「予断を許さない」とは?意味や類語!表現の使い方
皆さんは「予断を許さない」という言葉を色々な場面で耳にしたことがあるかと思います。
この言葉には何か緊急的な印象や、非常時の雰囲気を感じさせる言葉ではないかと受け止めている人も少なくないでしょう。
しかし、実際にどのような意味があるのか具体的に説明をしようと思うと、意外に難しいものかもしれません。
そこで、ここではこの「予断を許さない」について説明して行きたいと思います。
目次
- 「予断を許さない」とは?意味
- 「予断を許さない」の表現の使い方
- 「予断を許さない」を分解して解釈
- 「予断を許さない」を使った例文と意味を解釈
- 「予断を許さない」の類語や言い換え
「予断を許さない」とは?意味
「予断を許さない」とは、「これから、どのようなことが起きるのかその後の展開が全く予想することができない」、「どのようにことになるのかが分からない」というような意味を持つ言葉です。
- 「予断を許さない」の読み方
「予断を許さない」の読み方
「予断を許さない」は「よだんをゆるさない」という読み方になります。
「予断を許さない」の表現の使い方
「予断を許さない」という言い回しは日常生活の会話の中よりは、テレビのドラマのセリフやニュース報道で使われることが多い印象があります。
その中で使われる場面としては、事件や事故などが行った後に、それ以降どのような展開に移っていくのかが見えないケースで使われています。
「予断を許さない」を分解して解釈
ここで「予断を許さない」を「予算」と「許さない」に細分化して、それぞれの言葉の意味を解釈していくことにしたいと思います。
- 「予断」
- 「許さない」
「予断」
「予断」とは、「前もって予測すること」や「予めすること」といったような意味を持つ言葉ですが、その後に続く言葉としては、「許さない」という言葉が大半ではないかと思われます。
「許さない」
「許さない」は「許す」に否定を意味する「ない」が加わったものですが「許す」とは「差支えないと認める」という意味になるので、「許さない」は「差支えがある」という意味合いで解釈することができます。
「予断を許さない」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「予断を許さない」を使った例文を見て行くことにしましょう。
- 「予断を許さない」を使った例文1
- 「予断を許さない」を使った例文2
「予断を許さない」を使った例文1
「4時間の手術は何とか無事に成功したが、容体はまだ予断を許さないので、完全看護の態勢を取る」
手術をした後にこのように「予断を許さない」を使うケースはよくあることです。
病気であらかじめ予定されている手術であれば、このようなことは少ないのかもしれませんが、交通事故で大怪我を負ったなど突発的なトラブルで命に係わるような手術に及んだ後には、この言葉が使われることが少なくありません。
「予断を許さない」を使った例文2
「今回のトラブルが何とか応急処置で難局を乗り切ることができたが、まだこれから何が起こるか予断を許さないので、緊急体制はそのまま続行する」
ビジネスの世界でも、こんな場面を経験したことのある人もいるのではないでしょうか。
トラブルを乗り切ることができたとしても、その後にまだ不測の事態が発生する可能性があるので、「予断を許さない」のでしょう。
その結果、緊急体制をそのまま継続せざるを得ないということがあるわけです。
「予断を許さない」の類語や言い換え
「予断を許さない」に近い意味を持つ類語としては、どのような言葉があるでしょうか。
- 「どうなるかわからない」
- 「楽観できない状況」
- 「軽く見ることができない」
「どうなるかわからない」
「どうなるかわからない」という言葉が「予断を許さない」の類義語として扱うことができます。
「これから、どのような方向に向かっていくのか、全く予測することができない」という意味で使われる言葉です。
「楽観できない状況」
「楽観できない状況」という言葉も類義語に当てはまるでしょう。
「楽観」とは「物事の先行きを良い方向に考えて心配しないこと」、あるいは「心配するほどの事態でもないとして気楽に考えること」という意味があるので、「楽観できない状況」は「先行きを良い方向に考えることができない状況」という意味で捉えることができます。
「軽く見ることができない」
「軽く見ることができない」とは、「物事を重たく見らざるを得ない」、「楽観視することができない」という意味で使われる表現です。
「予断を許さない」という言葉は、通常の状態ではなく、ある意味、緊急的且つ非常事態という状況を指しています。
したがって、このような場面に遭遇した場合は、速やかに次の行動を取ることができる体勢を整えておくことが大切です。