「猛威を振るう」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「猛威を振るう」とは、「悪事・病気が凄まじい勢いで広い範囲に影響を及ぼすこと」などを示す言葉です。
「猛威を振るう」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「猛威を振るう」の意味とは?
- 「猛威を振るう」を分解して解釈
- 「猛威を振るう」の使い方
- 「猛威を振るう」を使った例文・短文(解釈)
- 「猛威を振るう」の英語
- 「猛威を振るう」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「猛威を振るう」の意味とは?
猛威を振るうの意味は、「悪事・病気が物凄い勢いで広い範囲に影響を及ぼすこと」や「自然災害・戦乱が物凄い威力を発揮すること」などになります。
「猛威を振るう」の直接的な意味は、「凄まじい威力を発揮する・猛烈な勢いで影響を及ぼす」になります。
しかし、一般的に「猛威を振るう」という言葉を使う時には、「感染症(疫病)の急速な蔓延」や「自然災害の被害の急速な拡大」「戦争・暴力の猛烈な勢い」を意味していることが多くなっています。
「猛威を振るう」とは、「悪事・暴力・疫病などの好ましくないこと」が猛烈な勢いと威力で影響力を発揮することを意味しているのです。
- 「猛威を振るう」の読み方
「猛威を振るう」の読み方
「猛威を振るう」の読み方は、「もういをふるう」になります。
「猛威を振るう」を分解して解釈
「猛威を振るう」を「猛威」と「振るう」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「猛威」
- 「振るう」
「猛威」
「猛威(もうい)」という言葉は、「並・普通ではない凄まじい威力」や「抵抗することができないほどの物凄い勢い」を意味しています。
「猛威」とは「猛々(たけだけ)しいほどの威力・勢い」のことであり、「疫病の猛威によって大量の死者が出た」や「自然災害が猛威を振るった被害の痕跡がある」などの使い方をすることができます。
「振るう」
「振るう(ふるう)」という言葉は、「思う存分に力を働かせること」や「十分に力を発揮すること」を意味しています。
「振るう」には「大きく振り動かすこと」や「充実して勢いが盛んであること」の意味もありますが、「猛威を振るう」の言葉では「十分に力を発揮すること」の意味になります。
「猛威を振るう」の使い方
「猛威を振るう」の使い方は、「感染症(病気)・暴力(戦乱)・自然災害(地震・台風)」などが、普通ではない物凄い影響力を発揮した時に使われるというものです。
病気や災害、暴力などの「好ましくない物事・出来事」が非常に強い威力を発揮した時に、「猛威を振るう」という言葉を使用することができます。
例えば、「流感(風邪)が猛威を振るって職場が回らなくなっている」や「敵の軍隊が猛威を振るって国土を蹂躙(じゅうりん)された」などの使い方ができます。
「猛威を振るう」を使った例文・短文(解釈)
「猛威を振るう」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
危険なウイルスによる伝染病が世界の広範囲で猛威を振るうことを、パンデミックと呼んでいる。
この例文における「猛威を振るう」は、「未知のウイルスが原因の伝染病が物凄い勢いで拡大していること」を意味しています。
感染症が世界的流行に近い規模になってくると、「パンデミック(感染症・疫病の世界流行)」という非常に恐ろしい事態(人類の大量死のリスク・可能性)を引き起こしてしまうのです。
例文2
大型台風が猛威を振るったことで電車・バスが運休となり、都市の交通網は麻痺してしまった。
この例文における「猛威を振るう」は、「大型の台風が非常に強い勢力でやって来て被害を広げたこと」を意味しています。
大型台風が猛威を振るったことで、電車・バスなどの都市の交通インフラが機能しなくなったのです。
例文3
民兵・志願兵が加わったゲリラ部隊が内戦で猛威を振るって、独裁政府に従う正規軍を追い詰めていた。
この例文における「猛威を振るう」は、「軍隊・暴力が物凄い威力を発揮すること」を意味しています。
ゲリラ部隊が猛威を振るって、正規軍に対して優位になっているのです。
「猛威を振るう」の英語
「猛威を振るう」の英語は、“go on a rampage”(暴れまわる・猛威を振るう)”や“have(exert,exercise) an overwhelming influence”(圧倒的な影響力を持っている)”、“spread(take off) like wildfire”(野火のように急速に広まる)”、“wreck havoc”などになります。
“Hurricane had an overwhelming influence on small town. ”(ハリケーンが小さな町に猛威を振るった。)
“This virus spread like wildfire across the SNS”(via twitter). (このウイルスが、Twitter経由のSNSで猛威を振るった。)
「猛威を振るう」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「猛威を振るう」の似た意味の言葉・類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「猛威を振るう」の似た意味の言葉・類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「大暴れする・勢いを増す」
- 「拡大する・広まる」
- 「猖獗を極める・蔓延する」
「大暴れする・勢いを増す」
「猛威を振るう」の似た意味の言葉・類語として、「大暴れする・勢いを増す」があります。
「猛威を振るう」という言葉の意味には、「通常では考えられない物凄い威力・勢いを発揮する」があるので、類語として物理的な暴力を発揮して暴れる「大暴れする」を指摘することができます。
「勢力範囲・影響圏を広める、相手に対する影響力が強まる」という意味を持つ「勢いを増す」という言葉も、「猛威を振るう」に似た意味を持つ言葉の一つになっています。
「拡大する・広まる」
「猛威を振るう」の似た意味の言葉・言い換えとして、「拡大する・広まる」があります。
「拡大する」というのは、「規模・範囲・数量などが大きくなっていくこと、大きくすること」を意味しています。
「猛威を振るう」という言葉の意味には、「物凄い威力で被害の規模や範囲が拡大する」があります。
そのことから、「猛威を振るう」という言葉は、「拡大する・広まる」に言い換えることができるのです。
「猖獗を極める・蔓延する」
「猛威を振るう」の似た意味の言葉・類語として、「猖獗を極める・蔓延する」があります。
「猖獗を極める(しょうけつをきわめる)」の言葉の意味は、「悪事・感染症(疫病)などが勢いを増して広まること」になります。
「蔓延する(まんえんする)」という言葉も、「悪事・疫病・悪習などが広まっていること」を意味しています。
「猛威を振るう」にも「ウイルス・細菌などの感染症が物凄い勢いで広まること」の意味があるので、似た言葉として「猖獗を極める・蔓延する」を上げることができます。
「猛威を振るう」という言葉について徹底的に解説しましたが、猛威を振るうには「悪事・病気が広い範囲に影響を及ぼすこと」や「自然災害・戦乱が物凄い威力を発揮すること」などの意味があります。
猛威を振るうの類語・言い換え・似た言葉としては、「大暴れする・勢いを増す」「拡大する・広まる」「猖獗を極める・蔓延する」などがあります。
「猛威を振るう」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。