慣用句の「三味線を弾く」の意味とは!例文や表現の使い方
「三味線を弾く」と聞いて意味が良く分らないという人もいるでしょう。
意外な意味や語源等を紹介しますので是非参考にして下さい。
目次
- 「三味線を弾く」とは?
- 「三味線を弾く」の表現の使い方
- 「三味線を弾く」の類語と解釈
- 「三味線を弾く」を使った例文と意味を解釈
「三味線を弾く」とは?
「三味線を弾く」の概要について紹介します。
- 「相手の言うことに適当に調子を合わせること」の意味
- 「事実とは違うことを言ってその場をごまかすこと」の意味
- 「三味線を弾く」の語源
「相手の言うことに適当に調子を合わせること」の意味
相手の言うことを聞いている時に、真剣には聞かずに適当に相槌を打ちながら対応することを言います。
決して聞き流しているのではないのですが、相手の言う言に心から興味を持っている訳ではなく、社交辞令として接しています。
その為に相槌も軽く「そうですか」などありきたりの言葉でなるべく自分が疲れない様にするのです。
「事実とは違うことを言ってその場をごまかすこと」の意味
本当のことを相手に知られたくない為に、事実とは違うことを言い、相手を惑わしたりごまかしたりすることを言います。
相手がプライベートに関してしつこく詮索してくる時など、半分或いは少し本当のことを話しておいて、あとは適当にウソをついておくのです。
重たい人やこれ以上仲良くなりたくない人などに取る態度です。
「三味線を弾く」の語源
「三味線を弾く」は元々「口三味線を弾く」が省略された言葉です。
「口三味線」とは、まるで口で三味線を弾いている様に相手に合わせて調子よく相槌を打つことからきています。
元々三味線は歌い手が自分のペースで歌いながら伴奏を入れるというスタイルです。
相手の言葉に合わせて軽快に合いの手を入れて、調子よくその場をごまかすことから使われる様になりました。
「三味線を弾く」の表現の使い方
「三味線を弾く」の使い方を紹介します。
- 「とぼけて三味線を弾く」
- 「適当に三味線を弾く」
「とぼけて三味線を弾く」
知っているのに知らない振りをして、ウソをついてごまかすことを言います。
相手に知られたくないことがあったり、人の秘密などを洩らしたくない時にこの様な表現を使います。
「適当に三味線を弾く」
相手に合わせて適当に相槌を打ち、取りあえずその場を和やかにすることを言います。
初対面の相手だと分りにくいのですが、その人の性格を知っている人ならば「三味線を弾いている」ことがバレる可能性が高くなります。
「三味線を弾く」の類語と解釈
「三味線を弾く」の類語を紹介します。
- 「はぐらかす」【はぐらかす】
- 「お茶を濁す」【おちゃをにごす】
「はぐらかす」【はぐらかす】
「相手から突っ込まれたときに、話の焦点をずらしてその場を逃れること」です。
「お茶を濁す」【おちゃをにごす】
「適当なことやいい加減なことを言って、その場を取り繕ってしのぐこと」です。
「三味線を弾く」を使った例文と意味を解釈
「三味線を弾く」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「三味線を弾く」を使った例文1
- 「三味線を弾く」を使った例文2
「三味線を弾く」を使った例文1
「彼女は接待の場で三味線を弾いているのがバレて上司に注意された」
接待は会社にとって重要な仕事のひとつです。
相手が気に入らないからと適当にあしらっている女性スタッフがいて、後で上司から注意されたことを表しています。
「三味線を弾く」を使った例文2
「彼は合コンでいつも三味線を弾くのが上手い」
合コンでプライベートな質問が出てくると、「あれ、グラスが空だよ」「○○さんはどう?」などと話をごまかします。
非常に巧みで取りつくしまがない人であることを表しています。
「三味線を弾く」は「相手の言うことに適当に調子を合わせること」「事実とは違うことを言ってその場をごまかすこと」という意味があります。
話しを交わすのが上手な人に対して使ってみましょう。