「幸甚に存じます」とは?意味や言い換え!例文と解釈
ビジネスマンの人であれば、時折ビジネスレターやメールで「幸甚に存じます」という言い回しを目にすることがあるかと思います。
しかし、よく目にすることであっても、あまり詳しい意味を理解しないままに読み流していることもあるかもしれません。
そこで、今回はこの「幸甚に存じます」について、フォーカスしていくことにします。
目次
- 「幸甚に存じます」とは?
- 「幸甚に存じます」の英語と解釈
- 「幸甚に存じます」の表現の使い方
- 「幸甚に存じます」を使った例文と意味を解釈
- 「幸甚に存じます」の類語や類義語・言い換え
「幸甚に存じます」とは?
「幸甚に存じます」の意味を理解する前に、まず「幸甚」に着目したいのですが、この言葉には「とても幸せである」という意味があります。
そして「存じます」は「思います」、「考えています」、「知っている」などの言葉の謙譲語で、「程度が甚だしい」という意味合いがあります。
このことから、「幸甚に存じます」は、「大変ありがたく思います」という解釈になってきます。
- 「幸甚に存じます」の読み方
「幸甚に存じます」の読み方
「幸甚に存じます」は、「こうじんにぞんじます」という読み方になりますが、「幸甚」という言葉に重点を置いて覚えておくようにしましょう。
「幸甚に存じます」の英語と解釈
「幸甚に存じます」を英語に訳すと、“good luck”という言葉で表現することができます。
「幸甚に存じます」の表現の使い方
「幸甚に存じます」は、目上の人や立場が上の人に対して使われる言葉です。
特にビジネス上で使われる機会が多く見られますが、メールが使われることも多くなっています。
「幸甚に存じます」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「幸甚に存じます」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「幸甚に存じます」を使った例文1
- 「幸甚に存じます」を使った例文2
「幸甚に存じます」を使った例文1
「本日は遠いところからお越し頂き、詳しくプレゼンをさせて頂いたこと幸甚に存じます」
ビジネスシーンではこのような言い方をよくしますが、特に顧客がショールームなどにお見えになり、プレゼンテーションをした後に言うケースがあります。
また、お礼のメールを出す時も使う表現です。
「幸甚に存じます」を使った例文2
「お忙しいところ、誠に申し訳ありませんが、来週月曜日までに回答頂くと幸甚に存じます」
ビジネスシーンの中では、急な用件が舞い込んで来ることも珍しくはありません。
この例文は、顧客からの問い合わせメールだと思われますが、先方も非常に丁寧なお願いの仕方をしています。
このような機会を最大限に活かして、できるだけ早く要望に応えるようにしておきたいものです。
「幸甚に存じます」の類語や類義語・言い換え
「幸甚に存じます」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるのかを見ていくことにします。
- 「幸いに存じます」【さいわいにぞんじます】
- 「ありがたく存じます」【ありがたくぞんじます】
「幸いに存じます」【さいわいにぞんじます】
「幸いに存じます」が「幸甚に存じます」の類義語として扱うことができます。
「幸い」とは、「言っている本人にとってはとても望ましくてありがたいこと」、あるいは「都合が良いこと」という意味があり、「そのようにしてもらうと幸せと、人に頼む気持ち」を伝えています。
「ありがたく存じます」【ありがたくぞんじます】
「ありがたく存じます」という言い回しもありますが、「ありがたい」とは「人の好意に対して滅多にないことに対する感謝の気持ち」を表しています。
したがって、「ありがたい」は、相手の好意や配慮に感謝する場面で使われています。
「幸甚に存じます」の意味や活用シーンをご紹介してきましたが、メールによるやり取りが多くなってきた昨今では、どうしても相手とのコミュニケーションの質が希薄になっているような感じがあります。
そのようなことから、「幸甚」というキーワードをしっかりと使いながら、相手との関係を強くしていきたいものです。