「有言実行」とは?意味や使い方!例文や解釈
「有言実行」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「有言実行」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「有言実行」とは?
- 「有言実行」のビジネスでの表現の使い方
- 「有言実行」の類語や類似表現や似た言葉
- 「有言実行」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「有言実行」の対義語や反対語
- 「有言実行」の英語と解釈
「有言実行」とは?
「有言実行」とは言ったことは必ず実行するという意味です。
- 「有言実行」の読み方
「有言実行」の読み方
「有言実行」と書いて「ゆうげんじっこう」と読みます。
「有言実行」のビジネスでの表現の使い方
「有言実行」とは「不言実行」をもじって作られた言葉です。
「不言実行」とはあれやこれやと言わずに、なすべきことを実行するという意味で「不言実行の人」などと言います。
口に出して言わず、実行するということで昔かたぎの人などはそのような考え、価値観の人が多かったかもしれません。
しかし、現在では口にしたことは現実となるというポジティブ思考で、どんどん周りに発信していくという方法が多くはないでしょうか。
- 先に発言する理由
- 言葉の使い方
先に発言する理由
先に発言してしまうことで、自分にプレッシャーをかける、絶対にやらねばならないという状況に追い込むといったことは、
ビジネスシーンだけでなくスポーツの世界などでもよくありますし、それはカッコいいこととされています。
ただし言うだけで終わってしまいますと「口先だけ」などと批判を受けることになったり、仕事においては信用を失くすことにもなります。
口に出してしまうということで「不言実行」より「有言実行」はリスクが多いとも言えます。
しかしその姿勢が前向き、勇気があるとプラスにとらえられることもありますので、少々難しいと思えることも自信を持って口に出していく方がいいでしょう。
言葉の使い方
言葉の使い方としては「有言実行の上司なので指示もわかりやすい」「有言実行で頑張っている人は周りからの理解を得られやすい」
「有言実行の人は何を考えているかわかりやすい」などと使います。
「有言実行」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「有言実行」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「約束を実行」【やくそくをじっこう】
- 「思い立ったら行動」【おもいたったらこうどう】
- 「積極的に行動」【せっきょくてきにこうどう】
「約束を実行」【やくそくをじっこう】
「約束」とは当事者間、ある社会、組織などで決めること、決めたこと、ルールといった意味です。
それを「実行」とは実際に行うことですから「約束を実行」は「有言実行」と同じ意味合いであると言えるでしょう。
「あの政治家は有言実行の人だ」と「あの政治家は約束を実行する人だ」は同じ意味となることがわかるかと思います。
言葉の使い方としては「彼は必ず約束を実行する」、「約束を実行しないので彼女のことはもう信用しません」などと使います。
「思い立ったら行動」【おもいたったらこうどう】
「思い立つ」とは何かをしようと決心すること、その気になることです。
つまり自分が何かしようと決めたらすぐに「行動」するということは「有言実行」であると言えるでしょう。
「思い立ったら行動という人は、実行力がある人だ」「私は思い立ったら行動せずにはいられないタイプなのだ」などと使います。
「積極的に行動」【せっきょくてきにこうどう】
「積極的」とは物事に対して、自分から進んではたらきかけるさまを言います。
そのように「行動」ですから「積極的に行動」も「有言実行」と同じ意味合いとして解釈できるでしょう。
「彼は積極的に行動するタイプだ」「積極的に行動する人は信用ができるね」などと使います。
「有言実行」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「有言実行」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「有言実行」を使った例文1
- 「有言実行」を使った例文2
「有言実行」を使った例文1
「これまで彼女は有言実行の人だと思っていたが、実は不言実行の側面もある」
「有言実行」とは言ったことを必ず実行に移すことを言いますが、そのような人も全部が全部言っているわけではなく、実は心に秘めてこっそりと実行していることもあるかもしれません。
「不言実行」とはあれこれ言わず、なすべきことを実行することです。
周囲の人に言って行動するべきことと、言わずに一人で行動することとしっかり分けているということを例文は言い表しています。
「有言実行」を使った例文2
「有言実行の人はカッコいいが、彼は口先だけで行動は伴っていないから信用はしていないよ」
発言したことを実行できる人は「有言実行」できる人として認められ、尊敬もされますが、言うだけで実行できない人は所詮口先だけの人として思われますし、信用度も低くなります。
プライベートならまだしもビジネスにおいてはこれは致命的ですから避けたいところです。
「有言実行」の対義語や反対語
「有言実行」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「不言実行」【ふげんじっこう】
- 「有口無行」【ゆうこうむこう】
「不言実行」【ふげんじっこう】
「不言実行」とはあれこれ言わずに、なすべきことをしっかり行うという意味です。
もともとは「不言実行」という言葉が先にあり、そこから「有言実行」という言葉ができたとされています。
「不言実行で頑張っている人の方がカッコいい」「不言実行の人はちょっと秘密主義に思える時がある」などと使います。
「有口無行」【ゆうこうむこう】
「有口無行」とは口先ばかりで、何も行動をしないという意味です。
あまり使われることはないかもしれませんが、四字熟語として覚えておきましょう。
「相変わらず有口無行な男だ」「有口無行で生きてきた人を、今更信用などできるものか」などと使います。
「有言実行」の英語と解釈
「有言実行」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“She does what she says she will do.”(彼女は有言実行の人である)と言い表します。
いかがでしたでしょうか。
「有言実行」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「不言実行」の方が美徳だと思っている人もいるかもしれません。
ですが、スポーツ、ビジネスなどでは「有言実行」でしっかり成果を出すことができることがカッコいいという風潮です。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。