「判断を仰ぐ」とは?意味と類語!例文と使い方!
「判断を仰ぐ」、という言い回しを聞いたことがあるでしょうか。
特にビジネスシーンで使われる傾向がありますが、その一方で正しい使い方が理解できていない人が多いと言われる表現でもあります。
それならば、「判断を仰ぐ」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「判断を仰ぐ」という表現の意味合いについて紹介します。
目次
- 「判断を仰ぐ」とは?
- 「判断を仰ぐ」の ビジネス敬語での使い方
- 「判断を仰ぐ」を使った言葉と意味を解釈
- 「判断を仰ぐ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「判断を仰ぐ」の類語や言い換え
- 「判断を仰ぐ」の英語(解釈)など
「判断を仰ぐ」とは?
「判断を仰ぐ」、というのは目上の人に判断を求めること、という意味を持ちます。
ビジネスシーンではわからない事は誰かに聞かなければいけません。
確かに自分で考えることも大切ですが、分からない状態で何かを実行してしまえば、それがトラブルになってしまう可能性もあります。
どうしてもわからないこと、前例がないことなどに関してはしっかりと判断を仰ぎ、正しい選択をしなければいけません。
また、ミスをしてしまったときにはきちんと報告し、どのように対処したら良いのか「判断を仰ぐ」ことも大切です。
ミスをしたときに、何もなかったように振る舞うなどという行為はあってはなりません。
- 読み方
- 「判断を仰ぐ」の使い方
読み方
「判断を仰ぐ」、という表現は「はんだんをあおぐ」と読みます。
特に難しい読み方ではありませんし、よく使われる言い回しですからぜひ覚えておきましょう。
「判断を仰ぐ」の使い方
「判断を仰ぐ」、という表現はビジネスにおいては知っておかなければいけない言い回しでもあります。
自分には判断をする権限がない、判断をする力が不足している、などという場合には判断をする権限を持つ人、判断をする力を持つ人、に助言を求めなければいけません。
また、何かプロジェクトなど大きな仕事を抱えている場合、1人で大きな判断を下せば危険です。
危機管理の面から言っても、大きな決断を下す時には重要な人物に「判断を仰ぐ」必要があります。
「判断を仰ぐ」、という言い回しには下から上を見上げるという要素が含まれており、自分がへりくだって相手を敬う、というニュアンスがあります。
「判断を仰ぐ」の ビジネス敬語での使い方
「判断を仰ぐ」、という表現を敬語にする時、どうしても「ご判断を仰ぐ」と考える人が多いと言われています。
しかし、仰ぐという表現には尊敬の意味が込められているため、これ以上敬語にする必要はありません。
「判断を仰ぐ」、という表現だけで「判断を頂戴する」という意味を持ちますので、これ以上敬語にしてしまうとくどい印象を与えてしまいます。
そのため、「ご判断をいただきたく」「ご判断くださいますよう」などと言い換えると良いでしょう。
- 「判断を仰ぐ」ビジネスメールでの例文と解釈
「判断を仰ぐ」ビジネスメールでの例文と解釈
「部長の判断を仰ぐということで満場一致している状況です」
会議をした時など、どうしても自分たちでは決断できない、上司の意見を聞かなければいけない、などという状態になることもあるのではないでしょうか。
そのような場合、上司に判断を仰がなければならず、その旨を説明しなければいけません。
その時には「判断を頂戴する」と置き換えられるかどうか考えてみると良いでしょう。
この例文のシチュエーションでは、「部長の判断を仰ぎたいと考えています」「部長の判断を仰ぎましてから最終的な決断を下したいと思っております」という言い回しも可能です。
「判断を仰ぐ」を使った言葉と意味を解釈
ここでは、「判断を仰ぐ」という言葉を使った言い回しについて紹介します。
- 「上司の判断を仰ぐ」
- 「判断を仰ぐシーン」
「上司の判断を仰ぐ」
「上司の判断を仰ぐ」、というのはよく使われる表現です。
