「小狡い」とは?意味や読み方・「小賢しい」との違い・例文・類語まで詳しく解説!
「小狡い」は、悪い意味で使うことがほとんどですが、時にはうまくそれを行った(行えた)というような使い方もする言葉です。
目次
- 「小狡い」とは?
- 「小狡い」の「小賢しい」の違い
- 「小狡い」の表現の使い方
- 「小狡い」を使った例文と意味を解釈
- 「小狡い」の類語や類義語・言い換え
「小狡い」とは?
小狡いとは、小さいズルのこと、またはいかにもズルそうだと感じたことに対して使います。
例えば、文庫本の感想文を書く際に、本そのものは読まずに、あらすじだけであたかも本当に読んだように書いてしまうようなことで、もう1つ挙げると、切り捨てと切り上げの判断に、自分の都合のよい考え方にするといったような、些細とも言える程度のズルのことです。
- 「小狡い」の読み方
「小狡い」の読み方
「小狡い」は、「こずるい」と読む言葉です。
「狡い」で「ずるい」と読みますが、この「狡い」と使った時には、「こすい」という読み方もあるので注意してください。
その読み方の場合には、人を出し抜くようなズルさという意味になり、同じ漢字表現であっても、「ずるい」とはまた別の言葉だと考えた方がいいでしょう。
「小狡い」の「小賢しい」の違い
「小狡い」と似た意味の言葉に、「小賢しい」(こざかしい)という表現があります。
この2つは似た意味だと思われがちですが、「小賢しい」の方は、抜け目のないズルさを表す言葉です。
「小狡い」は、それほどでもないズルや、そう思えるということに対して使う言葉なので、「小賢しい」と表現されるまでのズルに対しては使いません。
確かに似た表現ではありますが、このような違いのある言葉同士です。
「小狡い」の表現の使い方
小狡いはその意味から、ちょっとしたズルに対してのみ使う為、意外と使えることが多い言葉です。
しかし、機会こそあっても、そう感じた本人にそのまま使っていい場合と、言わない方がいい場合があるので、それには気を付ける必要があります。
直接は使わない方がいいのは、そのように言われるのを嫌う(と分かっている)人、または自分より年齢や立場が上の(そうだと考えられる)人です。
「小狡い」を使った例文と意味を解釈
「小狡い」を使った例文と、その意味の解釈です。
大したズルのことではないので、上に挙げたような嫌がるような人は除いて、この手の言葉の中では使える機会が多いと言えるでしょう。
- 「小狡い」を使った例文1
- 「小狡い」を使った例文2
「小狡い」を使った例文1
「あいつの小狡いところは、社会人になっても同じだな」
あいつと呼べるような仲であれば、本人に対して使っても問題ないでしょう。
それほど悪く言っている訳でもないので、特にこの表現を嫌がるようなことがなければ、気軽に使える言葉です。
「小狡い」を使った例文2
「小狡いことばかりしていると、そんな人間だと思われてしまうぞ」
例え小さなズルでも、いくつも重ねていると、そんなことばかりする人間だと思われてしまっても仕方ないでしょう。
どのような人間にも、多少はそのような面があるものですが、それがあまり過ぎてしまうと褒められたものではありません。
「小狡い」の類語や類義語・言い換え
「小狡い」と似た意味の言葉や表現です。
どちらもそれなりに悪い意味のある言葉です。
- 「狡猾な」【こうかつな】
- 「腹黒い」【はらぐろい】
「狡猾な」【こうかつな】
この言葉は、巧みなズルさの表現になります。
その為、「小狡い」より「小賢しい」の方に近い言葉になります。
「腹黒い」【はらぐろい】
よからぬ企みを抱えるような悪さに対して使う言葉です。
「あの人は、思ったより腹黒い人だ」と使うと、思っていたより悪いことを考える人だという解釈になります。
よって、これも「小狡い」より悪い意味で使う言葉です。
小狡いは、そこまで悪い意味ではない為、比較的気軽に使える表現ですが、そう思った相手に直接使う場合には、それなりに注意した方がいいでしょう。