。
「ご意見番」の類語や類義語
「ご意見番」の類語を紹介します。
- 「お目付け役」【おめつけやく】
- 「うるさ型」【うるさがた】
「お目付け役」【おめつけやく】
「特定の人を見守り、悪いことをした時にはいさめたり忠告をして成長させる役割の人」という意味です。
由来は江戸時代に地方の大名や旗本を管理していた「目付役」からきていて、地方で反乱が起きない様に監視していました。
「うるさ型」【うるさがた】
「どんなことにでも一言口を出さないと気が済まない人のこと」という意味です。
こちらは内容にかかわらず口うるさい人に対して使われます。
「ご意見番」は「知識や経験が豊富で、目上の人に対しても遠慮なく意見できる人」という意味です。
周囲の人が意見を求めて集まる様な人に対して使ってみましょう。