「至難の技」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「至難の技」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「至難の技」の英語や、「至難の技」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「至難の技」の意味とは?
- 「至難の技」の意味
- 「至難の技」の英語
- 「至難の技」と「至難の業」の違いはある?
- 「至難の技」の言葉の使い方
- 「至難の技」を使った例文
「至難の技」の意味とは?
「至難の技」という言葉を知っているでしょうか。
「至難の技」は「しなんのわざ」と読みます。
最近、これは「至難の技」だと感じた経験がある人や、誰かが「至難の技」だと言っているのを耳にした人もいるでしょう。
一方で「至難の技」という言葉をこれまで聞いた事が無いと言う人もいるでしょう。
そこで「至難の技」という言葉の意味や使い方を紹介していきます。
この言葉の意味を知ると、最近手がけている物事や作業が「至難の技」である事に気付くかもしれません。
「至難の技」の意味
「至難の技」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「至難」には、「この上なく難しい事やその様子」という意味がありますので、「至難の技」には「この上なく難しい仕事」や「とても難しい作業」などの意味があります。
例えばゴミ屋敷のような部屋をきれいにしようとする時に、「これは『至難の技』だ」などと言います。
達成するのが不可能ではありませんが、軽い気持ちでは達成できないような作業や仕事を目の前にした時に「至難の技」という言葉を使います。
このように「至難の技」という言葉には、「この上なく難しい作業」「とても難しい仕事」などの意味があります。
「至難の技」の英語
「至難の技」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「至難の技」は英語で、“herculean task”(ハーキュリアンタスク)になります。
“herculean task”の“herculean”には「ヘラクレスのような」という意味があり、“task”には「課題」「仕事」という意味があります。
ヘラクレスはギリシア神話に登場する英雄で、とんでもない怪力の持ち主だったとされています。
そのため“herculean task”は「ヘラクレスでしかできないような”(大変な)仕事」という意味があり、転じて「至難の技」という意味になります。
また“task”は「タスク」というカタカナ語として、一般的に知られている言葉のため、“herculean task”というフレーズを覚えやすいのではないでしょうか。
このように「至難の技」には“herculean task”という英語表現がありますので覚えておきましょう。
「至難の技」と「至難の業」の違いはある?
「至難の技」と似た言葉に「至難の業」があります。
この二つの言葉には違いがあるのでしょうか。
答えから言えば、このふたつの言葉は「同じ意味を持つ言葉」です。
「至難の業」と表記される事もあれば「至難の技」と表記される事もあり、さらに「至難のわざ」とひらがな表記される事もあります。
どの表記が正しいかとても微妙なため、迷った時は「わざ」とひらがなで表記するのも一つの方法ではないでしょうか。
「至難の技」の言葉の使い方
「至難の技」という言葉を、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「至難の技」という言葉には、とても難しい仕事や作業という意味がありますので、そのような場面に遭遇した時に、「至難の技」という言葉を使ってみましょう。
ビジネスシーンでは、達成困難なノルマを与えられた時に、「至難の技」という言葉を使ってみましょう。
恋愛の場面では、さえない男性が、モデルのように綺麗な女性を振り向かせる事は、「至難の技」かもしれません。
また、仕事やノルマがほぼ達成不可能な時に、「それは無理です」と言うと角が立ってしまう事があります。
そこで「至難の技」ですと言って、いかに難しい事かを伝える事もできます。
このように達成困難な仕事や、とても難しいタスクやノルマを目の前にした時に、「至難の技」という言葉を使ってみましょう。
「至難の技」を使った例文
「至難の技」という言葉を使った例文を紹介していきます。
様々な場面における「至難の技」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう
「至難の技」の例文1
「経験豊富な役員の前で、納得されるプレゼンをするのは『至難の技』だ」
ビジネスシーンで「至難の技」という言葉が使われる機会は多いでしょう。
この例文は、役員が出席する会議で、彼らに納得されるようなプレゼンをしなくてはならなくなった社員の心情を言葉にしたものです。
ちょっと言い方を間違えたり、内容に不備があればダメ出しをされているのが見えているような場で、プレゼンを成功させるのは、この上なく難しい仕事でしょう。
みなさんもこのような場面で、プレゼン役を任せられてしまったら、「至難の技」と言いたくなるのではないでしょうか。
それでもしなくてはならないのが仕事で、もしクリアできれば大きな喜びを得られるでしょう。
「至難の技」の例文2
「ゾンビに溢れたこの街を、無傷で通過するのは『至難の技』に違いない」
この例文のように、ゾンビを題材にした映画は多く、ゾンビに溢れた街から逃げ出すのは困難です。
たくさんの登場人物が描かれ、「誰が生き残るのか」をドキドキしながら見守りつつ、ゾンビ映画やドラマを見る人も多いと思いますが、たいてい生き残るのは一人か二人です。
実際にゾンビはおらず、ゾンビに溢れた街はファンタジーに過ぎませんが、ゾンビ作品には「至難の技」という言葉を使うのにぴったりの場面がいくつも登場します。
「至難の技」の例文3
「密室で殺人を犯し、逃げ切るのは『至難の技』だ」
この例文は推理小説やミステリー小説に、よく登場するセリフです。
探偵や警察が、殺人事件の現場検証をした時に、この例文のようなセリフを言います。
実際に密室で殺人を犯す事は難しく、逃げ切るのはさらに難しいようです。
小説ではこのような前フリの後に、凄腕の探偵などが登場して、真犯人をみつけます。
「至難の技」と言われるほど、解決困難であればあるほど、小説を読む楽しさがあります。
「至難の技」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんも現在、「至難の技」という言葉を使いたくなるほど、困難な仕事や課題と向き合っているかもしれません。
「至難の技」と呼ばれるような課題をクリアすると、達成感がすごく、自信もつきます。
無理は禁物ですが、一生懸命「至難の技」と呼ばれる仕事に取り組む事には意味があるかもしれません。