「軍配が上がる」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「軍配が上がる」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
しかし、この言葉にどのような意味があって活用場面さえ、イメージすることができない人もいるかもしれません。
そこで今回は、この「軍配が上がる」について説明をしていくことにします。
目次
- 「軍配が上がる」とは?
- 「軍配が上がる」の語源や由来
- 「軍配が上がる」の表現の使い方
- 「軍配が上がる」を使った例文と意味を解釈
- 「軍配が上がる」の類語や類義語・言い換え
「軍配が上がる」とは?
「軍配が上がる」には「相撲で勝って力士を示す行司の軍配うちわを上げる」という意味があるのですが、これが転じて「物事の勝敗や善悪などの判定で勝利が示される」という意味になってきたのです。
- 「軍配が上がる」の読み方
「軍配が上がる」の読み方
「軍配が上がる」は「ぐんぱいがあがる」という読み方になるので、ここでしっかりと覚えておいてください。
「軍配が上がる」の語源や由来
「軍配が上がる」の語源は、説明の項でも述べたように、相撲の行司の軍配うちわを勝者となった力士に向けて上げることから来ています。
「軍配が上がる」の表現の使い方
「軍配が上がる」とは、「勝負の決着がついて、勝ち負けがはっきりする」ということになりますので、勝負事の結果がはっきりする場面で使われることになります。
ただ、勝負でも2者間での戦いでの決着になります。
「軍配が上がる」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「軍配が上がる」を使った例文を挙げながら、具体的な活用シーンを見ていくことにしましょう。
- 「軍配が上がる」を使った例文1
- 「軍配が上がる」を使った例文2
「軍配が上がる」を使った例文1
「どちらに軍配が上がったとしても、どちらにしろこれからの闘いが厳しいことは、避けることができない」
この例文からすると、トーナメント方式で勝ち上がってきた相手と勝負することを言っているようです。
どちらが勝っても、その勝者との闘いは苦戦を強いられそうな雰囲気があります。
「軍配が上がる」を使った例文2
「都会は色々な面で利便性が高いのですが、住むなら田舎の方に軍配が上がりそうです」
都会の暮らしは、交通が発達していたり、公共施設も充実しています。
しかし、精神的にゆとりのある生活をするのであれば、田舎の方がいいということでしょう。
このことは、人の価値観によっても変わってきます。
「軍配が上がる」の類語や類義語・言い換え
「軍配が上がる」を他の言葉で言い換えると、どのような言葉が使えるかを見ていくことにしましょう。
- 「白黒はっきりさせられる」
- 「ケリがつく」
「白黒はっきりさせられる」
「白黒はっきりさせられる」という表現が、「軍配が上がる」に近い意味を持つ言葉として類義語の1つに挙げることができるでしょう。
「勝負の結果が明らかになる」という意味で使われています。
白黒というと、オセロゲームの闘いをイメージしますし、「白=勝ち、善」、「黒=負け、悪」というようなニュアンスもあります。
「ケリがつく」
「ケリがつく」も「軍配が上がる」と似ている解釈ができそうです。
「物事の結末がつく」、「決着する」という意味で使われていますが、語源を辿ると俳句や和歌で助動詞の「けり」が文章の最後に使われていたことに由来しています。
これは「結末を迎えることができた」という意味がありますが、その解釈が転じて「何かの決着をつける」ということになったと言われています。
「蹴り」から来ているわけではありませんでした。
何気なく聞くことがあるので「軍配が上がる」も、言葉の語源を紐解くと大変興味深いものがあります。
私達の生活やビジネスシーンでも、何かしらの決着を見ないと済まないことがたくさんあります。
そのような時に「軍配が上がる」という言葉を当てはめることができるかもしれません。
しかし、それでも負けた方が、それで終わりということではありません。
常に勝ったり負けたりすることがあることを忘れないようにしなくてはならないでしょう。