「謹慎」とは?意味や使い方!例文や解説
「謹慎」とは、「言動を控えめにするさま」を意味する言葉です。
「謹慎」の「意味・読み方・語源や由来・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・謹慎を使った言葉・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「謹慎」とは?
- 「謹慎」の表現の使い方
- 「謹慎」の類語や類似表現や言い換え
- 「謹慎」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「謹慎」を使った言葉・意味の解釈
- 「謹慎」の英語と解釈
「謹慎」とは?
「謹慎」という言葉は、「言動を反省して控えめにするさま」や「一定期間にわたり出勤・登校などを禁止する処分」を意味しています。
「謹慎」というのは、自分自身の言動を反省して自ら戒めることであり、江戸時代以前には「刑罰・制裁」としての意味合いが強くありました。
現在では、何らかの不祥事・問題を起こした時に、「出社・登校・仕事(出演)などを差し控える処分や処罰」を意味することが多くなっています。
例えば、「喫煙問題によって、野球部員たちは謹慎処分を命じられました」といった文章において、「謹慎」の典型的な意味を示すことができます。
- 「謹慎」の読み方
- 「謹慎」の語源や由来
「謹慎」の読み方
「謹慎」の読み方は、「きんしん」になります。
「謹慎」の語源や由来
「謹慎」の語源・由来は、「江戸時代から明治時代初期にかけて存在していた行動の自由を制限する自由刑の一種」にあります。
江戸時代には上級武士に科されることが多かった刑罰で、「謹慎」は「慎(つつしみ)」と呼ばれていました。
「慎・謹慎」は、大名や上級武士に適用された名目上の刑罰(名誉刑・自由刑)で、自邸の門戸を閉じさせて昼間の出入りを禁止したものでした。
「慎・謹慎」は、特定身分・女・老人に科される「閏刑(じゅんけい)」と呼ばれるものの一種でした。
江戸期の刑罰的な意味合いから転じて、現代の「謹慎」は「一定期間、外出を禁止される・自発的に言動を控えて社会的活動を自粛する」という意味を持つことになりました。
「謹慎」の表現の使い方
「謹慎」の表現の使い方は、「言動を反省して控えめにするさま」という意味で使うという使い方になります。
また、何らかの不祥事を起こした時の「一定期間にわたり出勤・登校などを差し止められる処分」を指示して使われることもあります。
例えば、「有名な俳優が大麻使用疑惑によって、当面の間、芸能活動を自粛して謹慎することになりました」といった文章で、「謹慎」という言葉を正しく使うことができます。
「謹慎」の類語や類似表現や言い換え
「謹慎」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「控えめ・遠慮がち」
- 「謙虚・低姿勢」
- 「外出禁止」
「控えめ・遠慮がち」
「謹慎」の類語・類似表現として、「控えめ・遠慮がち」があります。
「謹慎」という言葉は、「言動が控えめであるさま」や「目立つ言動を控えて遠慮がちに振る舞っている様子」を意味しています。
それらの意味合いを考えると、「謹慎」と近しい似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「控えめ・遠慮がち」という表現を指摘することができるのです。
「謙虚・低姿勢」
「謹慎」の類似表現・言い換えとして、「謙虚(けんきょ)・低姿勢(ていしせい)」があります。
「謹慎」という言葉は、「自分の発言・行動を謙虚に慎んで控えること」や「目立つ発言・行動を抑制して低姿勢でへりくだっているさま」を意味しています。
それらの意味合いから、「謹慎」と良く似た意味を持つ類似表現として、「謙虚・低姿勢」という言葉を指摘することができます。
「外出禁止」
「謹慎」の類語・言い換えとして、「外出禁止(がいしゅつきんし)」があります。
「謹慎」という言葉は、「一定期間にわたって外出を禁止されること」や「一定期間にわたって出社・登校などを差し止められる処分」を意味しています。
それらの意味合いから、「謹慎」とほとんど同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「外出禁止」を上げることができます。
「謹慎」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「謹慎」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「謹慎」を使った例文1
- 「謹慎」を使った例文2
「謹慎」を使った例文1
「生徒に対する行き過ぎた体罰と暴言を繰り返したため、その体育教師は謹慎することになりました」
この「謹慎」を使った例文は、「生徒に対する行き過ぎた体罰・暴言を繰り返したため、その体育教師は登校(通勤)を許されず、自宅待機で仕事をさせてもらえない状態になった」ということを意味しています。
「謹慎」を使った例文2
「謹慎処分は現代では法律に基づく処分ではありませんが、仕事が生きがいだった人にとってはかなり過酷な処分になります」
この「謹慎」を使った例文は、「一定期間にわたって出社・仕事・登校などを差し止められて自宅で大人しくしていることを求められる処分は、現代では法律に基づく処分ではないが、仕事が生きがいだった人にとってはかなり過酷な処分になる」ということを意味しています。
「謹慎」を使った言葉・意味の解釈
「謹慎」を使った言葉を紹介して、その意味の解釈を行っていきます。
- 「自宅謹慎・謹慎処分」
「自宅謹慎・謹慎処分」
「謹慎」を使った言葉として、「自宅謹慎(じたくきんしん)・謹慎処分(きんしんしょぶん)」を上げることができます。
「自宅謹慎」というのは、「会社員・公務員・芸能人・学生生徒などが何らかの不祥事(トラブル)を起こした際に、非公式(非法律)の処分として科される処分」であり、「出社・登校・仕事が許されず自宅から出てはならないという処罰(あるいは反省の現れとしての自発的な慎んだ行動)」を意味しています。
「謹慎処分」というのは、「一定期間にわたって出勤・登校などを差し止める処分や処罰」のことですが、現代では法的根拠はなく基本的に会社が命じたり自発的に言動・仕事を控えたりするものです。
「謹慎」の英語と解釈
「謹慎」という言葉を英語で表現すると、“behave oneself, be on one's best behavior”(自らの言動を慎む・謹慎する)や“be confined to one's house”(自宅謹慎を命じられる)などになります。
罪悪感によって謹慎する、宗教的な後悔・ざんげのニュアンスで謹慎するというのは、“penitence”(後悔・謹慎・ざんげ)、“repentance”(謹慎・後悔・悔い改め)、“repent of one's sins”(罪悪感で謹慎する・後悔する)といった英語で書き表すことができます。
- “He was confined to his house because of assault case.”
“He was confined to his house because of assault case.”
「謹慎」を使ったこの英語の例文は、「彼は暴行事件で、自宅謹慎を命じられました」ということを意味しています。
「謹慎」という言葉について解説しましたが、「謹慎」には「言動を控えめにするさま」や「一定期間にわたり出勤・登校などを禁止する処分」の意味があります。
「謹慎」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「控えめ・遠慮がち」「謙虚・低姿勢」「外出禁止」などがあります。
「謹慎」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。