「逃げる」の意味とは?「逃げる」と「避ける」「逃れる」の違い・英語・類語
「逃げる」という表現は日常生活においても様々な場所で使われます。
犯人から「逃げる」、などという意味合いではなかったとしても、例えば面倒な事を避ける、といった経験を持つ人も多いでしょう。
ここでは「逃げる」という表現について紹介します。

目次
- 「逃げる」の意味とは?
- 「逃げる」の読み方
- 「逃げる」の英語(解釈)
- 「逃げる」の対義語
- 「逃げる」の言葉の使い方
- 「逃げる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
- 「逃げる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「逃げる」の類語や類義表現
- 「逃げる」と「避ける」の違い
- 「逃げる」と「逃れる」の違い
「逃げる」の意味とは?

「逃げる」という表現には様々な意味合いがあります。
ここでは「逃げる」という表現の意味を4つ紹介します。
- 安全な場所に身を置く
- 危険から抜け出す
- 面倒なことから遠ざかる
- 追いつかれないで勝利する
安全な場所に身を置く
「逃げる」という言葉は、一般的には「捕まらないように、追ってくるものの力が及ばないところに身を隠す」という意味があります。
例えば犯人が「逃げる」、子供たちが一目散に「逃げる」、などといった表現があります。
危険から抜け出す
自由の利かない場所や危険から抜け出して去るという意味もあります。
自由の利かない場所というのは、例えば牢屋や檻、ケージなどが挙げられます。
例えばペットの犬が「逃げる」、犯人が警察署から「逃げる」、などといった言い回しがあります。
面倒なことから遠ざかる
面倒なことややりたくないことからわざと遠ざかる、直面を避ける、という意味もあります。
例えば面倒な仕事から「逃げる」、トラブルから「逃げる」、という表現があります。
追いつかれないで勝利する
スポーツ競技などにおいては、例えばマラソンで先頭を走っていた人が追い抜かれることなくゴールした場合、ゴールまで「逃げる」、などという言い回しが可能です。
追いつかれてしまったら逃げきれなかったということになります。
「逃げる」の読み方

「逃げる」という表現は「にげる」と呼びます。
これはガ行下一段活用の動詞です。
「逃げる」の英語(解釈)

「逃げる」という表現を英語にすると、避けるという意味であれば“escape”といった言い回しが可能です。
“avoid”という表現もよく使われます。
去るという意味ならば“run away”や“desert”、見捨てるという意味であれば“abandon”、“leave”といった表現が可能です。
- 「逃げる」を使ったEnglishの例文1
- 「逃げる」を使ったEnglishの例文2
「逃げる」を使ったEnglishの例文1
“His wife left him”
これは「彼の妻は彼を置いて逃げた」という意味になります。
最近は熟年離婚などという言葉が話題になっていますが、離婚された、家を出られてしまった、という場合にこの表現が使えます。
これは「逃げる」という言葉に加え、見捨てるという意味合いがありますので、“leave”という単語が使えます。
あるいは“abandon”でも構いません。
「逃げる」を使ったEnglishの例文2
“He managed to run away from the store”
これは「彼は無事に店から逃げおおせた」という意味になります。
例えば万引きなどをした場合、犯人は逃げていきますよね。
もちろんお店の人などに捕まる場合もありますが、無事に逃げ切った場合はこれらの表現が使えます。
もしも何かを持って「逃げる」のであれば、“run away with”といった表現が利用できます。
「逃げる」の対義語

「逃げる」という表現の対義語は「追う」になります。
追う、という表現は先にあるものに達しようとして前に進む、追いかけること、あるいは後に従う、という意味があります。
例えば犯人が逃げている時、警備員が追いかけるということがあります。
また、前例に従うという意味でも追うという表現が使えます。
「逃げる」の言葉の使い方

