「困難」の意味とは「困難」と「苦難」の違い・対義語・類語・読み方・英語【使い方や例文】
人生には、色々なドラマがありますが、平坦な道を歩いて行くことができる人はめったにいないでしょう。
そんな時に出て来る言葉が、「困難」ではないかと思うのですが、この言葉は普通に暮らしている人でもよく出て来る言葉である一方で、「困難って一体、何だ?」と改めてその意味を詳しく知りたくなるものです。
そのようなことから、今回はこの「困難」について説明をしていきたいと思っています。
目次
- 「困難」の意味とは?
- 「困難」の読み方?
- 「困難」の英語(解釈)
- 「困難」の対義語
- 「困難」の言葉の使い方
- 「困難」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「困難」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「困難」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「困難」と「苦難」の違い
「困難」の意味とは?
「困難」とは、「物事を成し遂げることが辛くなったり、難しいこと」という意味を持つ言葉です。
この言葉は、プライベートな生活場面でも、ビジネスの世界でも、頻繁に出て来る言葉なので、ここで正確な意味を理解しておきたいものです。
「困難」の「困」は「困る(こまる)」という漢字で、「難」は「難しい(むずかしい)」という意味の文字なので、「困るほどに難しいこと」とシンプルに解釈すると、「困難」の意味も理解しやすいのではないかと思います。
「困難」の読み方?
「困難」は「こんなん」という読み方になります。
「困難」の英語(解釈)
「困難」を英語で表現すると、“hard”、“difficult”、“problematical”、“elusive”、
“tough”、“problematic”と言ったような言葉で訳すことができます。
「困難」の対義語
「物事を成し遂げることが難しい」を意味する「困難」の対義語としては、「容易」という言葉が出てきます。
意味は「簡単に行えること」、あるいは「容易い(たやすい)こと」、「優しいこと」ことを表している言葉です。
「あなたの説明で、この問題が容易に理解することができた」、「このプラモデルを作ることは容易だね」というように、「困難」と同様、日常的な会話からビジネスシーンでも使われる言葉でしょう。
「困難」の言葉の使い方
「困難」を使うケースとしては、何か取り組みをしている時、あるいはこれから行おうとする時に、大きな壁が立ちはだかり、思うように進まない時に使われることがあります。
「困難」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「困難」は色々な言葉と組み合わさり、様々な慣用句として使われてもいますので、ここではいくつかのパターンを解釈していきます。
- 「困難な状況」
- 「困難を極める」
- 「困難に直面する」
- 「困難を乗り越える」
「困難な状況」
「困難な状況」とは、「解決することができないと、それ以上の進展が期待できない状況が明確になってくる状態」を指しています。
簡単な言葉で言い換えるなら、「手も足も出ないような状態」という表現もできるかもしれません。
「今の困難な状況を乗り越えるには、かなりの時間を要する」というような形で活用されます。
「困難を極める」
「困難を極める」という表現もよく使われますが、「物事を成し遂げることが非常に難しく厳しい状態であること」という意味があります。
「このルートを抜け出るには、非常に困難を極めたのです」厳しい山道を抜けるためにかなりの労力を必要とした」という意味で使われます。
「困難に直面する」
「困難に直面する」は、「解決の難しい問題が起こってくること」、「身に降りかかってくること」という解釈ができます。
普段から危機意識を持っていれば、いざという時が起きても、冷静な対処ができるのでしょうが、想定外の問題やトラブルが目の前で突然、起きてくることも珍しくはありません。
そのような時に、この言葉が使われることになります。
「困難を乗り越える」
「困難を乗り越える」とは、「非常に難しい局面を何とか解決すること」を言っています。
「数々の困難を乗り越えることができた人は、それまでの経験も元に精神的にタフになっていく」というような例文に見るように、「困難を乗り越えること」は、人を大きく成長させるものです。
「困難」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「困難」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「困難」を使った例文1
- 「困難」を使った例文2
「困難」を使った例文1
「今までの人生を振り返って一番困難だったと思うことは、入社してからの3年間だったと思う」
40歳、50歳とサラリーマン人生も半分を過ごした人が、ふと自分の人生を振り返ってみた時に思うことは、このよう例文にあるようなことかもしれません。
社会人になってからの3年間を頑張ったおかげで、今の自分があることに気付くことでしょう。
「困難」を使った例文2
「彼女の才能を見込んで、何とか、こちらの事務所にスカウトしたかったのですが、それは非常に困難だった」
ここで言っている事務所とは芸能事務所のことかもしれませんが、将来スターをなりえる人材をスカウトしたいと思うのは、素直な思いでしょう。
しかし、どんなに説得しても、中々、事務所に所属してもらうことが難しいようです。
「困難」の類語や類義表現(シソーラス)
「困難」は、他に似ている言葉としてどのようなものがあるのか、いくつか類義語を挙げてみることにしました。
- 「厄介」
- 「難しい」
「厄介」
「厄介」という言葉が「困難」の類義語として挙げることができますが、「手数がかかって迷惑なこと」、「面倒なこと」という意味を持っています。
ちょっとしたことですぐに逆ギレしたり、アドバイスをして機嫌を悪くしてしまうような人が、あなたの周りに「厄介な奴」としていないでしょうか?
「難しい」
「難しい」も「困難」の類義語の1つで、「理解やマスターすることがしにくい」、「複雑で理解しづらい」、「難解」という意味があります。
「困難」と「苦難」の違い
「困難」とよく比較される言葉に「苦難」という言葉がありますが、この2つの言葉の解釈には違いがあります。
「苦難」とは「己(おのれ)の身に降り掛かる苦しみ」のことを指していますが、「困難」は「成し遂げることが難しい」という解釈になりますので、明らかに意味に相違があることが分かると思います。
人生には「困難」は付き物と言っても過言ではのありませんが、その「困難」を乗り越えてこそ、人は成長するものです。
その「困難」は人を成長させて、その結果、揺るぐことのない基盤のしっかりした自分が作り上げられていくことになります。
そのようなことから、「困難」が自分に近づいてきたなら、「成長できる絶好のチャンス」と受け止めるようにしたいものです。