「有無」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「有無」という言葉を使ったことがあるでしょうか。
「有無」を言わさず、などといった表現は聞いたことがある、という人もいるかもしれませんね。
それならば、「有無」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「有無」という言葉の意味について紹介します。
目次
- 「有無」の意味とは?
- 「有無」の読み方
- 「有無」の言葉の使い方
- 「有無」を使った言葉と意味を解釈
- 「有無」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「有無」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「有無」の英語(解釈)など
「有無」の意味とは?
「有無」という言葉には2つの意味があります。
ここではその意味について紹介します。
- 物の有り無し
- 承諾することと断ること
物の有り無し
「有無」という言葉はあるかない、ということを表します。
例えば、お店に行って在庫があるか見てもらうときは在庫の「有無」を問い合わせる、在庫の「有無」を見てもらう、ということになります。
また、履歴書には免許証や資格の「有無」を書かなければいけないことも多いですね。
教員免許や運転免許などを持っている場合は、その「有無」を書くことによって採用率を上げられません。
承諾することと断ること
「有無」という言葉は承諾することと断ること、あるいは承知と不承知、という意味を持ち合わせています。
また、仏教用語として存在するものと存在しないもの、という意味を持つ場合もあります。
「有無」の読み方
「有無」という言葉は「うむ」と読みます。
ただし、場合によっては「ありなし」と読む場合もありますので、文脈で判断する必要があります。
「有無」の言葉の使い方
「有無」という言葉は、例えばあるかないか問う時に使われることもありますし、「有無」を言わさない、といった文脈で使われることもあります。
例えば、パスポートを取得するときには日本以外の国籍の「有無」を正確に述べなければいけません。
もしも二重国籍を持っている場合、日本は20歳でどちらかの国籍か選ばなければいけません。
また、一般的に「有無」を言わさない態度というのは非常に高圧的であり、相手にそれに対して賛成か反対か自分の意見を述べる余地さえ与えない、という意味になります。
「有無」を使った言葉と意味を解釈
ここでは、「有無」という言葉を使った言い回しについて紹介します。
- 「有無相生」
- 「有無を言わせない」
- 「有無を問わず」
「有無相生」
「有無相生」という言葉は、相対的な関係、あるいは世の中のすべての事柄は相対的な関係にある、という意味を持ちます。
これは老子が述べた表現とされ、人間の価値観は極めて相対的なものですが、実際には絶対的なものであるかのように錯覚することが多く、現象などを秩序立てる人間の愚かさを警告したものだと考えられています。
「有無を言わせない」
「有無を言わせない」、というのは相手にそれに対する意見などを一切言わせない、高圧的な雰囲気を表します。
例えば、「私の上司は決めたことに対して有無を言わせない」と言えば、上司は他の人の意見を求めることがない、相手がそれに賛成しようが反対しようが関係なく、一切の意見を言わせない、などという意味合いがあります。
「有無を問わず」
「有無を問わず」、というのはあろうがなかろうが関係なく、という意味になります。
例えば、求人広告などに「職歴の有無を問わず」と書かれていたら、それは職歴があろうがなかろうが、ということになります。
転職をする場合はその仕事に関連した過去の職歴が重視される場合があります。
しかし、例えば経験の「有無を問わず」、職歴の「有無を問わず」、社会人経験の「有無を問わず」、などと書かれていた場合、経験がなくても問題ない、過去に職歴がなかったり、フルタイムでの社会人経験がなくても問題ない、ということになります。
そのような経験がなくてもその求人に応募する資格を得ることが可能になります。
「有無」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「有無」という言葉を使った例文を紹介します。
- 「有無」の例文1
- 「有無」の例文2
「有無」の例文1
「教員免許の有無は問いません」
塾講師の募集等の要項を見てみると、教員免許があったほうが得な場合もありますが、教員免許がなかったとしても問題ないという募集広告もあります。
塾は学校のように教員免許がなかったとしても子供たちに勉強を教えられます。
もちろん、教員免許を持っていたり、過去に教員として仕事をしている人の方が教え上手だ、と思われる傾向にありますが、最終的に大切なのはどれくらい熱心に子供たちと向き合える日だと判断される場合もありますので、教員免許がなくても塾などで子供に勉強を教える事は可能だと考えられます。
「有無」の例文2
「普段、親友は人の話を聞くが、あの時だけは有無を言わせぬ勢いがあった」
誰しも、人の意見を聞きながら物事を決めていくのではないでしょうか。
しかし、普段は人の意見を積極的に聞く人であったとしても、何か事情がある時などには他の人の意見を聞きたくない、あるいは自分の意見をなんとしても通さなければいけない、などということもあるかもしれません。
そのような場合、どうしても「有無」を言わせない勢いで周りの人に自分の意見を述べることもあるでしょう。
たまにであれば、周りの人も理解をしてくれる可能性があります。
ただし、頻繁にそのような態度をとってしまえば周りから白い目で見られてしまう可能性もありますから、注意が必要です。
「有無」の類語や言い換え(シソーラス)
ここでは「有無」という表現の類義語を紹介します。
- 「有る無し」
- 「存否」
「有る無し」
有る無しという表現は存在するのか存在しないのか、という意味であり、「有無」という表現の類義語だといえます。
これは「有無」と表記して「有る無し」と読む場合もありますので、注意が必要です。
経験の有り無しは問わない、などと言われる場合もあります。
「存否」
存否というのは「そんぴ」と読み、存在するのかしないのか、という意味を持ちます。
例えば「その事実の存否が謎だ」と表現されることもあります。
「事件の存否も明らかではないのに、容易に報道するべきではない」などと使われます。
また、健在かどうか、という安否の意味でも使われます。
「有無」の英語(解釈)など
「有無」という表現を英語にすると“yes or no”、“existence”や“presence”などと表現できます。
例えば、「出席の有無を尋ねる」、という表現であれば“ask whether one is attending”と言えますし、「在庫の有無を調べる」、ということであれば“check whether there is any stock”と表現できます。
「有無を言わせず」、ということであれば、“forcibly”や“willy-nilly”という表現が使えます。
「有無」という表現は日常的には使いませんが、ビジネスでは使われることが多いため、よく覚えておきたいものです。
求人広告等には経験や資格について書かれていることも多いですので、備考欄を見逃してはいけません。