「逃げる」という言葉は、決して犯罪が絡んだ時のみに使われる言葉ではありません。
確かに犯人が「逃げる」などという表現を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、離婚する、家でする、面倒なことを避ける、などという意味で使えるのです。
誰であれ、面倒な仕事はしたくないですよね。
それはまさに「逃げる」という状態になります。
逃げずに直面しなさい、などと言われた経験があるという人もいるかもしれません。
「逃げる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)

ここでは「逃げる」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「逃げるが勝ち」
- 「逃げる人生」
「逃げるが勝ち」
「逃げる」が勝ちというのは故事ことわざで使われる表現です。
無駄な戦いや愚かな争いは避けて通ったほうが結局は利益を得られる、という意味になります。
例えば、戦いを避けるのはどうしても卑怯なやり方に感じますよね。
しかし、戦うばかりが勝利の道ではありません。
勝ち目のない戦い、利益のない喧嘩、などであれば関わらないほうが良い、という戒めの言葉でもあります。
よく「逃げれば勝ち」という人がいますが、これは誤った表現です。
「逃げる人生」
「逃げる」人生、というのはトラブルを避けてばかりの人生、という意味になります。
面倒な仕事はやりたくないものですが、だからといって面倒なものを避けてばかりはいられません。
しかし、やりたくないことを避け続け、楽なことばかりしている人生はまさに「逃げる」人生だと言えるでしょう。
「逃げる」を使った例文や短文など(意味を解釈)

ここでは「逃げる」という表現を使った例文を紹介します。
- 「逃げる」を使った例文1
- 「逃げる」を使った例文2
「逃げる」を使った例文1
「競馬場から馬が逃げた」
競馬場の馬はとても大きく、まさか「逃げる」わけがないと思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、競馬場の馬も「逃げる」ことがあります。
確かに馬は危険な動物ではありませんが、大きな動物ですからそれなりにリスクがあります。
あるいは動物園などから動物が「逃げる」ということもあるかもしれません。
家からペットが逃げ出してしまった、という場合も「逃げる」という表現が使えます。
「逃げる」を使った例文2
「子供たちが一目散に逃げ出した」
子供はいたずらをするものですが、そのいたずらがバレて怒られた場合、一目散に逃げてしまうということもあるのではないでしょうか。
本来は悪いことをすれば、きちんと謝らなければいけません。
しかし、焦った子供たちが逃げてしまうというのはよくある話です。
「逃げる」の類語や類義表現

ここでは「逃げる」という表現の類義語を紹介します。
- 免れる【まぬがれる】
- 振り切る【ふりきる】
免れる【まぬがれる】
免れるというのは好ましくない状態や幸い、責任などを被らずに済ませる、という意味です。
例えば、何かトラブルが起こった場合、その責任者が責任を負わなければいけません。
しかしそのような状態から責任を免れることもあるでしょう。
振り切る【ふりきる】
振り切るというのはしがみついているものを話す、という意味がありますが、それ以外に追いつこうとしているものを引き離す、という意味があります。
マラソンで最先端を走っている人が振り切る、と言えば、それは勝ち抜くという意味になりますし、ゴール寸前で振り切る人もいるかもしれません。
「逃げる」と「避ける」の違い

避けるという表現はそこに関わることで不都合や不利益が生じる場合に近づかないようにする、という意味があります。
あるいは不都合や不利益をもたらす言動を取らない、という意味もあります。
つまり、つまり、「逃げる」というのは目の前のことからいなくなるという意味で、避けるというのは問題に関わらないように移動する、という意味になります。
「逃げる」と「逃れる」の違い

「逃げる」という言葉によく似た言い回しで逃れるというものがあります。
逃れるというのは嫌なものや自分に不利益をもたらすものから「逃げる」という意味になります。
「逃げる」というのは物理的に遠ざかることを指しており、逃れるというのは関係を持たないようにする、という意味があります。
トラブルを避ける、という意味では誰しも何かから逃げながら生活しているのではないでしょうか。
場合によっては逃げずに立ち向かうことも大切ですが、必要に応じて「逃げる」ことも重要です。