「人徳」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「人徳」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「人徳」という言葉の使い方や、「人徳」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「人徳」の意味とは?
- 「人徳」の意味
- 「人徳」の英語
- 「人徳」の使い方
- 「人徳」の類語、類義表現
- 「人徳」を使った例文
「人徳」の意味とは?
「人徳」という言葉を知っているでしょうか。
「人徳」は「じんとく」と読み、「にんとく」とは読みませんので、読み方を覚えておきましょう。
「人徳」という言葉は一般的にそれほど使われない言葉ですので、知らない人の方が多いかもしれません。
そこで「人徳」の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知ると、自分が尊敬できる人、好きな人の事を「人徳」という言葉を使って評する事ができるようになるかもしれません。
「人徳」の意味
「人徳」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「人徳」という言葉には、「その人に本来備わっている徳」という意味があります。
それでは「徳」には、どのような意味があるでしょうか。
「徳」には、「身に付いた優れた品性」という意味があります。
そのため「人徳」という言葉には、精神の修養などによって身に付けた、その人に備わっている優れた品性という意味があります。
「精神的、道徳的に優れた人格や品性」と言い換える事もできるでしょう。
このように「人徳」には、その人に備わっている、優れた人格や品性などの意味があります。
「人徳」の英語
「人徳」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「人徳」を英語に変換すると“natural virtue”(ナチュラルバーチャー)となります。
“natural”は「自然の」「天然の」という意味があり、“virtue”には「美徳」という意味があります。
そのため、“natural virtue”には、「自然に身に付いている美徳」という意味があり、「人徳」になります。
このよに「人徳」という難しい言葉も、英語にする事ができます。
「人徳」は“natural virtue”にできるという事を覚えておきましょう。
「人徳」の使い方
「人徳」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「人徳」には、その人に備わっている高い品格や人徳などの意味があります。
そのため、「人徳」を持っている人に対して、「人徳のある人」と評してみましょう。
また、逆に品が無い人や、低い人格の持ち主だと感じる人に対しては「人徳が無い人」と評する事もできます。
また強い口調で部下を叱責しても、部下が嫌な気持ちにならないなど、「この人に言われたら仕方ない」と思わせる人格や品性がある人がいます。
このような人の凄さを表現する時に、「○○はこの人の人徳だ」という言い回しをします。
今の例でしたら、「いくら怒鳴っても部下が嫌いにならないのは、この人の人徳だ」となります。
このように、高い品性や人格を持つ人、逆に持っていない人を見た時に「人徳」という言葉を使ってみましょう。
「人徳」の類語、類義表現
「人徳」の類語や類義表現を紹介します。
「人徳」という言葉と似た意味の言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く知る事ができるでしょう。
- 「品性」【ひんせい】
- 「徳性」【とくせい】
- 「風格」【ふうかく】
「品性」【ひんせい】
「品性」は、「人に備わる、道徳上の性格」という意味があります。
「品性を養う」などの言い回しで使われます。
「品性」のあるなしは、その人が立派かどうかを判断する時に大きな役割を持ちます。
「下劣な品性」の持ち主は、その人がどれだけ仕事ができたとしても、人に尊敬される事はないでしょう。
「徳性」【とくせい】
「徳性」という言葉があります。
「徳性」は、「道徳にかなった品性」という意味があります。
ちなみに「道徳」は「人間が従って行為すべき正当な道と、その道に従って行為できるように育成された人間の習慣」という意味があります。
難しい言葉ですが、人間が道を外さずに生きて行くためのガイドラインのような意味で覚えておきましょう。
「徳性」を持つ人は、人間の道を外さずに生きて行きやすい人と言えるでしょう。
- 「品性」【ひんせい】
- 「徳性」【とくせい】
- 「風格」【ふうかく】
「風格」【ふうかく】
「風格」という言葉には、「その人の印象を決定づける人柄」という意味があります。
「立派な『風格』が備わる人」などという言い回しで、『風格』は使われます。
一朝一夕では身に付かない、味わいのある人柄を「風格」と呼びます。
「人徳」を使った例文
「人徳」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「人徳」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「人徳」の例文1
- 「人徳」の例文2
- 「人徳」の例文3
「人徳」の例文1
「A君は腕力だけでなく『人徳』も備えた人だ」
この例文に登場するA君は、力が強く、さらに優れた品性を持つ、「文武両道」の人です。
腕力だけ、人柄だけが秀でていても、リーダーにはなりにくいですが、このようにどちらも身に付けている人はリーダーにふさわしい人でしょう。
特に「人徳」を備えている人は少ないため、仕事ができる上に「人徳」がある、勉強ができる上に「人徳」がある人は、子供時代から高齢になるまで、様々な場面でリーダーとして活躍しそうです。
「人徳」の例文2
「B君が、愛想が無くても可愛がられるのは、彼の『人徳』だろう」
この例文のB君のように、愛想がないのに、なぜかみんなに可愛がられる人がいます。
一方で、周囲に愛嬌を振りまいているのに、なぜ好かれない人がいます。
その理由は、「人徳」があるかどうかではないでしょうか。
「人徳」は一朝一夕では身に着けられないもので、隠しきれないほど魅力的な要素です。
表面上の愛想よりも、「人徳」がある人の方が、長期的に見れば可愛がられるでしょう。
B君は「人徳」を備えた人物に違いありません。
「人徳」の例文3
「C君ほどの『人徳者』はいない」
この例文に登場するC君のように、「人徳」を感じずにいられないような人は「人徳者」と呼ばれる事があります。
その人と一緒にいるだけで、気持ちが綺麗になっていくような、素晴らしい人格の持ち主です。
みなさんの中に「人徳者」と呼ばれている人がいたら、とても素敵な事でしょう。
「人徳」という言葉の意味や使い方を見てきました。
難しい言葉ですが、意味を理解すれば、使って見たくなる言葉だと思います。
身の回りにいる品性や人格が優れた人を「人徳」という言葉を使って褒めてみましょう。