「動揺」とは?意味と類語!例文と使い方!対義語
ビジネスでは駆け引きが大切ですが、ちょっとしたことで「動揺」することもあります。
「動揺」の正しい意味と使い方などについて知っておきましょう。
目次
- 「動揺」の意味とは?
- 「動揺」の読み方
- 「動揺」の言葉の使い方
- 「動揺」を使った言葉など解釈
- 「動揺」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「動揺」の類語や言い換え
- 「動揺」の英語や例文(解釈)など
- 目が合うと動揺する男性心理はそんな心理がある?
「動揺」の意味とは?
「動揺」の意味と言葉の成り立ちについて紹介します。
- 「ものが揺れてぐらぐらすること」の意味
- 「精神的に不安定となり、気持ちが揺れ動くこと」の意味
- 「動揺」の言葉の成り立ち
「ものが揺れてぐらぐらすること」の意味
単純に物体が何かの衝撃で動いて揺れたり、ぐらぐらすることを言います。
海の上で船が揺れたり、風で木が揺れたりする様子を表す時に使います。
「精神的に不安定となり、気持ちが揺れ動くこと」の意味
自分が今まで思っていたことと全く違うことが起こり、それがきっかけで気持ちが不安になり、平静でいられなくなることを言います。
当然そうなるだろうと思っていたのにならなかったり、相手が意表を突いた行動をしてきた時に取り乱す意味で使われます。
心理的な様子ですので、見た目にはっきり分ることもあれば、内面は動揺していても全く表情に出さずに平静を装う人もいます。
「動揺」の言葉の成り立ち
「動揺」を理解するにはそれぞれの漢字の意味も知っておきましょう。
「動」は「ものが実際にうごくこと」という意味の他に「世の中を混乱させる」「身振りや振る舞い」「心がぐらつく」という意味もあります。
「揺」は「ゆらゆらと揺れ動くこと」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり「ものや心がゆらゆらと揺れ動くこと」という意味として使われる様になり、段々と不安定な様子を表す様になったのです。
基本的には「動く」という意味を強調した言葉と言って良いでしょう。
「動揺」の読み方
「動揺」は「どうよう」と読みます。
読み方は難しくないのですが、書こうとすると「揺」が中々出て来ないことがあるので覚えておきましょう。
「動揺」の言葉の使い方
「動揺」の言葉の使い方には以下のポイントがあります。
- 気持ちを表す言葉である
- 良い意味では使われない
気持ちを表す言葉である
「動揺」はものが実際に動くことだけではなく、人の気持ちが不安定になる時にも使われます。
但し人の心は見た目だけでは簡単に判断できないので、人に対して使う時には状況を良く見極める必要があります。
相手が明らかに普段とは違う態度を取っている様な時以外は、主に自分の気持ちを表す言葉として使った方が良いでしょう。
良い意味では使われない
「動揺」は、想定外のことが起きて不安を感じてしまい、それが態度に表れる時に使います。
どうして良いか分からず焦っていることを表すので、良い意味では使われません。
「動揺」を使った言葉など解釈
「動揺」を使った言葉を解釈します。
- 「動揺する」【どうようする】
- 「動揺を隠せない」【どうようをかくせない】
「動揺する」【どうようする】
「動揺」の使い方で最も一般的な表現です。
自分が期待していたことと大きく外れたことが起きたり、相手に思いも寄らない行動を取られてしまい、焦って取り乱してしまう時の言葉です。
具体的には持っているものを落したり、問いかけてもすぐに返事が出来なかったり、明らかに視線が合わせられずに目を伏せたりそっぽを向いてしまうなどのリアクションをします。
「動揺を隠せない」【どうようをかくせない】
「動揺」は人の心理を表した言葉ですので、基本的には自分に対して使います。
但し、周囲の人から見て明らかに普段とは違う行動を取ったり、顔色が変わったり、視線が合わないなどの言動が見られた時には第三者からの目線として「動揺を隠せない」という表現をします。
「動揺」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「動揺」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「動揺」を使った例文1
- 「動揺」を使った例文2
「動揺」を使った例文1
「彼は転勤を言い渡されて動揺を隠せなかった」
上司に呼び出されて地方に転勤になったと言われると、ほとんどの人は頭の中が真っ白になります。
今迄自分が築いてきた友達関係や生活基盤が根底から覆されてしまうからです。
それが地方都市や海外でしかもあまり生活の便が良くない地域だと、一気に顔色も悪くなり、周囲の人にもひと目で平静を失っていることが分かる状態になるのです。
「動揺」を使った例文2
「好きな人から声をかけられて思わず動揺した」
自分が片思いをしている人は、いつも遠くから見て憧れているだけで中々自分からは話しかけられないものです。
ところがある日急に相手から声を掛けられると、思っても見なかった状況で心の準備ができずに焦ってしまいます。
人によっては顔が赤くなったり、声がひっくり返ったり、「すいません、ちょっと」などと言いながら走り去ってしまうなど様々なリアクションをします。
「動揺」の類語や言い換え
「動揺」の類語は以下の通りです。
- 「うろたえる」【うろたえる】
- 「取り乱す」【とりみだす】
「うろたえる」【うろたえる】
想定外のことが起きてしまいどうして良いか分からずに行動できなくなってしまうことです。
漢字で書くと「狼狽える」となり、「狼狽」は「ろうばい」と読み、同じ意味です。
「取り乱す」【とりみだす】
心が平静な状態でいられなくなり、人に見られて恥ずかしい言動をしてしまうことです。
「動揺」の場合は心理を表す言葉ですが、「取り乱す」はパニックなどになり非常識な行動をする時に使われます。
「動揺」の英語や例文(解釈)など
“He is really upset to hear that.”
「彼はそれを聞いて非常に動揺した」となります。
“upset”は主にアメリカで良く使われる言葉で、「不満に思う」「気分を害す」「怒る」などの意味弐使われます。
目が合うと動揺する男性心理はそんな心理がある?
目が合うと動揺する男性の心理を紹介します。
- 相手と話してみたい
- 相手が好みのタイプである
相手と話してみたい
普段から相手に興味を持ち、話してみたいと思っていると、つい相手の行動を目で追う様になります。
「話せたらいいな」と思って見ているのですが、特に話題などは考えていません。
その様な時に相手と目が合ってしまうと、「相手も自分に興味を持っているのか」と思ってしまい、動揺してしまうのです。
自分の存在に気付いてくれて嬉しいのですが、心の準備ができていない状態です。
相手が好みのタイプである
男性は自分の好みのタイプの女性だと思うと、遠くから見つめてしまうことがあります。
その時に不意に目が合うと「自分の気持ちに気付かれてしまったのでは」と焦ってしまうのです。
いいなとは思っているけれども相手に知られたくないという男性心理です。
「動揺」は「気持ちが不安になり平静でいられなくなること」です。
何かが起きたり人に言われたりして「どうしよう」と思った時に使います。
内面的な言葉ですので自分が焦ったり不安になったりした時に「動揺した」と言ってみましょう。