「熟考の末」の意味とは!類語や言い換え
ビジネスシーンや日常生活の中でも「熟考の末」という言い回しを使うことがあるかと思います。
この言葉は、事を焦らずじっくりと構えて考えるような印象を覚えます。
そこで、今回はこの「熟考の末」についてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「熟考の末」とは?
- 「熟考の末」の表現の使い方
- 「熟考の末」を使った例文と意味を解釈
- 「熟考の末」の類語や類義語・言い換え
「熟考の末」とは?
「熟考」とは「よくよく考えること」や「十分に思いをめぐらすこと」という意味がある言葉です。
その結果、「熟考の末」とは「じっくりと考え抜いた結果」ということで。
解釈することができます。
- 「熟考の末」の読み方
「熟考の末」の読み方
「熟考の末」は「じゅっこうのすえ」という読み方になりますので、ここで間違わないようにしっかりと覚えてチェックしておきましょう。
「熟考の末」の表現の使い方
「熟考の末」とは、「よくよく十分に考えた結果」という意味があるので、1つのことに意識を集中力させて、何しらの結論を導き出すような時に使われることになります。
このようなことは、仕事をしている中でよくあることですが、結論を出すために思案している間は、意識が頭の中で、集中しているので、周りの音や人の声が聞こえなくなることがあります。
「熟考の末」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「熟考の末」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「熟考の末」を使った例文1
- 「熟考の末」を使った例文2
「熟考の末」を使った例文1
「長年、続けてきた事業が、この数年赤字続きのために、熟考の末に撤退することを決めた」
この例文はよく考えた結果、事業撤退を決めることを言っています。
1つの企業で事業を止めることは、大きな経営判断です。
それがその会社の始まりでもあるような歴史的な事業であれば、なおさらです。
しかし、多くの従業員のためにも「熟考の末」、撤退を決めたのです。
とても苦しい判断だったでしょう。
「熟考の末」を使った例文2
「熟考の上、僕は仕事を休職してアメリカに留学することに決めたのです」
海外に留学することは、今の時代であれば、決して特別なことではありません。
しかし、働いている人が、仕事を休んでまでも、留学したいということは、余程強い思いがけないあるからだと思います。
これも人の生き方・考え方なのですが、やはり「熟考の末」に導き出した結果なのですから、本人の強い意思の表れなのです。
「熟考の末」の類語や類義語・言い換え
「熟考の末」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「考え抜く」【かんがえぬく】
- 「思いめぐらす」【おもいをめぐらす】
「考え抜く」【かんがえぬく】
「考え抜く」という言葉が「熟考の末」の類義語として挙げることができます。
「物事・問題について色々な角度から徹底的に考えること」という意味で、仕事や研究などで環境の中で、よく使われています。
「思いめぐらす」【おもいをめぐらす】
「思いをめぐらす」という言葉も類義語の1つとして扱うことができます。
「あれこれと考える」、「想像を膨らませる」といったような意味を持つ表現方法です。
もし、あなたの周りで「思いをめぐらす」人がいたなら、少し配慮して声をかけることは待っておきたいものです。
「熟考の末」という言葉の意味や使い方を紹介して来ましたが、理解を深めることができたでしょうか?
この言葉は、ビジネスシーンだけでなく、日常的な場面でも、よくある行動です。
人生には実に様々なことが起こってきます。
その過程において重要な判断をしなくてはならないことも出てきますが、そのような時は適当に対処するのではなく、「熟考の末」に適切な判断をしなくてはなりません。
簡単にか軽く判断したことで、後悔することのないようにしっかりと考えを整理する必要があります。
その結果、自分にとって、理想的な方向にすすんでいくのです。