「範疇に収まる」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「範疇に収まる」、という表現を知っているでしょうか。
なかなか効かない言い回しかもしれませんね。
ここでは、「範疇に収まる」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「範疇に収まる」とは?
- 「範疇に収まる」を分解して解釈
- 「範疇に収まる」の表現の使い方
- 「範疇に収まる」を使った例文と意味を解釈
- 「範疇に収まる」の類語や類義語・言い換え
「範疇に収まる」とは?
これは同じ性質のものが含まれている範囲に収まる、という意味になります。
例えば、人には様々な趣味がありますが、既に趣味とは言えないような規模に達している趣味を持っている人もいるのではないでしょうか。
誰が聞いても趣味だと言えるものであれば「趣味の範疇だと言えますが、すでに趣味の範囲を超えてライフワークのようになっている、などということであれば、既に範疇を超えているということになります。
例えば、ジャニーズ等の追っかけをしていて頻繁に大阪や東京に出かけているのであれば、それはライフワークのようになっているかもしれません。
そうなれば、すでに趣味の範疇に収まっていないと言えます。
- 「範疇に収まる」の読み方
「範疇に収まる」の読み方
この表現は「はんちゅうにおさまる」と読みます。
範疇という表現はなかなか聞かないかもしれませんので、ぜひ覚えておきましょう。
「範疇に収まる」を分解して解釈
ここでは分解して紹介していきます。
- 「範疇」
- 「収まる」
「範疇」
範疇という言葉には同じ性質の範囲、という意味があります。
カテゴリーと言われることもありますね。
これは中国の古い記録である「書経」に書かれた洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)という表現から来たものだと考えられています。
これは天下を収めるための規範となる政治道徳のことを指しており、この表現から範疇という言葉ができがりました。
「収まる」
収まるという表現には中にきちんと入る、という意味があります。
物の中や限度内に入っているという意味であり、一定の枠の中に収まる、と言われます。
「範疇に収まる」の表現の使い方
「範疇に収まる」というのは様々な場面で使われる言葉です。
例えば、最近は創作料理などという言葉がありますが、すでに創作料理の範疇に収まっていないものもあるかもしれません。
創作料理にしては創作力がありすぎて、そもそも料理とは言えないのではないか、と思えるようなものであれば、料理の範疇に黙っていないと言えるでしょう。
大学生がアルバイトをしてお金を稼ぐというのは当たり前のことですが、アルバイトをしすぎて授業にも行けず、毎日のように朝から晩までアルバイトをしていたら、それはアルバイトの範疇に収まっていません。
アルバイトなのにフルタイムで働いているかのような時間帯で仕事をしていたら、それはすでにアルバイトの範疇に収まっていないといえます。
このように、「範疇に収まる」という言い回しはあらゆる場で使えるのです。
「範疇に収まる」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「範疇に収まる」を使った例文1
- 「範疇に収まる」を使った例文2
「範疇に収まる」を使った例文1
「彼女の書道は趣味の範疇に収まらず、すでにプロの域だと思います」
書道に関心を持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、趣味だと言いながら書道をしている人の中には書道がとても達筆で、すでに周りがプロだと思っているような人もいますよね。
アマチュアとは思えない、趣味とは思えないようなレベルの人も存在します。
「範疇に収まる」を使った例文2
「父は日用大工が好きだと言っていますが、すでに趣味の範疇に収まらず、あれは発明だといえます」
日用大工などと言いながら様々なものを作る人もいるのではないでしょうか。
しかし、中にはあらゆるものを作ってしまい、既に発明だと思われていることもあるかもしれません。
既に趣味の範疇に収まっていないこともありますよね。
「範疇に収まる」の類語や類義語・言い換え
ここでは、「範疇に収まる」という表現の類義語を紹介していきます。
- 「範囲内にとどまる」【はんいないにとどまる】
- 「範囲内の」【はんいないの】
「範囲内にとどまる」【はんいないにとどまる】
範囲内にとどまる、というのは一定の範囲の内部に収まっているということになります。
その限度を超えていないという状態です。
「範囲内の」【はんいないの】
範囲内の、という表現には境界を区切って外と分けた領域の中にある、という意味になります。
範囲という言葉にはある限られた広さの限界という意味があります。
範疇という表現はなんだか難しいと思っている人もいるかもしれませんね。
「範疇に収まる」、という表現は難しい表現ではありませんので、ぜひ覚えておきましょう。