「人徳のなせる業」とは？意味や類語！

「人徳のなせる業」とは?意味

「人徳のなせる業」、というのはある物事がそれに関連する人の徳の高さに由来する、という意味を持ちます。

人徳というのは人が本来持っている徳という意味になります。

品性と言い換えることもでき、とても価値があるものだと考えられているのです。

つまり、人徳があるというのは品性に飛んでいるという意味であり、好意的な意味合いで使われます。

例えばリーダーシップを発揮できる人や目下の人に対しても丁寧な対応ができる人の場合、周りから好かれますよね。

その人が好かれるのはお金持ちだからというわけではありません。

その人が好かれるのはその人の人徳が高いからということになり、それこそ「人徳のなせる業」という意味になるのです。

人徳が高いからこそ、このようなことが起こる、という場合に好意的に使われる表現です。

• 「人徳のなせる業」の読み方

「人徳のなせる業」の読み方

「人徳のなせる業」という表現は「じんとくのなせるわざ」と読みます。

特に人徳という表現は日常的にも使われる言葉ですので、しっかりと覚えておきましょう。

「人徳のなせる業」の表現の使い方

「人徳のなせる業」、という表現は好意的に使われ、人望が厚い人などという意味で使われることがほとんどです。

例えば、自分よりも他人のことを優先して考えられる、困っている人を見たら放って置けない、などという人の場合、周りからも尊敬されますよね。

その場合、それは「人徳のなせる業」ということになります。

「人徳のなせる業」、という言葉はその人を褒めているということであり、周りから信頼されているということになります。

「人徳のなせる業」を分解して解釈

ここでは「人徳のなせる業」という言葉を分解して紹介します。

• 「人徳」
• 「なせる業」

「人徳」

その人に人徳というのはその人に備わっている徳という意味であり、品性や生まれつき備わった能力、天性のことを指しています。

品性がある人に対し、「人徳がある子」と表現する場合があります。

人徳がある人は、一般的に男女問わず周りから好かれている、思いやりがある、などという人になります。

「なせる業」

なせる業、というのは特定の人だからできる、という意味の表現になります。

この人ならではの、だからこそ、などという意味です。

「人徳のなせる業」を使った例文と意味を解釈

ここでは「人徳のなせる業」という言葉を使った例文を紹介します。

• 「人徳のなせる業」を使った例文1
• 「人徳のなせる業」を使った例文2

「人徳のなせる業」を使った例文1

「あの保護者に好かれるなんて、本当に人徳のなせる業だね」

最近はモンスターペアレンツなどという言葉が普及していますが、学校においても保護者のクレームに悩まされている人が増えています。

しかし、このようなモンスターペアレンツを味方につけられれば、この上ない味方になってくれると言えるでしょう。

いつもクレームばかり言っていた保護者がもしも味方についてくれた場合、それはその教師の人徳だと言えますね。

「人徳のなせる業」を使った例文2

「彼女が入院した時、多くの人がお見舞いに来たらしいよ、人徳のなせる業だね」

病気や怪我などで入院した場合、様々な人に「入院した」ということを言わなかったとしても、人から人へと広まっていく場合があります。

特に誰かに言ったわけでもないのに、次から次えとお見舞いに誰かが来てくれた、毎日のようにお見舞いに来る人が絶えなかった、などという場合、それはまさに「人徳のなせる業」だと言えるでしょう。

「人徳のなせる業」の慣用句での類語や言い換え

ここでは類義語を紹介します。

• 「人徳の賜物」【にんとくのたまもの】
• 「人格のある」【じんかくのある】
• 「模範的な」【もはんてきな】

「人徳の賜物」【にんとくのたまもの】

人徳の賜物というのは「人徳のなせる業」という表現と同じく、ある物事がそれに関連する人の徳の高さに由来するという意味になります。

生物というのは賜ったものという意味もありますが、ここでは結果として生じた良いことや良いものを指します。

「人格のある」【じんかくのある】

人格のある、という表現は優れた人間性を持っているということです。

人格という表現には優れた人間性という意味があり、個人の心理面での特徴を指します。

「模範的な」【もはんてきな】

模範的な、というのは模範となるような様子、人格的に優れている、器の大きい、という意味があります。

ただ単に素晴らしい行動をしている人や見習うべき人という意味ではなく、人格的に正しい人、という意味があります。