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「達観」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

達観(たっかん)とは、目先のことにとらわれず、真理、道理を悟っていること、またそのような人に使われる言葉です。

どういう時に使うのか、またどのような人に使われる言葉なのか詳しく解説していきます。

達観

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「達観」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「達観」の意味とは?
  • 「達観」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「達観」の言葉の使い方
  • 「達観」を使った例文や短文(解釈)
  • 「達観」の英語
  • 「達観」の対義語
  • 「達観」を使った言葉と意味を解釈
  • 「達観」と諦観(ていかん)との違い


「達観」の意味とは?

「達観」の意味とは?

「達観」(たっかん)とは、わりとよく使われる言葉です。

「達観している人」「時勢を達観している」「達観した素振りで」と、会話や文章、どちらでも使います。

意味としては、広く全体を見通す、悟っている、超然とした心境に達しているといったもので、要するに目先のことにとらわれたり、すぐに感情的になったりせず、「広い視野で物事や、全体の成り行き、流れを見通すこと」「物事や人にこだわらず、悟りの心境に達すること」ことを表しています。

周りの人が焦ってパニックになっているような時に一人落ち着いて余裕で構えている人がいたりするものです。

そのような人は「達観している」と言い表すことができます。

意味合いから、決して悪いことではありませんから、相手に対する褒め言葉として使うことも多いでしょう。



「達観」の類語や言い換え・似た言葉

「達観」の類語や言い換え・似た言葉

達観の類語、言い換え、似た言葉をいくつか紹介しましょう。

  • 「超越」【ちょうえつ】
  • 「開眼」【かいがん】
  • 「悟った」【さとった】
  • 「解脱」【げだつ】

「超越」【ちょうえつ】

超越(ちょうえつ)とは普通に考えられる程度をはるかに超えている、ずば抜けているという意味があります。

またその物事に対してかけ離れた境地にあり、問題にしない時なども使います。

一般的よりも優れている、考えられないほど素晴らしいといった時に使われることが多く、褒め言葉にもなります。

「開眼」【かいがん】

開眼(かいがん)とは、二通りの意味があります。

一つは文字通り、目が見えるようになることや、見えるようにすることを言います。

「開眼手術」といったように使われます。

もう一つは物事の道理がはっきりわかるようになる、コツを掴むといった意味です。

達観と同義になるのはこちらの意味になります。

またこの場合は、読み方が「かいげん」とも読みます。

「悟った」【さとった】

「悟り」「悟る」「悟った」という言葉ですが、意味としては、表面的に表れていないことを、推し量って理解することという意味と、物事をはっきり理解する、道理を知るという意味と、欲望、執着などを捨てて真理を会得するという意味の3つに分けられます。

どの意味においても「達観」とほぼ同じような意味合いになります。

「解脱」【げだつ】

「解脱」(げだつ)とは少々難しい言葉ですが、もともとは仏教用語です。

仏教においては、煩悩に縛られていることからの解放、迷いの世界、輪廻などの苦を脱して自由の境地に到達することとされています。

つまり悟りを開くという意味に使われる言葉です。

達観も解脱も、小さなこだわり、目先のこと、欲望などに惑わされず、先を見通して考えることができるという意味においては似た言葉と言えるでしょう。

「達観」の言葉の使い方

「達観」の言葉の使い方

「達観」(たっかん)と言う言葉は、目先のことにとらわれない、真理を悟っている、広い視野を持って状況を見通しているといった意味があります。

生活でも仕事の場でも感情的になりますと、マイナスなことが多いものです。

達観している人ほど失敗がなく安定していますし、余裕があります。

つまり「達観している」と言われて本来は悪い意味はありません。

落ち着いている、優れている人に対して妬みや悔しい気持ちから「いつも達観している」と嫌味の気持ちを込めて言う場合もなくはないですが、言った方が空しくなるだけです。

「頭が良い」「賢い」と同じく「達観」も人のことを言い表す時に良い印象の方が強い言葉です。



「達観」を使った例文や短文(解釈)

