「消滅寸前」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「消滅寸前」、という表現を知っているでしょうか。
ここでは「消滅寸前」という言い回しについて紹介していきます。
目次
- 「消滅寸前」とは?
- 「消滅寸前」を分解して解釈
- 「消滅寸前」の表現の使い方
- 「消滅寸前」を使った例文と意味を解釈
- 「消滅寸前」の類語や類義語・言い換え
「消滅寸前」とは?
「消滅寸前」というのは物事がなくなってしまう最中にある、失われゆく、という意味があります。
消滅という言葉にはあるものが消える、なくなる、という意味があり、それまで存在していたものがなくなってしまうという意味なります。
寸前という言葉にはほとんど同時と言って良いほどわずかの前という意味があり、直前という意味があります。
この2つを合わせて何かが失われゆくすぐ直前、という前になり、今すぐにでも消滅してしまうのではないか、失われてしまうのではないか、という状態であることを指しているのです。
- 「消滅寸前」の読み方
「消滅寸前」の読み方
「消滅寸前」、という表現は「しょうめつすんぜん」と読みます。
よく使われる言い回しですので、覚えておきましょう。
「消滅寸前」を分解して解釈
これは「消滅寸前」という表現について分解して紹介していきます。
- 「消滅」
- 「寸前」
「消滅」
という言葉にはあるものがなくなる、消える、という意味があります。
例えば相続の権利が消滅する、などと言われますね。
アニメでは「消滅都市」というものがよく知られています。
「寸前」
寸前というのはあることが起こるほんの少し前、直前、という意味があります。
例えばスタート寸前などという言葉がありますが、あと1歩のところ、一歩手前、などと言われることもあります。
「消滅寸前」の表現の使い方
「消滅寸前」という表現は消滅してしまうすぐ直前、ということになります。
例えば、言語は徐々に変わっていくものですが、古くなった言語が消滅してしまうこともありますよね。
誰にも使われなくなった言語は消滅ということになりますので、「今はほとんど使われなくなった言語」などというときには「消滅寸前」の言語などと表現することも可能です。
また、人間が日常生活で使っているものの中にも消滅していくものがあります。
例えば今は多くの人がCDやDVDを使うようになりましたね。
しかしかつてはカセットテープが使われていました。
まだカセットテープは存在していますが、もしかしたら「消滅寸前」の状態にあるかもしれません。
「消滅寸前」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「消滅寸前」を使った例文1
- 「消滅寸前」を使った例文2
「消滅寸前」を使った例文1
「カセットテープがほとんど使われなくなり、消滅寸前の状態だと言えるでしょう」
かつてはカセットテープが使われていましたが、今はカセットテープが聞けるデッキも少なくなりましたよね。
家にカセットテープがあるけれど、そもそもこのテープが聞けるデッキがない、という人も多いのではないでしょうか。
若い世代の中にはそもそもカセットテープを知らないという人もいるかもしれません。
「消滅寸前」を使った例文2
「この表現はほとんど使われなくなり、消滅寸前になりました」
言語は移り変わっていきますので、徐々に使われなくなっていくものもあります。
死語になって使われなくなった、理解されなくなった、という言語は「消滅寸前」だと言えるでしょう。
消滅していなかったとしても、今にもなくなってしまうかもしれない、ほとんど理解されない、という言葉はまさに「消滅寸前」といえます。
「消滅寸前」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「危機的な」【ききてきな】
- 「万事休す」【ばんじきゅうす】
「危機的な」【ききてきな】
危機的な、というのは安全や経済、政治や環境などの面で個人や組織、コミュニティーや社会全体に不安定な状況をもたらす、あるいはもたらしかねない突発的な出来事という意味があります。
「消滅寸前」という場合、もしかしたら危機的な状態かもしれません。
「万事休す」【ばんじきゅうす】
万事休す、というのは対策の施しようがなく、もはや何もできないという状態です。
すべて終わったと諦める状況を指しています。
「消滅寸前」という表現は日常生活でも使われることがありますので、ぜひ覚えておきましょう。
物事が失われてゆくという事は新しいものができあがるという事ですので、それだけ社会が変化しているということになるのです。