自分たちで決断できない時、上司の助言を受けたり、上司の判断を聞いたり、という事は非常に大切ですね。
上司に決断してもらう、判断してもらう、と言った時にこの言い回しが使えます。
「判断を仰ぐシーン」
「判断を仰ぐシーン」、というのは「判断を仰ぐべきタイミング、仰ぐべきシチュエーション」、ということになります。
ビジネスシーンにおいて自分で決断できない事はたくさんありますよね。
自分には決断する権限がない、決断するだけの判断材料がない、などという場合は上司に判断を仰がなければいけません。
そのようなシーンを指しています。
「判断を仰ぐ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「判断を仰ぐ」を使った例文1
- 「判断を仰ぐ」を使った例文2
「判断を仰ぐ」を使った例文1
「取引先から新しい条件を提示され、上司の判断を仰がなければならなかった」
取引先の会社とはお互いの条件を提示し合い、お互いに得になるように行動しなければいけません。
しかし、どうしても相手から新しい条件を出された場合など、自分たちでは判断できないということがあるのではないでしょうか。
むしろ自分たちで判断しては危険だということもあるかもしれません。
そのような場合はきちんと相手にその旨を報告し、上司の意見を聞くことも大切です。
特に自分たちにとって厳しい条件などを提示された場合、上司の意見も聞かずに承諾してはなりません。
「判断を仰ぐ」を使った例文2
「新入社員の時は分からないことが多く、判断を仰ぐことが多かった」
確かに、「上司の判断を仰ぐ事」は大切です。
しかしその一方で、会社に入って働く年数が長くなれば長くなるほど、自分で決断できるということも多くなります。
自分の肩書が上がる、経験が増える、ということでむしろ上司から判断を任されることもあるかもしれません。
新入社員の時は自分で判断するだけの材料がありませんので先輩たちの意見を聞かなければいけませんが、会社に入ってしばらく経つと、自分で判断できるものも増えていくのです。
また、いつかは自分が判断を仰がれる側に立ちたいと願っている人も多いのではないでしょうか。
いつまでも「判断を仰ぐ側にいる」のではなく、誰かから判断を仰がれる側に立ちたいですね。
「判断を仰ぐ」の類語や言い換え
ここでは「判断を仰ぐ」、という言い回しの類義語を紹介します。
- 「判断を委ねる」
- 「決済をいただく」
- 「判断を求める」
「判断を委ねる」
判断を委ねる、という表現には誰かに判断してもらう、別の人に決めてもらう、という意味があります。
物事の判断の全てを全面的に任せる、という意味合いがあります。
委ねるという言い回しには任せるという言い回しよりも相手に託してしまうという意味合いが強いと考えられます。
「決済をいただく」
決済をいただく、という表現は裁量のある人に物事を決定してもらう、という意味があります。
力がある人に決めてもらう、という意味があり、決済という表現は権限を持ったものが部下などの提案の事柄に対して可否を決める、という意味を持ちます。
「判断を求める」
判断を求める、という表現は「判断を仰ぐ」、という表現を敬語表現ではなくした言い回しになります。
目上の人からの判断を受ける場合に使われる表現であり、これは敬語ではありません。
「判断を仰ぐ」の英語(解釈)など
「判断を仰ぐ」、という表現を英語にすると“ask for a decision”という言い回しになります。
例えば、「彼の判断を仰ぐつもりです」という言い回しであれば“I respect his judgement in regards to that matter.”と訳すことが可能です。
「判断を仰ぐ」、という表現はビジネスではよく使われますし、「判断を仰ぐ」ということ自体もとても大切です。
「判断を仰ぐ」という表現自体に敬語が含まれていますので、これ以上敬語にする必要はありません。
くどくならないように表現しながら、正しい言い回しを身に付けましょう。
また、いつかは自分で判断できるように経験を積んでいきたいものです。