「達観」を使った例文や短文(解釈)

「達観」を使った例文をいくつか、紹介しましょう。

人を言い表す時に使う場合もありますし、本人に褒め言葉で使うこともできます。

  • 「達観」の例文1
  • 「達観」の例文2
  • 「達観」の例文3

「達観」の例文1

「どうしたら、そんなに達観できるのですか?」

感情に走らず、冷静に落ち着いて状況を読める人、長い目で見通すことができる人に、尊敬と褒め言葉の意味も込めて言うこともできます。

「達観している」と言われて嫌な気分になることはそうそうありません。

冷静で先を見通す目があると褒められていると感じる方が多いでしょう。

「達観」の例文2

「彼はまだ若いけれど達観している」

物事の道理をわかっている人、先のことを見通す目を持っている人のことを言い表します。

「達観している=賢い」という意味合いにもとれます。

「達観」の例文3

「私はそんなに達観的にはなれない」

何か辛いことや大変なことが起こった時に、感情的になってしまったり、先のことまで考えられないという心境の時に自分のことを言い表す時にも使います。

そんなに簡単に達観などできないといった意味になります。

「達観」の英語

「達観」の英語

達観を英語で言う時は“spiritual enlightenment”“philosophy”(哲学的な)となります。

また物事を見通すといった意味合いで言い表したい時は“take a long view of”も使います。

「達観」の対義語

「達観」の対義語

達観というのは、周りに流されたりせず、悟りの境地になるといった意味合いがあります。

また目先のことに惑わされることもなく全体をしっかり見通すことができることを言います。

その対語語となれば、こだわり過ぎる、しつこくなる、小さなことを気にするといったような意味合いを持つ言葉になるでしょう。

「固執」「執着」「無計画」「場当たり的」「その場しのぎ」といったような言葉が対義語として使われるのではないでしょうか。

「達観」を使った言葉と意味を解釈

「達観」を使った言葉と意味を解釈

「達観」を使った言葉と、その意味を見ていきましょう。

  • 「達観的」
  • 「達観視」

「達観的」

「達観的」とは「達観しているような」という意味になります。

はっきり達観していると断定しているわけではありませんから、柔らかいイメージ、便利な言葉でもあります。

「●●さんは達観的なところがある」と使えば、断定ではないので言いやすくなります。

「達観視」

「達観視」もよく使われる言葉です。

意味としては「達観」とほぼ同じで、達観した物事の見方ということになります。

「達観する」「達観視」も意味は同じです。

「達観」と諦観(ていかん)との違い

「達観」と諦観(ていかん)との違い

「達観」と似た言葉に「諦観」(ていかん)があります。

意味は、全体を見通して、本質を見極めること、悟って諦めること、また超然とすることを言います。

どちらも全体を見通すという点では同じなのですが、達観は別に「諦める」ことではありません。

一方諦観は、悟って諦めることを言います。

また潔く運命に身を任せるといった印象が強くなる言葉でもあります。

「達観」「諦観」に関しては微妙な意味合いの違いを理解して使い方(選び方)を間違わないようにしましょう。

「達観」「物を見る目があり優れている」といったニュアンスが含まれますが「諦観」には「優れている」という意味合いが含まれているわけではありません。

icon まとめ

いかがでしたでしょうか。

「達観」(たっかん)と言う言葉の意味や使い方、例文などを紹介しました。

言葉の意味としては、感情的にならず先を見通すことができる、物事を悟っているということになりますので良い意味です。

褒め言葉としても使えます。

しかし優れている人、賢い人に対する嫌味として使う場合もあるでしょう。

本来、良い意味のある言葉でも会話の内容、流れによっては悪い意味として使われてしまうこともありますので、意味を正しく理解しておくことが大事です。

特に「諦観」と似ている言葉ですので、違いを覚えておくようにしましょう。


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