「無茶振り」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「無茶振り」という表現を知っているでしょうか。
「無茶振り」をされたことがある、誰かに「無茶振り」をしたことがある、という人もいるでしょう。
ここでは「無茶振り」という表現について詳しく解説していきます。
目次
- 「無茶振り」とは?
- 「無茶振り」の具体例
- 「無茶振り」の表現の使い方
- 「無茶振り」を使った例文と意味を解釈
- 「無茶振り」の類語や類義語・言い換え
「無茶振り」とは?
「無茶振り」というのはお笑いで用いられるフリの1つです。
もともと一般的なお笑いというのは相手のキャラクターを考慮し、それに合わせてフリを与えなければいけませんよね。
しかし、わざとそのキャラクター設定では大変なフリを与え、相手がそれに動揺する場面を笑いに転化する、ということが「無茶振り」になります。
転じて、誰かに対して唐突に話題を振る、困難な仕事を無理やり頼む、返答に困る話題を投げかける、などという時に「無茶振り」という言葉が使われるようになりました。
「この仕事を明日までに終わらせろなんて、部長も「無茶振り」をいうよね」などと使われます。
- 「無茶振り」の読み方
「無茶振り」の読み方
「無茶振り」という表現は「むちゃぶり」と読みます。
ひらがなで描かれることも多いですので、覚えておきましょう。
「無茶振り」の具体例
お笑いが好きな人の中には、漫才における「無茶振り」を楽しんでいるという人もいるのではないでしょうか。
しかし、「無茶振り」をすることで相方が困った場合、それで確かに話題が取れたり、それでもそれなりに相方が反応できるのであれば良いですが、場合によってはその「無茶振り」に相方が対応できなくなってしまい、話が続かなかった、あるいは収録の場合などに「無茶振り」をすることによって相方を怒らせてしまった、などというトラブルもあります。
その一方で、一般の会社で働き、生き残るためには「無茶振り」に対応できることも重要だと考えられています。
例えば、「明日までによろしく」などと大量の仕事を任された場合、「無茶振り」だと落ち込んでしまう人もいるかもしれませんが、それだけ自分の仕事ぶりが認められている、信頼されている、あるいはその仕事によって自分は鍛えられている、と考えることで、前向きに仕事がこなせるというケースも指摘されています。
「無茶振り」の表現の使い方
「無茶振り」というのは反応が困るような何かを投げかけられたときに使います。
一般的には、対応に困るような話題を振られた、困難な仕事を頼む、などという時に使われますから、多くの人が「無茶振り」をされた経験を持つのではないでしょうか。
例えば両親が夫婦喧嘩をしていてしばらく冷戦状態になっていたとしましょう。
姉妹が「一体どうしようか」と話し合ったとき、「お姉ちゃんなんだからよろしくね」と任されてしまったら、それは一種の「無茶振り」だと言えるのです。
「無茶振り」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「無茶振り」を使った例文1
- 「無茶振り」を使った例文2
「無茶振り」を使った例文1
「あの部長は頻繁に無茶振りをするから気をつけて」
職場には、なんやかんやと困難な仕事を任せてくる上司がいて困っている、という人もいるかもしれませんね。
短い期日の間にこの仕事をこなしてほしい、など、ため息をついてしまうような仕事をやたらと任せてくる上司も存在するものです。
もしかしたら「無茶振り」をするとして有名な人もいるかもしれません。
「無茶振り」を使った例文2
「あの2人の喧嘩を仲裁しろだなんて、無茶振りも良いところ」
夫婦喧嘩に限らず、喧嘩の中にはなかなか解決しにくいものもあります。
もっとも、喧嘩は本人たちが解決する気にならなければ解決できませんので、周りがどれほど力を尽くしてもあまり意味がないという側面もあるでしょう。
もしも大喧嘩をした2人の仲裁をしてほしいなどと頼まれた場合、それは「無茶振り」だと言えるかもしれません。
話し合いの場所をセッティングし、お互いの形を持ちながら和解させなければいけないわけですから、喧嘩の仲裁は荷が重い仕事かもしれませんね。
「無茶振り」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「押し付ける」【おしつける】
- 「無理をいう」【むりをいう】
「押し付ける」【おしつける】
押し付けるという表現には力を入れて押し、他のものにつけるという意味もありますが、無理強いするという意味もあります。
相手が断れないような状況で何かを無理やりお願いした場合、それは押し付けるという表現が使えます。
「無理をいう」【むりをいう】
無理をいう、というのは無理なことを押し付ける、という意味になります。
無理を言って申し訳ありません、などと表現することもありますね。
「無茶振り」という表現は日常生活でも使えますので、ぜひ覚えておきたい表現の1つです。
誰かに「無茶振り」をすることがないように、「無茶振り」をするときにはその仕事をただ単に押し付けているだけではないか、きちんと自分を見直すことも大切です。