「了見」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「了見」の意味や類語を紹介します。
さらに「了見」の使い方や、「了見」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「了見」の意味とは?
- 「了見」の類語や言い換え・似た言葉
- 「了見」の言葉の使い方
- 「了見」を使った例文
- 「了見」の漢字は「料簡」でも問題ない
- 「了見」を使った言葉
「了見」の意味とは?
みなさんは「了見」という言葉を目にした事があるでしょうか。
見た事があるけれど、意味を説明しろと言われると難しいと感じる人が多いかもしれません。
また若い世代の方の中には、「了見」という言葉を一度も見たことがないという人もいるかもしれません。
それほど一般的な言葉ではありませんが、小説やニュース、大人同士の会話などで使われる言葉です。
そこで社会人になったら、知っておきた言葉のひとつ「了見」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「了見」の読み方
- 「了見」の意味
「了見」の読み方
「了見」は「りょうけん」と読みます。
それほど難しい漢字ではありませんので、素直に読むと「りょうけん」と読めるでしょう。
「りょうみ」などと読み間違えないように、これを機会に「了見」は「りょうけん」と覚えておきましょう。
「了見」の意味
「了見」にはどのような意味があるでしょうか。
「了見」には、「考え」や「気持ち」という意味があります。
例えば「了見が狭い」という言葉がありますが、この言葉には「考えが狭い」という意味があります。
また「了見が違う」という言葉には、「考え方が違う」という意味があります。
私生活でもビジネスシーンでも、「考え」を披露する事はありますし、何かをしていると、している人の「考え」が透けて見えてきます。
職場で働く新人社員の「了見」に対して、先輩が文句を言いたくなる事もあるでしょう。
このように「了見」には「考え」や「気持ち」という意味があります。
「了見」の類語や言い換え・似た言葉
「了見」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
「了見」という言葉を他の言葉で表現したい時に、類語等を知っておくと便利です。
- 「考え」【かんがえ】
- 「意見」【いけん】
「考え」【かんがえ】
「了見」を分かりやすい日本語にすると、「考え」になります。
「考え」には、「考える事」という意味や、「考えて得る事ができた結論や判断」などの意味があります。
「自分の考えを述べる」という時は、思案して、導き出された結論や判断、さらには決意などを発表する時です。
また「考えがない」と、考える事ができていない人に対して、「考え」という言葉を使う事があります。
仕事の場面では、誰もが自主的に「考える事」が必要になるからです。
「意見」【いけん】
「意見」という言葉の意味も、「了見」の中に含まれています。
「意見」には、「ある事や問題に対する考え」という意味があるからです。
また「意見」には誰かの考えを戒めるという意味もあります。
「A課長が○○君に意見する」という場合は、説教をするという意味になります。
「了見」の言葉の使い方
「了見」という言葉を、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか
「了見」には「考え」や「気持ち」という意味があります。
特に「考え」という意味が強いので、誰かの考えが分かった時や、誰かの考えが間違っていると感じた時に「了見」という言葉を使ってみましょう。
例えば、「○○君の『了見』を聞いて驚いた」という文章を作ったり、「あなたの『了見』は間違っていると思う」などという文章を作る事ができます。
また自分の考えを相手に伝える時にも、「了見」という言葉を使う事ができます。
「私の『了見』では、AはBに勝ると思います」などという感じです。
このように、「考え」という言葉が登場する時に、「了見」という言葉を使ってみましょう。
「了見」を使った例文
「了見」を使った例文を紹介して行きます
様々な場面における、「了見」を使った例文を見る事で、この言葉の使い方が良く分かるようになるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「了見」を使った例文を紹介します。
「一人で手柄を独占しようなんて、お前はどういう『了見』をしているんだ」、「30分前に出社して仕事を準備するとは、素晴らしい『了見』を持っているな」、「決して浮ついた『了見』で、この企画を提案しているのではありません。
私の本気の提案です」などです。
このように、仕事をしていると態度の中に「了見」が透けて見えてきます。
見せ掛けのやる気ではなく、本気で仕事に取り組めば、あなたの「了見」を褒めてもらう事ができるでしょう。
また「どういう了見だ」という言い回しも、比較的よく使いますので覚えておきましょう。
例文2
日常的な場面における、「了見」を使った例文を紹介して行きます。
「私の『了見』が狭いのかもしれないが、ポテトチップスを箸で食べるという、若者文化は理解できない」、「今年の流行語をチェックしたが、私の『了見』とはまるで違う結果になった。
私は本当に今年の日本を生きたのだろうか」、「とんでもない『了見』違いをしてしまい、午前7時に行くべきところを、午後7時と勘違いしてしまった。
義理のお父さん、怒っているだろうな」などです。
若い頃は、年を取った人の「了見」が理解できませんし、年を取ると、若い人の「了見」が理解できないものです。
また「妻の『了見』と、私の『了見』が食い違い、一緒に映画館に行ったが、他の映画を別々に見る事になった」など、男女の「了見」や夫婦の「了見」も違う事が多いでしょう。
「了見」の漢字は「料簡」でも問題ない
「了見」には、考えや気持ちという意味があります。
そのため「考え」という言葉と言い換える事が可能です。
また「了見」は、「料簡」という漢字を使う事ができます。
どちらの漢字を使っても、全く同じ意味の文章になります。
ただし会社によっては、どちらの「りょうけん」を文章に使っているか分かりません。
そこで入社した会社で使っている「了見」または「料簡」を、メールや正式な書類などに使うようにしましょう。
「了見」を使った言葉
最後に「了見」を使った言葉をいくつか紹介します。
「了見」を使った定型句のようなものですので、覚えておくと使い勝手が良いでしょう。
- 「了見が狭い」
- 「了見違い」
「了見が狭い」
「了見が狭い」または「了見の狭い人」などという言い回しがあります。
このタイプの人は、自分なりの価値観がしっかりある反面、他の人の価値観を認めないという部分があります。
「バラは赤が美しい」と思い込み、白や紫のバラが美しいという人の意見は無視するような人です。
このような人を相手にすると、とても疲れます。
自分の価値観が絶対に正しいと信じて生きていて、新しい価値観や、他の人の価値観を認める事ができない人とは、なるべく付き合いたくないものです。
「了見違い」
「了見違い」という言葉も、比較的良く使う言葉です。
例えば、仕事中に、職場の上司が部下に向かって、「それはお前の了見違いだ」などと説教を始める事があります。
この場合の「了見違い」には「考え違い」という意味があります。
若い頃は思い込みが激しいため、大人の事情が見えなかったり、社会的な暗黙のルールなどが見えないケースがあります。
このような「了見違い」は、仕事や人生経験を積む事で少なくなってきます。
上司に指摘された時は意味が分からなくても、数年後に「そういう事か」と腑に落ちる日がくるかもしれません。
「了見」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「考え」という意味がありますので、「考え」という言葉を他の言い回しにしたくなった時に、「了見」という言葉を知っておくと便利だと思います。
また「了見違い」や「どういう了見だ」などの、定型文的な文章を知っておくと、自分が実際に「了見」という言葉を使う時に、戸惑わなくて済むでしょう。