「阿鼻叫喚を極める」の意味とは!類語や言い換え
どれだけ平和な世の中でも、時に絶望的な状況に陥ることもあります。
そんな時に「阿鼻叫喚を極める」という言葉を使うことがあります。
一体どのような意味か紹介します。
目次
- 「阿鼻叫喚を極める」とは?
- 「阿鼻叫喚を極める」の表現の使い方
- 「阿鼻叫喚を極める」を使った例文と意味を解釈
- 「阿鼻叫喚を極める」の類語や言い換え
「阿鼻叫喚を極める」とは?
「阿鼻叫喚を極める」という言葉は救いようのない・絶望的といった状況・状態をより強調した意味を持つ言葉です。
「阿鼻叫喚」自体の意味として非常に厳しく辛辣な状況下にて泣きながら助け・救いを求める様子を表したものです。
加えて「極める」と続くため、その最たる状態を表現しています。
- 「阿鼻叫喚を極める」の読み方と語源
「阿鼻叫喚を極める」の読み方と語源
「阿鼻叫喚を極める」という言葉の読み方は「あびきょうかんをきわめる」です。
「阿鼻叫喚」のそれぞれの漢字は音読み・後半は訓読みとなっています。
また「阿鼻叫喚」の語源として古くより地獄を表す言葉として八大地獄の内に「阿鼻地獄・叫喚地獄」という言葉が存在します。
それぞれの言葉を組み合わせ、より絶望的なことを強調するように構成されています。
「阿鼻叫喚を極める」の表現の使い方
「阿鼻叫喚を極める」という言葉の表現としては絶望的・救いようのないほどの状態をより突き詰めた意味合いとなります。
そのため使う際には誰から見てもどうしようもないといった意味合いを含んで用いられます。
また言葉の意味合いの強さから安易に使うべきではない言葉でもあるため、使うタイミングと対象がどの程度ひどい状態・状況かを判断して用いることが求められます。
「阿鼻叫喚を極める」を使った例文と意味を解釈
「阿鼻叫喚を極める」という言葉はなかなか使う機会が少なく、使う際も注意が必要な言葉です。
どのように使うか例を紹介します。
- 「阿鼻叫喚を極める」を使った例文1
- 「阿鼻叫喚を極める」を使った例文2
「阿鼻叫喚を極める」を使った例文1
「この前の災害で周辺住民は阿鼻叫喚を極めるほどに絶望していた」
この場合、災害の被害にあった人たちの様子に用いられています。
災害によりどうしようもないほどのダメージを追ってしまい、救いすらないほどの様子を客観的に見て「阿鼻叫喚を極める」と表現しています。
「阿鼻叫喚を極める」を使った例文2
「戦争の現場を見てきたよ。まさに阿鼻叫喚を極めるのうな現実を知ってショックで何もできないよ」
ここでは戦争の実態を直接見た・触れたことで自身の中に起こった衝撃を表現するために用いています。
その際、戦争の現場の比喩表現として「阿鼻叫喚を極める」ような様子としています。
「阿鼻叫喚を極める」の類語や言い換え
「阿鼻叫喚を極める」という言葉は普段から使う機会は少なく、類語や言い換えた表現が用いられることが多いです。
実際にどのような言葉があるか、紹介していきます。
- 「地獄絵図」【じごくえず】
- 「修羅場」【しゅらば】
「地獄絵図」【じごくえず】
「地獄絵図」は地獄の様子を絵図にしたという意味ですが、ここでの地獄は現実に起こっている場面を意味します。
そのため地獄のような出来事が起こっている様子を表し、類語とされています。
「修羅場」【しゅらば】
「修羅場」は元々は血だらけになってでも修羅のように戦うような場面・状況を表す言葉です。
そこから意味が転じ、絶望的・危機的な状況を表す意味となり、類語として扱われています。
「阿鼻叫喚を極める」という言葉は災害や事故・戦争・事件などが多発する現代では時に適応する場面も存在します。
同時にそんな状況に置かれている人もいるため、使う際には正しく理解した上で時と場合・状況に気をつけておく必要があります。