「必要な措置を講じる」とは?意味や言い換え!例文と解釈
国際関係のニュースで「必要な措置を講じる」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、例文や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「必要な措置を講じる」とは?
- 「必要な措置を講じる」を分解して解釈
- 「必要な措置を講じる」の表現の使い方
- 「必要な措置を講じる」を使った例文と意味を解釈
- 「必要な措置を講じる」の類語や類義語・言い換え
「必要な措置を講じる」とは?
「必要な措置を講じる」の概要について紹介します。
- 「必要な措置を講じる」の読み方
- 「必要な措置を講じる」の意味
「必要な措置を講じる」の読み方
「必要な措置を講じる」は「ひつようなそちをこうじる」と読みます。
「措置」という字が読みにくいので覚えておきましょう。
「必要な措置を講じる」の意味
「必要な措置を講じる」とは、「とある問題に対して、最も適切な手続きを考えて実行に移すこと」という意味です。
政治的な駆け引きがある場合、「何をどうするのか」という点をはっきりと述べない方が相手を揺さぶる効果があります。
その為に「必要な措置」とかなりあいまいな表現をしているのです。
「必要な措置を講じる」を分解して解釈
「必要な措置を講じる」を分解して解釈します。
- 「必要な措置」【ひつようなそち】
- 「講じる」【こうじる】
「必要な措置」【ひつようなそち】
「その時の事態に応じてするべき手続き」「その時点で最も適切な取り計らい」という意味です。
「措置」には「解決する為の手続き」や「決着を付ける為の取り計らい」という意味があります。
政治的に使う時には「何らかの行動を起こす」という脅しの意味も含まれています。
「講じる」【こうじる】
「問題を解決する為に様々な方法を考えて、最も適切なものを採用すること」という意味です。
これから決めることであり、どうなるのかはまだ分らない時の表現です。
「必要な措置を講じる」の表現の使い方
「必要な措置を講じる」の使い方で注目されているのが、日本の外務大臣による韓国政府に対する発言です。
韓国が日本に対して「日韓請求権協定に違反している」と言ったことに対して「韓国側によって引き起こされた厳しい日韓関係の現状に鑑み、必要な措置を講じていく考えである」と述べました。
その他にも「必要な措置を講じる」は、ビジネスでも使えます。
思い通りにならない相手やものごとに対して何らかの行動を取ろうと決意した時に使われます。
「必要な措置を講じる」は定型文であり、このまま使われるフレーズとして覚えておきましょう。
「必要な措置を講じる」を使った例文と意味を解釈
「必要な措置を講じる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「必要な措置を講じる」を使った例文1
- 「必要な措置を講じる」を使った例文2
「必要な措置を講じる」を使った例文1
「あまりに悪質なクレーマーに対して必要な措置を講じる考えがある」
何度もしつこく電話をかけてきて罵詈雑言を浴びせたり、明らかに自分の使い方が悪いにもかかわらず商品に不具合が出たから弁償しろなどと言いがかりをつけてくるクレーマーがいます。
あまりしつこくて悪質なクレーマーに対しては、通話を録音したり警察に相談するなどの対応を検討するつもりであることを表しています。
「必要な措置を講じる」を使った例文2
「就業規則をたびたび破る従業員に対しては必要な措置を講じる構えだ」
遅刻が多い、無断欠勤する、副業をするなど、就業規則を何度も破る従業員に対しては、注意だけではなく懲戒処分なども考えていることを表しています。
「必要な措置を講じる」の類語や類義語・言い換え
「必要な措置を講じる」の類語を紹介します。
- 「しかるべき対応をする」【しかるべきたいおうをする】
- 「それ相応に対処する」【それそうおうにたいしょする】
「しかるべき対応をする」【しかるべきたいおうをする】
「そうして当然の方法で応じること」という意味です。
政治的な表現はあいまいな定型文が多くなります。
「それ相応に対処する」【それそうおうにたいしょする】
「それにふさわしい処置をする」という意味です。
相手の出方に合わせて考えるというニュアンスを含みます。
「必要な措置を講じる」は「とある問題に対して、最も適切な手続きを考えて実行に移すこと」です。
ビジネスで使えるようにしておきましょう。