「譲歩」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「譲歩」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「譲歩」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「譲歩」とは?
- 「譲歩」の表現の使い方
- 「譲歩」を使った例文と意味を解釈
- 「譲歩」の類語や類義語
「譲歩」とは?
「譲歩」というのは他の人に道を譲るという意味で、自分の意見や主張を抑えて相手の意向に従ったり妥協したりすることを指しています。
「譲歩を求める」などと言いますね。
相反する二者の対立を収めるため、一定のところまで自分の考えを曲げて相手に合わせる、ということです。
自分の考えの1部あるいは全部を曲げて他人の考えに従うという意味であり、それに対してよく似た表現である「妥協」というのは対立する双方あるいは一方が働きかけ、互いに納得できる一致点を求めて穏やかに物事をまとめるという意味になります。
- 「譲歩」の読み方
「譲歩」の読み方
「譲歩」は「じょうほ」と読みます。
日常会話でも使われる表現ですのでぜひ覚えておきましょう。
「譲歩」の表現の使い方
「譲歩」というのは自分の考えの1部、あるいは全てを曲げて他人の考えに従うということです。
お互いに働きかけて納得するという場合は「譲歩」ではなく「妥協」になります。
例えば、大学に行く時は家を離れ、一人暮らしをして大学に通いたいと感じる人もいるのではないでしょうか。
しかし親がそれを許さない場合、「それなら、家から通うから交通費を出してほしい」などと自分の意見を相手に合わせ、「家から通う」という相手の意見に従うことが「譲歩」になります。
「譲歩」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「譲歩」を使った例文1
- 「譲歩」を使った例文2
「譲歩」を使った例文1
「夫が譲歩し、息子は東京の大学に通うことになりました」
子供は東京の大学に行きたいと言っている一方で、親はお金がかかるからなどという事情で家から通って欲しい、などと願うこともあるのではないでしょうか。
このような食い違いが生じている場合はきちんと話し合わなければいけませんが、やはり子供が行きたいと思っている大学に通わせてやりたい、と譲歩する親もいるのではないでしょうか。
親が意見を曲げて子供に合わせた場合、親が譲歩したということになります。
「譲歩」を使った例文2
「価格をこれ以上譲歩するわけにはいきません」
例えば取引先の企業と価格について話し合わなければならないとしましょう。
しかし、片方はできる限り安くしたいと思っていても、もう片方はできる限り高くしたいと思っている可能性があります。
そのような場合、値段を高くしたいと思っている側が譲歩して値段を下げなければいけないですよね。
しかし、ある程度のところで「これ以上は譲歩できない」つまり「これ以上は下げられない」というところがあるのではないでしょうか。
「譲歩」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「折衷」【せっちゅう】
- 「折り合いをつける」【おりあいをつける】
「折衷」【せっちゅう】
「折衷」というのはいくつかの異なった考え方の良いところを取り合わせ、1つにまとめ上げるという意味です。
「両者の意見を折衷しましょう」などと使われます。
「折り合いをつける」【おりあいをつける】
「折り合いをつける」というのは交渉において、互いにある程度譲り合って双方が納得できる妥協点を定める、という意味になります。
「折り合い」というのは互いに譲り合って一致点を見つけるということです。
「譲歩」という表現は日常的にも使われますのでよく覚えておきましょう。
ビジネスでは「譲歩」しなければならないこともありますよね。