「明瞭簡潔」とは?意味や使い方!例文や解釈
「明瞭簡潔」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
「簡潔明瞭」と言うことが多いのですが、ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「明瞭簡潔」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「明瞭簡潔」とは?
- 「明瞭簡潔」の表現の使い方
- 「明瞭簡潔」の類語や類似表現や似た言葉
- 「明瞭簡潔」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「明瞭簡潔」の反対語
- 「明瞭簡潔」の英語と解釈
「明瞭簡潔」とは?
「明瞭簡潔」とははっきりしてわかりやすく、また簡単であることという意味になります。
「簡潔明瞭」と使う方が一般的です。
- 「明瞭簡潔」の語源や由来
- 「明瞭簡潔」の読み方
「明瞭簡潔」の語源や由来
「明瞭簡潔」とは「明瞭」と「簡潔」という二つの言葉を合わせています。
ですからそれぞれを一つの言葉として使うこともできるのです。
「明瞭」とはあきらかであることという意味で、はっきりしてわかりやすいことです。
「明瞭な発音をした」「意識は明瞭である」といった使い方になります。
一方で「簡潔」とは表現が、簡単である、そして要領を得ている、わかりやすいことという意味になります。
「簡潔な文章に直して欲しい」「簡潔に説明しなさい」といった風に使います。
このような単独でも使える二つの言葉が合わさった「明瞭簡潔」ははっきりとしてわかりやすく簡単で、かつ要領を得ているという意味になりますし、強調しているということもわかるのではないでしょうか。
また「明瞭簡潔」は「簡潔明瞭」と言う方が多いでしょう。
「明瞭簡潔」の読み方
「明瞭簡潔」と書いて「めいりょうかんけつ」と読みます。
「明瞭簡潔」の表現の使い方
「明瞭簡潔」という言葉の意味ははっきりしていてわかりやすく、簡単、要領を得ているといったことですから、人の説明、物事などに対して使うことが多い言葉です。
一般的なイメージとしては「明瞭簡潔」とはいい意味合いで使われることが多いでしょう。
例えば「あの人の説明は明瞭簡潔だから時間をとられなくていいよ」「彼は明瞭簡潔に教えることが上手なタイプだね」といったように使えば、褒め言葉、好意的な表現となります。
ですが「明瞭簡潔に言わせてもらうと君は実力がなくこのままじゃ駄目だね」といった使い方をしますと、悪い意味合いになりますので注意も必要です。
この場合は「はっきり言うと」という言葉を「明瞭簡潔」に言い換えています。
「明瞭簡潔」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「明瞭簡潔」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「容易」【ようい】
- 「明解」【めいかい】
- 「わかりやすい」
「容易」【ようい】
「容易」とはたやすくできる、やさしいという意味で使います。
「容易な説明なので誰でもわかる」「容易に行くことができます」「これは、容易とは言えないでしょう」という風に使います。
「明解」【めいかい】
「明解」とははっきりと判断して理解すること、また判断すること、理解することがよくわかるという時に使う言葉です。
例えば「単純明解」「明解な推理」といった風に使います。
「わかりやすい」
「明瞭簡潔」を簡単な言葉で一言で言うならば「わかりやすい」という言葉になるでしょうか。
会話においては「明瞭」「簡潔」といった言葉を使いますより「わかりやすい」と言う方が簡単で自然体です。
難しい言葉は、簡単な意味の言葉に言い換えると理解しやすくなります。
「明瞭簡潔」は「わかりやすい」と言い換えてみるといいでしょう。
「明瞭簡潔」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「明瞭簡潔」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「明瞭簡潔」を使った例文1
- 「明瞭簡潔」を使った例文2
「明瞭簡潔」を使った例文1
「彼女の説明はいつでも明瞭簡潔だから、すっと入ってくるよ」
説明が長い上、わかりにくい、要点を押さえていないという場合は聞かされる側としては困るものです。
理解しにくい上、相手からすれば「しっかり説明した」という認識ですので仕事などにおいては非常に厄介です。
説明ははっきりとわかりやすく、簡単(短時間)な方が好まれます。
「明瞭簡潔」を使った例文2
「明瞭簡潔でも通じるけれど、簡潔明瞭と言う方が一般的だよ」
「明瞭簡潔」という言葉に間違いはありませんが、一般的には四字熟語的に多く使われるのは「簡潔明瞭」の方です。
また「明瞭」と「簡潔」はそれぞれが一つの言葉として意味がありますので、別々に使うことも可能です。
「明瞭である」「簡潔である」と単独でも大丈夫なのです。
「明瞭簡潔」の反対語
「明瞭簡潔」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「曖昧」
- 「複雑」
「曖昧」
「曖昧」とは、はっきりしないこと、確かではないこと、またぼやけている、あやふやといった意味を持つ言葉です。
例えば「曖昧な態度ではわからない」「すぐに曖昧なことを言って逃げる」といった風に使います。
「曖昧」とは「明瞭」でも「簡潔」でもなく反対の意味となります。
「複雑」
「複雑」とは物事の構造、関係などが込み入っていることや、色々な要素が絡み合い、わかりにくいこと、またそのような様子のことを言う言葉です。
「複雑すぎてわからない」「複雑な気持ちになる」「複雑な作りなので、直すのに時間がかかる」といった風に使います。
「複雑」という言葉自体、よく使われることが多いですので意味を覚えておきましょう。
「明瞭簡潔」の英語と解釈
「明瞭簡潔」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“in a crisp, clear manner”(簡潔明瞭に)と言います。
また“clear and concise”(明瞭簡潔)とも言います。
いかがでしたでしょうか。
「明瞭簡潔」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「明瞭」と「簡潔」、それぞれの言葉の意味が理解できていれば「明瞭簡潔」は簡単に理解ができることでしょう。
四字熟語的に使う時は「簡潔明瞭」の方が多いということも頭に入れておきましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。