「困難を有する」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「困難を有する」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
たまに社会福祉においてもこのような表現を聞きますね。
それならば、「困難を有する」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
目次
- 「困難を有する」とは?
- 「困難を有する」の表現の使い方
- 「困難を有する」を分解して解釈
- 「困難を有する」を使った例文と意味を解釈
- 「困難を有する」の類語や類義語・言い換え
「困難を有する」とは?
「困難を有する」というのは難しさを持ち合わせている、という意味があります。
困難という言葉には物事をするのが非常に難しい、難儀、などという意味があり、困難に立ち向かう、予期していなかった困難な問題、などと表現されます。
有するというのは持ち合わせているという意味です。
つまり、「困難を有する」という表現は難しさを持ち合わせているという意味であり、例えば障害等の問題で何かができない場合、「困難を有する」と表現される場合もあります。
例えば「聞き取りに困難を有する軽度発達障害児のための対策」などといった使われ方があります。
軽度であれ、何かしらの発達障害などがあると漢字の書き取りや読み取りなどに問題が生じることもあるため、そのような子供のことを「困難を有する児童」などと表現するのです。
扱いにくい子供というわけではありません。
- 「困難を有する」の読み方
「困難を有する」の読み方
「困難を有する」という表現は「こんなんをゆうする」と読みます。
会話でよく使われる表現ではありませんが、例えば社会的なシンポジウムや研修で使われることのある表現ですので、ぜひ知っておきたい言い回しです。
「困難を有する」の表現の使い方
「困難を有する」というのは障害などの問題で日常生活に問題を抱えている人に対して使われることが多いのではないでしょうか。
例えば、子供であれば自閉症などの発達障害のために集団生活ができない、という場合もあります。
そのような場合に読み取りに「困難を有する」などと表現するのです。
子供のうちはまだ自閉症なのか発達障害なのか、あるいは多動性なのか、はっきりと区別をすることが不可能です。
「困難を有する」ということで何ができないのかということに着目し、その子供をサポートするための対策を立てる必要があるのです。
最近ではニートや引きこもりなど、社会生活を営む上での問題を抱えている若者に対して「困難を有する」若者と表現する場合もあります。
「困難を有する」を分解して解釈
ここでは「困難を有する」という表現を分解して紹介します。
- 「困難」
- 「有する」
「困難」
困難という言葉には物事をするのが非常に難しい、あるいはその様子、という意味があり、それ以外にも苦しみ悩むことや苦労する事という意味があります。
例えば、発達障害を抱えていると周りの子供と同じような集団生活がなかなか難しいですし、ニートや引きこもりの場合、コンビニ以外のお店などに外出するのも大変ですよね。
そのようなことを困難と呼ぶのです。
「有する」
有する、というのは持っているという意味になります。
例えば取引関係を持つ場合に取引関係を有すると表現しますし、人間関係を有すると表現することもあります。
「困難を有する」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「困難を有する」を使った例文1
- 「困難を有する」を使った例文2
「困難を有する」を使った例文1
「漢字の書き取りに困難を有する子供の原因について探らなければいけません」
小学校に入ると漢字を習い始めますよね。
しかし、ここでも発達障害などが問題で漢字の書き取りができない、時間がかかる、などという子供がいます。
ゆっくり学んでいるのであれば良いですが、もしも漢字の書き取りに明らかな問題がある場合、何が原因なのかしっかりと考えていく必要があります。
「困難を有する」を使った例文2
「集団生活に困難を有する子供のケアについて」
集団生活ができないという子供もいるのではないでしょうか。
確かに、周りと同じことができない、周りと協調性がない、などという場合は集団生活が困難になります。
かといって避けていくわけにもいきませんので、集団生活ができない子供に対してはきちんとケアをしていく必要があるのです。
「困難を有する」の類語や類義語・言い換え
ここでは「困難を有する」という表現の類義語を紹介します。
- 「困難をきたす」【こんなんをきたす】
- 「手を焼く」【てをやく】
- 「問題がある」【もんだいがある】
「困難をきたす」【こんなんをきたす】
困難をきたす、というのは邪魔がある声で物事の進行がなかなかうまくいかないこと、という意味を持ちます。
手を焼くなどと表現することもあり、支障をきたすと言われる場合もあります。
「手を焼く」【てをやく】
手を焼く、というのはうまく処理できなくて困る、という意味です。
持て余すなどという言い方もあり、例えば反抗期の子供や魔の2歳児になった子供に手を焼くという人もいるのではないでしょうか。
「問題がある」【もんだいがある】
問題がある、というのは人物が常識を逸脱した性格を持っている、などという意味になります。
それ以外にも変わっている、変わり者、得意な、などという意味があり、マイナスになる要因がある場合に問題という表現が使われます。
問題があるという表現を使うとマイナスになる要因があるというニュアンスを打ち出してしまいますが、「困難を有する」と言えば中立的な表現になります。
そのため、障害を持つ人たちに対しても問題なく使える言葉になるのです。