「ダメ元」とは?意味や使い方!例文や解釈
「ダメ元」という言葉がありますが、どの様な意味で使われているのでしょうか。
目次
- 「ダメ元」とは?
- 「ダメ元」の表現の使い方
- 「ダメ元」の類語や類似表現や似た言葉
- 「ダメ元」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「ダメ元」の反対語
- 「ダメ元」の英語と解釈
「ダメ元」とは?
「ダメ元」の概要について紹介します。
- 「ダメ元」の読み方
- 「ダメ元」の意味
- 「ダメ元」の語源や由来
「ダメ元」の読み方
「ダメ元」は「だめもと」と読みます。
漢字で書くと「駄目元」ですが、言葉にインパクトを持たせる為に「ダメ元」「ダメもと」など、カタカナや平仮名で表すことが多くなります。
「ダメ元」の意味
「ダメ元」の意味は「失敗する覚悟で挑戦してみること」です。
自分の力では無理ではないか、失敗するかも知れないなど、最初から恐れて何もしないといつまでも進歩は望めません。
例え可能性は低くても、もしかしたら成功するかもしれないのです。
上手くいけば大きく得をすることになり、失敗しても最初からそう思っていれば大きなダメージはありません。
まだ何もしていないうちから諦めるのではなく、とにかく思い切ってチャレンジするという精神を表した言葉です。
「ダメ元」の語源や由来
「ダメ元」は「ダメで元々だ」を略した言葉です。
更に分解すると「ダメ」は「駄目」で、「良くない状態であること」を意味します。
「元々」は「最初からその様であること」という意味です。
上記の言葉が組み合わさり、「良くない状態になっても最初から変わらない」という意味で使われる様になりました。
「最初から良くない状態」ではなく「例え良くない状態になっても」というニュアンスがあることを覚えておきましょう。
「ダメ元」の表現の使い方
「ダメ元」の使い方を紹介します。
- 「ダメ元で〇〇する」
- ビジネスでは使わない方がいい
- ハードルの高いことに使うこと
「ダメ元で〇〇する」
「ダメ元」の使い方で最も多いのが「ダメ元で〇〇する」と副詞表現です。
最初から失敗すると思っていても、その中に僅な希望を持ってものごとにチャレンジする時に使われます。
ビジネスでは使わない方がいい
「ダメ元」はそもそも略語ですので、ビジネスシーンには不向きです。
また、「ダメで元々」というと相手のサービスや対応が自分達の思い通りにならないということになり、相手に対して失礼に当たります。
そもそも「ダメ」とい言葉自体がネガティブなイメージですので、社外の人には使うべきではありません。
但し、上司や先輩が部下や後輩を励したいと思った時に「ダメ元でやってみろ」と言うのは部下のやる気を伸ばす効果が期待できます。
ハードルの高いことに使うこと
「ダメ元」は、最初から達成するのが困難だと予想されるものごとに対して使います。
あまりにも簡単すぎるタスクに対して使うと真剣味が足りないと思われたり、嫌味だと思われることがあります。
「ダメ元」の類語や類似表現や似た言葉
「ダメ元」の類語を紹介します。
- 「無理を承知で」【むりをしょうちで】
- 「当たって砕けろ」【あったてくだけろ】
- 「一か八か」【いちかばちか】
「無理を承知で」【むりをしょうちで】
意味は「無理であることは十分に理解していますが」ということです。
こちらはビジネスシーンで「ダメ元」を使う時の言い換えとして使われ、後に続く言葉は「お願い申し上げますが」など、相手に対してお願いする時のフレーズです。
その「お願い」は相手にとって迷惑だったり、不利になることを十分に理解した上で敢えてお願いするもので、相手の立場を考えた丁寧な表現です。
「当たって砕けろ」【あったてくだけろ】
「成功するにしても失敗するにしても、いずれにせよ実行してみなさい」という意味です。
大きな岩にぶつかって粉々になる様な気持ちでものごとに挑戦しなさいという慣用句です。
「一か八か」【いちかばちか】
「いちかばちか」と読みます。
「成功するか失敗するかは分らないけれども、とにかく思い切って挑戦すること」という意味です。
語源はギャンブル用語で「一(一の目)か出るか罰(その他の目)が出るか」から来ているという説と、「丁半」の漢字の上の部分がそれぞれ「一と八」であることから来ているという2つの説があります。
「ダメ元」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「ダメ元」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ダメ元」を使った例文1
- 「ダメ元」を使った例文2
「ダメ元」を使った例文1
「ダメ元で彼氏に告白したらOKを貰えた」
その男性はとてもモテる人で、既に恋人がいるか自分のことなど眼中にないと思っていたのでしょう。
このまま諦めようとしましたが、失敗しても自分の気持ちを伝えたいという気持ちが強く、思い切って告白しました。
その結果、相手からすんなりとOKして貰えたことを表しています。
「ダメ元」を使った例文2
「ダメ元で企画を提案したら意外にも部長からOKが出た」
企画書に全く自信がなく「どうせまたボツだろうな」と思って提案してみたところ、意外なことに部長に気に入られて通ってしまいました。
他にも良さそうな企画書が多かったので、自分の企画が選ばれたことが信じられないと思っていることが伝わります。
「ダメ元」の反対語
「ダメ元」には特に反対語はありませんので、反対の意味に近い言葉を紹介します。
- 「心配無用」【しんぱいむよう】
- 「大船に乗ったつもりで」【おおぶねにのったつもりで】
「心配無用」【しんぱいむよう】
「不安や気がかりを持つことは全くない状態のこと」です。
ものごとに対して自信を持っていたり、楽観している時の言葉で、そもそも失敗をすることは考えていないという点で「ダメ元」の反対の意味と言えます。
「大船に乗ったつもりで」【おおぶねにのったつもりで】
「頼れる存在や拠り所となるものがあるので、安心していて大丈夫」という意味です。
大きな船程波の影響をうけにくく、安全性が高いことから使われる様になりました。
「ダメ元」の英語と解釈
“Why don't you give it a try?”
「ダメ元でやってみたら?」という意味です。
“give it a try”で「ダメ元」という意味で使われます。
「ダメ元」の意味は、「失敗する覚悟で挑戦してみること」です。
失敗を恐れずものごとに思い切ってチャレンジする時に使ってみましょう。