「緊張が走る」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「緊張が走る」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「緊張が走る」の英語や、「緊張が走る」を使った例文を紹介します。
目次
- 「緊張が走る」の意味とは?
- 「緊張が走る」の意味
- 「緊張が走る」の英語
- 「緊張が走る」と「緊張が高まる」に違いはある?
- 「緊張が走る」の言葉の使い方
- 「緊張が走る」を使った例文
「緊張が走る」の意味とは?
みなさんは「緊張が走る」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「緊張が走る」は「きんちょうがはしる」と読み、日常的に使われる機会が多い言葉です。
ビジネスシーンで活躍される人は、会議の途中で「緊張が走る」という経験をした事があるかもしれません。
日常生活を送っていても、何かの拍子で「緊張が走る」事がありますので、その場に居合わせた経験がある人がいるでしょう。
一方で「緊張が走る」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。
そこで「緊張が走る」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知ると、「今、『緊張が走った』」などと、職場や街角の雰囲気を実況できるようになるかもしれません。
「緊張が走る」の意味
「緊張が走る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「緊張が走る」には、「張りつめたよう感覚や空気に、一瞬にしておおわれる様子」という意味があります。
例えば家族だんらんをしているリビングルームで、家族が持つスマホが地震警報の音を鳴らす事があります。
それまでは楽しそうなリビングの様子も、地震警報の不穏な音にかき消されて、緊張した空気に包まれます。
このような様子を「緊張が走る」と言います。
このように職場や家庭、街角などに一瞬で、張りつめた空気や感覚に覆われる事を「緊張が走る」と言います。
「緊張が走る」の英語
「緊張が走る」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「緊張が走る」を英語にすると、“become strained”(ビカムストレインド)になります。
“become”には「○○になる」という意味があり、“strained”には「緊張した」という意味があります。
そのため、“become strained”で「緊張状態になる」「緊張が走る」という意味になります。
このように「緊張が走る」という言葉は“become strained”と言う英語にできますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「緊張が走る」と「緊張が高まる」に違いはある?
「緊張が走る」と同じくらい良く使われる言葉に、「緊張が高まる」という意味があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
その場に緊張感が生まれるという意味は、「緊張が走る」「緊張が高まる」に共通しています。
しかし「緊張が走る」の場合は、一瞬でその場が緊張に包まれます。
一方で「緊張が高まる」の場合は、徐々にその場が緊張で包まれていく様子を表現しています。
このように、緊張した状況になるまで時間が短いのが「緊張が走る」で、時間が長いのが「緊張が高まる」と言えます。
「緊張が走る」と「緊張が高まる」は、その場の雰囲気がどのように変わっていったのかに注目すると使わける事ができるようになるでしょう。
「緊張が走る」の言葉の使い方
「緊張が走る」という言葉はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「緊張が走る」には、一瞬にして緊張した空気に包まれる様子という意味があります。
ビジネスシーンでも、街角でも家庭でも、「緊張が走る」場面はあるでしょう。
例えばビジネスシーンでは、会議中に上司が大声で怒鳴る事があります。
大人の男性の怒鳴り声は参加者を凍りつかせるのに十分のため、その場の雰囲気が一瞬で変わり、緊張した空気に包まれます。
このような様子を「緊張が走る」という言葉を使って表現してみましょう。
またプロ野球中継を見ている時、投手が打者の頭部にデッドボールを与えると、球場内に「緊張が走り」ます。
打者の安否が心配になり、一瞬ゲームの勝敗の事を忘れてしまうためです。
このように一瞬でその場の雰囲気が緊張に包まれる様子を見た時に、「緊張が走る」という言葉を使ってみましょう。
「緊張が走る」を使った例文
「緊張が走る」という言葉を使った例文を紹介していきます。
様々な場面における「緊張が走る」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「緊張が走る」の例文1
- 「緊張が走る」の例文2
- 「緊張が走る」の例文3
「緊張が走る」の例文1
「株価急落のニュースが流れ、企業内に『緊張が走った』」
ビジネスシーンでは、何か悪い材料が外部に漏れると、株価が下がってしまう事があります。
そのため、この例文のように、株価急落という情報が流れると、何か大変な事態になったのではないかと、その銘柄の企業内に「緊張が走る」事になります。
しかもストップ安と呼ばれるような急激な株安が起こると、その企業内はハチの巣をつついたような状態になるかもしれません。
「緊張が走る」の例文2
「夜の街に銃声が鳴り響き、街角に『緊張が走った』」
アメリカなど銃の携帯が認められている国では、銃声が鳴り響く機会があるでしょう。
旅行などに行って滞在している街で、夜遅くに銃声が鳴ったら、かなりの緊張感に包まれるはずです。
しかも銃声一発で、瞬時に緊張感が生まれるはずです。
このような場面の様子は、まさに「緊張が走る」という言葉の典型的な例と言えるでしょう。
「緊張が走る」の例文3
「二国間に『緊張が走る』事態になったが、無事におさまって一安心した」
国際情勢のニュースを見ている時に、「緊張が走る」というフレーズを目にする事があります。
もともと折り合いが悪く、何かきっかけがあったら戦争状態になってしまうのではないかと心配されている国では、事故や事件が起こるたびに、その国々の国民の間にも、他国の人々の間にも「緊張が走る」事になります。
いったん戦争が起こってしまえば、その他の国や地域にも悪影響が起こります。
最悪の事態になれば、世界大戦のような状態に陥ってしまうかもしれません。
実際に過去の世界大戦も、それほど大きな事件ではないと見られる火元から戦争が起こり、世界中に広がって行ったという経緯があるため、国際情勢では、「緊張が走り」やすいと言えるでしょう。
「緊張が走る」という言葉の意味や使い方を見てきました。
誰でも一度や二度は、「緊張が走る」場面に出くわした経験があるのではないでしょうか。
次にその場の雰囲気が一変し、緊張に包まれるような出来事が起こったら、「緊張が走る」という言葉を使って、他の人に伝えてみましょう。