「策士」とは?意味や使い方!例文や解釈
「策士」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「策士」という言葉を使った例文や、「策士」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「策士」とは?
- 「策士」の特徴
- 「策士」を使った例文や短文など
- 「策士」の類語
「策士」とは?
「策士」という言葉を知っているでしょうか。
「Aさんは実は、策士だから油断できない」などと言ったことがあるかもしれません。
一方で、「策士」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「策士」という言葉の意味を紹介します。
- 「策士」の読み方
- 「策士」の意味
「策士」の読み方
「策士」は「さくし」と読みます。
少し難しい言葉のため、読み方に注意しましょう。
これを機会に、「策士」は「さくし」と読みましょう。
「策士」の意味
「策士」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「策士」には、「策略を好む人」という意味があります。
また「巧みな人」という意味があります。
「策略」には、「自分の目的を達成するために、相手を陥れるはかりごと」または「計略」という意味があります。
ネガティブな意味で、計算高く、油断ならない人と言われることもある「策士」ですが、上手に立ち回れる優秀な人という意味でも使われます。
ミステリー映画で活躍する、「犯人」も「探偵」も、どちらも「策士」と言えるかもしれません。
このように「策士」には、「策略を好む人」という意味があります。
「策士」の特徴
次に「策士」の特徴を紹介します。
「策士」と呼ばれる人に共通する特徴には、どのようなものがあるでしょうか。
- 「頭の回転が速い」【あたまのかいてんがはやい】
- 「口が達者」【くちがたっしゃ】
- 「人脈がある」【じんみゃくがある】
- 「向上心が高い」【こうじょうしんがたかい】
「頭の回転が速い」【あたまのかいてんがはやい】
「策士」と呼ばれる人は、男性でも女性でも「頭の回転が速い」と感じさせる人です。
「よく、この短時間で、こんなアイデアを思い付いたな」と感心するような、アイデアが浮かぶのが、「頭の回転が速い」人であり、「策士」です。
戦国武将の参謀は「策士」の代表格ですが、戦況によって、適したアイデアが出せる「頭の回転が速い」人ばかりだったはずです。
「口が達者」【くちがたっしゃ】
「策士」は「口が達者」という特徴もあります。
ピンチに陥っても、口先だけで何とか抜け出してしまったり、チャンスを話術でつかむなど、トーク力が高いのが「策士」の特徴です。
理路整然と、スムーズに話すため、つい聞き入ってしまい、説得されてしまいます。
「人脈がある」【じんみゃくがある】
「策士」と呼ばれる人は、人脈を持っていて、必要な時に、力を借りれます。
仕事を始める前に、仕事相手が務める会社で働いている知り合いと会い、情報を収集するなど、仕事の成果を上げるために、必要な知り合いがいます。
「向上心が高い」【こうじょうしんがたかい】
「策士」と呼ばれる人は、基本的に自分の利益のために頑張っている人です。
自分が出世したい、素敵な異性と付き合いたいなど、自己実現がモチベーションになっている、「向上心」が高い人がたくさんいます。
そのために、人脈を広げ、トーク力を付けて、頭を回転させています。
仕事ができる人の特徴と共通点が多いため、「策士」は仕事ができる人でもあります。
「策士」を使った例文や短文など
「策士」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「策士」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「策士」を使った例文1
- 「策士」を使った例文2
「策士」を使った例文1
「娘を使って社長のご機嫌を取るとは、A君は『策士』だな」
この例文に登場するA君は、社長の娘さんのご機嫌を取ることで、社長のご機嫌を取るという策を取ったようです。
このようなアイデアが湧くことや、社長の娘さんとつながりがある人脈などが、A君が「策士」と呼ばれる所以でしょう。
また娘さんを喜ばせるような、巧みなトーク術も見事だったはずです。
「策士」を使った例文2
「相手のチームの監督は『策士』だから、まだ油断できない」
この例文のように、プロスポーツのチームには、「策士」と呼ばれる監督がいます。
戦力的には劣っているチームを、優勝に導くような戦略や戦術を使える人です。
例えばプロ野球なら、外野手を全員、内野に呼んで、外野に抜かれない守備を取ったり、スクイズなどの相手のすきを突いた戦術を繰り出すタイプの監督は、「策士」と呼ばれます。
このような監督が率いているチームと戦う時は、たとえリードしていたとしても油断できません。
「策士」の類語
「策士」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「策士」の類語を紹介し、意味を解釈して行きます。
- 「業師」【わざし】
- 「山師」【やまし】
- 「食わせ物」【くわせもの】
- 「曲者」【くせもの】
- 「海千山千」【うみせんやません】
「業師」【わざし】
「業師」には、「術策に長じた人」という意味があります。
「政界の業師」などという使い方をし、様々な策や術を使って、成果を得る人のことを言います。
「山師」【やまし】
「山師」には、「詐欺師」という意味があります。
もともとは、鉱山を発掘したり、山林を売買する人という意味があります。
架空の銘柄を売りつけて、資産家を騙すような人のことを、「山師」と言います。
「食わせ物」【くわせもの】
「食わせ物」には、「一見良さそうに見えるものの、実は悪い人」という意味があります。
善人だと思って近い付いてみたら、実は詐欺的な目的で近づいるような人を、「食わせ物」と言います。
一瞬、気を許してしまうため、正体に気付いた時に、腹が立つタイプの人です。
「曲者」【くせもの】
「曲者」には、「一癖あって、油断ならない人」という意味があります。
スポーツの世界でも、「曲者」という言葉が使われ、思ってもいないようなプレーを仕掛けてくるタイプの人は「曲者」と呼ばれます。
「海千山千」【うみせんやません】
「海千山千」には、「経験を積んだ悪賢い人」という意味があります。
経済界、政界などにいる、長老と呼ばれるような人は、「海千山千」の可能性が高いかもしれません。
「海千山千」には、「海の中に千年間、山の中で千年間、生きたような」という意味があります。
「策士」という言葉について見てきました。
「策士」と呼ばれる人は、頭が良くて仕事ができるものの、自分のためを考えているクールなイメージがあります。
身の回りにそのような人がいたら、「策士」と呼んでみましょう。