「充実」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「充実」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
夏休みが「充実」していた、ゴールデンウイークを「充実」させる、などという流れで使ったことがある、などというひともいるかもしれませんね。
楽しかった、有意義だった、という意味で使っている人もいるのではないでしょうか。
ここでは「充実」という言葉の意味や読み方、使い方について紹介します。
目次
- 「充実」の意味とは?
- 「充実」の読み方
- 「充実」の英語(解釈)
- 「充実」に関する四文字熟語
- 「充実」の言葉の使い方
- 「充実」を使った言葉と意味を解釈
- 「充実」の類語や類義表現
- 「充実」の対義語
「充実」の意味とは?
「充実」とは、内容が満ち足りていて豊かなこと、力が豊かに備わっていること、を指しています。
例えばゴールデンウィークを待ち望む人は多いですよね。
ゴールデンウィークの間中、何もせずに家で過ごしたという人もいれば、海外旅行に行ったという人もいるでしょう。
日頃の疲れを取るために家でのんびりしたならば「充実」したと言えますし、特にやることもなく時間を持て余してしまったのであれば「充実」していないと言えるのです。
「充実」の読み方
「充実」とは「じゅうじつ」と読みます。
熟語としてしっかりと覚えておきましょう。
「充実」の英語(解釈)
「充実」という表現を英語にすると、“enrichment”や“fullness”、“repletion”などという表現が使えます。
ただしこれらは「充実」という言葉をそのまま英語にしただけですので、文章にすると英語も変わってくる場合があります。
例えば「充実」した週末を過ごした、ということであれば“I had a great weekend”という言い回しが可能です。
“Great”、“fun”、等という言い回しは非常に簡単な表現に聞こえるかもしれませんが、良い週末を過ごした、楽しい週末を過ごした、という意味で十分「充実」という表現の英訳だと言えるでしょう。
「充実」に関する四文字熟語
「充実」という言葉と同じ意味を持つ四字熟語には、順風満帆、晴耕雨読、という表現が挙げられます。
順風満帆は物事が非常に順調であることを指しており、「充実」しているという表現と同じ意味を持つと言えます。
晴耕雨読は晴れた日は畑などに出て田畑を耕し、雨の日は家の中で読書をするといった生活を指しています。
このような生活こそ、十分に「充実」した生活だと言えるでしょう。
「充実」の言葉の使い方
「充実」という言葉は日常生活でもビジネスでも使えます。
日常生活においては週末が「充実していた」、休暇が「充実していた」、などと休みの日について使われることが殆どです。
ビジネスにおいては会議が「充実していた」、講義が「充実していた」、勉強会が「充実していた」、等という事ができるでしょう。
「充実」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「充実」という言葉を使った表現を紹介します。
「このような使い方もあるのか!」と覚えておきましょう。
- 充実した生活【じゅうじつしたせいかつ】
- 充実を図る【じゅうじつをはかる】
- 充実感を味わう【じゅうじつかんをあじわう】
- 充実化【じゅうじつか】
- 充実人生【じゅうじつじんせい】
充実した生活【じゅうじつしたせいかつ】
「充実した生活」というのは満ち足りていて豊かな生活ということです。
例えば仕事もプライベートも「充実」している、毎日何かと忙しく、楽しく過ごしている、責任感のある生活をしながらそれなりに楽しみもある、などという生活を指しています。
充実を図る【じゅうじつをはかる】
「充実を図る」というのは「充実」させようと試みるということです。
不足なく満足するように改善しようとすることも指しますし、内容がより豊かであるように努力をするという意味になります。
例えばスーパーの「充実を図る」、ショッピングモール「充実を図」、等と言った使い方が可能です。
充実感を味わう【じゅうじつかんをあじわう】
「充実感」を味わうというのは、「充実」した気持ちを味わう、「充実」していると実感する、という意味になります。
「充実」しているということは気持ちで味わいます。
心で「楽しい」「幸せ」などと感じますが、そのように感じること、達成感を味わうことを、「充実感」を味わうというのです。
例えば試験勉強に精を出し、試験を終えた時には「充実感」を味わうという人も多いのではないでしょうか。
どちらかというとただ単に楽しかったというよりは達成したという気持ちを指すことが殆どです。
充実化【じゅうじつか】
「充実」化とは「充実」という表現に接尾辞の「化」がついた表現になります。
内容をより豊富でしっかりしたものにすること、という意味を持ち、「充実」させる、より「充実」したものにする、ボリュームを持たせる、等と言った表現と同じ意味を持ちます。
例えば図書館で文献の数を増やし、あらゆる年代層の人が喜ぶように調整することはまさに図書館の「充実化」といえるでしょう。
充実人生【じゅうじつじんせい】
「充実人生」は東京スター銀行が提供しているリバースモーゲージであり、55歳からの資金作りとして知られているプランです。
自宅を担保にして500万円から少額利用をすることも可能です。
自己名義の自宅やマンションを担保に融資してもらえ、最低利用金額は100万円以上になります。
「充実」の類語や類義表現
ここでは「充実」という表現の類義語をいくつか紹介します。
あらゆる言い回しを知っていれば様々な場面で使い分けができますので、様々な言い回しを覚えておきましょう。
- 盛りだくさん【もりだくさん】
- 完璧【かんぺき】
盛りだくさん【もりだくさん】
「充実」という表現の類義語には盛りだくさんという表現があります。
例えば休日が「充実」していたという時、それはやることがたくさんあって楽しかった、忙しかった、などという意味合いが強いと言えるでしょう。
確かに普段仕事で忙しい人にとっては家でのんびりすることが「充実」していることになりますが、一般的にはいろいろやることがあって楽しかったということを表します。
そのため、盛りだくさんという表現が類義語になります。
完璧【かんぺき】
完璧という表現も「充実」という言葉の類義語なります。
ゴールデンウィークが「充実」していた、等という人にとってはその休みはまさに完璧だったと思うのではないでしょうか。
完璧という言葉は確かに欠点が全くないなどという意味合いになり、「充実」はそこまでの欠点のなさを求めているわけではないと思う人もいるかもしれません。
しかし、完璧という表現は「充実」という言葉と似たい意味を持っていると言えるのです。
「充実」の対義語
「充実」の対義語は空虚、あるいは空疎、になります。
空虚は内部に何もない事や何もない様子を指し、実質的な内容や価値がない事を指します。
空疎は見せかけだけでしっかりした内容や実質がない要素を指しています。
「充実」という言葉は満ち足りている、という意味になりますが、空虚や空疎はまさにその逆の意味を指しているのです。
「充実」という表現は日常的に使える言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
休みの後、「つまらない休みだった」という人よりも「充実した休みだった」といえる人の方が、魅力があります。
スマートに使いこなしたい言葉ですね。