「想定済み」とは?意味や言い換え!例文と解釈
この「想定済み」は、特に問題(トラブル)はないという意味で使う言葉ながら、実際にそうなのかまでは分からないと考えていいでしょう。
目次
- 「想定済み」とは?
- 「想定済み」の英語と解釈
- 「想定済み」の表現の使い方
- 「想定済み」を使った例文と意味を解釈
- 「想定済み」の類語や類義語・言い換え
「想定済み」とは?
「想定済み」とは、そうなることも考えていた、見込んでいたという解釈で用いる言葉です。
その為、冒頭のように、特に問題にはならないというニュアンスを伝えたい時に使います。
ですが、本当に見込んでいたのかは使った人にしか分からず、逆にそんなことは全く考えてもいなかったにも関わらず、意地やプライドからそのように使ってしまうことも少なくありません。
- 「想定済み」の読み方
「想定済み」の読み方
「想定済み」は、「そうていずみ」と読んでください。
「想定」はそれだけで使われる言葉で、もしそうなったらという状況を仮定してみることです。
その為、「想定済み」とすることで、そうなることも考えていた、見込んでいたといった意味になります。
あくまで見込んでいた内の1つだという意味であって、「考えていた通りになった」という意味ではありません。
「想定済み」の英語と解釈
「想定済み」を英語にすると、“within expectations”となります。
この表現で「考えていた範囲の中」となり、「想定済み」と同じ意味を表すことができます。
“This degree is within expectations.”とすると、「この程度は想定済みだ」となりますが、少々堅い表現で、ビジネスで使う場合はいいですが、友人同士などの間で軽く使うにはあまり向いていません。
そのような時に軽く用いる場合、もしくは冗談めかして使う時には“part of the game”の方がいいでしょう。
直訳では、「ゲームで出てくる場面の1つだ」といった意味ですが、そこから転じて「考えていた中の1つだ」という解釈で使うことができる表現です。
「想定済み」の表現の使い方
「想定済み」は、「それくらいは考えていた」という意味で使う言葉です。
本当にそうだった場合だけでなく、そう嘯く時にも使える表現なので、そのどちらで使っているかはシチュエーションなどから判断が必要になります。
使っている本人は、もちろんどちらなのか分かっていますが、そう聞いた方には(本当か分からないので)少し厄介な言葉かも知れません。
「想定済み」を使った例文と意味を解釈
想定済みを使った例文と、その意味の解釈です。
本当にそう思って使っていたとしても、相手からは分かりにくいものです。
- 「想定済み」を使った例文1
- 「想定済み」を使った例文2
「想定済み」を使った例文1
「これくらいは想定済みだから、全く心配する必要はないよ」
本当に考えていた中の1つだと言っているようですが、そうではない可能性も孕んでいます。
このような使い方があった場合、その相手の実力や、どれくらい信用できるのかといった要素も判断に大切になるでしょう。
「想定済み」を使った例文2
「彼は想定済みだと言っているが、これは明らかに突発的な現象だろう」
こちらは、本当ではないだろうと最初から疑っています。
明らかに事前に考えられる訳がない現象が起きてしまったような時だと想像してください。
「想定済み」の類語や類義語・言い換え
「想定済み」を似た意味で使える言葉や表現です。
最初のものは、過去に流行語大賞に選ばれたこともあります。
- 「想定の範囲内」【そうていのはんいない】
- 「織り込み済み」【おりこみずみ】
「想定の範囲内」【そうていのはんいない】
2005年の流行語大賞になった言葉で、同年に堀江貴文氏がテレビの前で繰り返し使っていたことから広まりました。
受賞した形は正確には「想定内」ですが、こちらで表現されることが多く、「想定済み」とほとんど同じように使うことができます(「想定内」でも意味は一緒です)。
「織り込み済み」【おりこみずみ】
それくらいのことは織り込んである(考えてある)という意味で使います。
よって、「想定済み」と同じく、本当にそうなのか分からないという部分まで同じような解釈になり、言い換えとして使うことができる表現です。
この「想定済み」は、「考えていた中にある」という意味であり、「考えていた通り」とはまた違うということを覚えておいてください。
その場合には、「想定通り」としないといけません。