「そうそうたる面々」とは?意味や類語!表現の使い方
会議の出席者等に対して「そうそうたる面々」と言うことがあります。
一体どの様な意味なのか、語源なども併せて紹介します。
目次
- 「そうそうたる面々」とは?意味
- 「そうそうたる面々」の表現の使い方
- 「そうそうたる面々」を分解して解釈
- 「そうそうたる面々」を使った例文と意味を解釈
- 「そうそうたる面々」の類語や言い換え
「そうそうたる面々」とは?意味
「そうそうたる面々」の意味や語源について紹介します。
1-1「そうそうたる面々」の読み方
「そうそうたる面々」は、漢字で表記すると「錚々たる面々」です。
難しい漢字なので平仮名表記することが多く、読み間違うことは少ないでしょう。
「そうそうたる面々」の意味
「そうそうたる面々」の意味は「人が集まった時に他と比べて特に優秀な人達が含まれていること」という意味です。
会議やパーティーなど多くの人が集まる場で、参加した人達が社会的なステイタスがある人だったり、大きな功績を残した人だったり、肩書がある人達が多くいることを言います。
同じ場所にいる人が「スゴイ人達と一緒にいる」と感じて身が引き締まる様なシーンで使われます。
「そうそうたる面々」の語源
「そうそうたる面々」の語源は、中国の歴史書「後漢書」に記載されている「鉄中錚錚」という言葉からきています。
光武帝の時代に「赤眉の乱」という戦が起こりました。
官軍が勝利をおさめ、敗走して投降してきた賊軍の武将たちに対して「(投降することに)後悔はないのか」と訊ねると「後悔していない」と答えました。
それに対して光武帝が「お前たちは凡人の中ではマシな方だ」という意味で「鉄中錚錚」と言ったのです。
当時鉄は金や銀に比べると劣る素材でしたが、しっかりと鍛えれば鉄で造った楽器でも良く響く音がするものがあり、そのことを「鉄中錚錚」と言い表したのです。
このことから「鉄中錚錚」は「目上の人が目下の人に対して凡人の中ではマシな存在であるという言葉」として使われる様になったのです。
つまり、「鉄中錚錚」は現在の「そうそうたる」とは違い「平凡よりマシな方だ」という意味で、ほめ言葉ではなかったのです。
使われていくうちに「そうそう」が残り、「集団の中に特に優秀な人達がいること」という意味へと変わっていきました。
「そうそうたる面々」の表現の使い方
「そうそうたる面々」は、目上の人から同等或いは目下の人に対して使います。
もしも目上の人が参加している場合は「そうそうたる顔ぶれ」と言います。
自分から見て優秀だと思う人達が多い場で使われる言葉であり、自分のことは含まれないのです。
「そうそうたる面々」を分解して解釈
「そうそうたる面々」を分解して解釈します。
- 「そうそうたる」【そうそうたる】
- 「面々」【めんめん】
「そうそうたる」【そうそうたる】
上記で紹介しましたが「そうそうたる」は「錚々たる」と書き、元々の意味は「金属で作った楽器が綺麗な音を立てて鳴ること」です。
これが人やものに例えて使われる様になり「多くの中で特に優れていること」という意味も持つ様になりました。
「面々」【めんめん】
「面々」は「多くの中のひとりひとり」「各自」という意味です。
「面」は「顔」という意味で、集団の中にいるひとりひとりの顔を指していう言葉です。
「そうそうたる面々」を使った例文と意味を解釈
「そうそうたる面々」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「そうそうたる面々」を使った例文1
- 「そうそうたる面々」を使った例文2
「そうそうたる面々」を使った例文1
「プレゼンテーションにはそうそうたる面々が参加した」
ビジネスコンペでもあるプレゼンテーションの場に、各企業のエリート達がこぞって参加しました。
自分達の商品やサービスをPRする為に優秀な人達が集まったことを表しています。
「そうそうたる面々」を使った例文2
「決勝リーグにはそうそうたる面々が揃った」
スポーツの全国大会では、勝ち残るチームには噂になるほどの選手がいるものです。
決勝リーグともなると、各地方から名前が知られている優秀な選手が集まることを表しています。
「そうそうたる面々」の類語や言い換え
「そうそうたる面々」の類語を紹介します。
- 「名だたる」【なだたる】
- 「精鋭」【せいえつ】
「名だたる」【なだたる】
「世間に名前が知られている人」という意味です。
こちらの場合、集団ではなく個人に対しても使われます。
「精鋭」【せいえつ】
「能力があり優秀な人」という意味です。
ビジネスでコラボをする時に「各社きっての精鋭」と言います。
「そうそうたる面々」は、「人が集まった時に他と比べて特に優秀な人達が含まれていること」という意味です。
自分と同レベル或いは目下の人で能力がある人の集まりに対して使ってみましょう。