「閉じる」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「閉じる」とは、「開けてあったものがしまること(開けていたものをしめること)」や「続いていた物事が終わること(続いていた物事を終えること)」などです。
「閉じる」の「意味・類語・言い換え・閉じると閉めるの違い・使い方・英語・漢字・ウインドウを閉じるショートカット・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「閉じる」の意味とは?
- 「閉じる」の類語や言い換え・似た言葉
- 「閉じる」と 「閉める」の違い
- 「閉じる」の使い方(敬語編)
- 「閉じる」の英語
- 「閉じる」の漢字
- Windowsで「ウインドウを閉じる」のショートカットのやり方
- 「閉じる」を使った言葉と意味を解釈
「閉じる」の意味とは?
「閉じる」の意味には、「自動詞」と「他動詞」の二通りの意味を考えることができます。
自動詞としての「閉じる」の意味には、「開けてあったものがしまること・ふさがること」や「続いていた物事が終わること」などの意味があります。
他動詞としての「閉じる」の意味には、「開けていたものをしめること・ふさぐこと」や「続けていた物事を終わらせること」「文章中の平仮名・カタカナを漢字に書き直すこと」「閉じ込めること・こもらせること」などがあります。
「閉じる」という言葉には、「開いているものが閉まったりふさがったりする意味」と「開いているものを閉めたりふさいだりする意味」があります。
更に、「続いていた物事が終わる意味」と「続いていた物事を終わりにする意味」があるのです。
編集・推敲(すいこう)で使う専門的な意味としては、「かなを漢字に書き直すこと」の意味もあり、「閉じる」というのは多義的な言葉だと言えるでしょう。
「閉じる」の類語や言い換え・似た言葉
「閉じる」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「閉じる」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「閉める」【しめる】
- 「終わる」【おわる】
- 「塞ぐ」【ふさぐ】
- 「クローズ」【くろーず】
「閉める」【しめる】
「閉じる」の類語・言い換えとして、「閉まる・閉める」があります。
「閉まる」とは開いていたものが閉じること(自動詞の言葉)であり、「閉める」とは開いているものを閉めること(他動詞の言葉)です。
「閉じる」と「閉まる・閉める」には、後で説明する若干の慣用による意味・使い方の違いはありますが、基本的に同じ意味を持つ言葉です。
「閉じる」の類語として、「閉まる・閉める」を指摘できます。
「終わる」【おわる】
「閉じる」の類語・似た言葉として、「終わる・終わらせる」があります。
「閉じる」には、「ある物事・活動が終わること」と「ある物事・活動を終わらせること」の意味があります。
「人生の幕が閉じる」といえば「人生が終わること」を意味し、「会議を閉じる」といえば「会議を終わらせること」を意味しています。
そのことから、「閉じる」に似た言葉として「終わる・終わらせる」を上げることができるでしょう。
「塞ぐ」【ふさぐ】
「閉じる」の類語・言い換えとして、「塞がる・塞ぐ」があります。
「閉じる」の意味には、「開いているものが塞がること」と「開いているものを塞ぐこと」があります。
「貝のふたが閉じる」や「開いていた本を閉じる」には、「塞がる・塞ぐ」という意味があります。
そのため、「閉じる」という言葉は「塞がる・塞ぐ」という言葉で言い換えることができるのです。
「クローズ」【くろーず】
「閉じる」の類語・似た言葉として、「クローズ・閉業」があります。
「閉じる」を一般的な英語でいえば「クローズ」になります。
お店を営業している人が「クローズ(クローズド)」の看板を掲げた時には、「今日の営業は終了しました・本日は閉業です」という意味になります。
そのことから、「閉じる」の類語として「クローズ・閉業」を上げることができます。
「閉じる」と 「閉める」の違い
「閉じる」と「閉める」は、「開いていたものを閉める」という意味は共通していて、「ドア(門)を閉じる・ドア(門)を閉める」「店を閉じる・店を閉める」などの文章では両方が使えます。
「閉じる」と閉める」の違いとして、「開いていたものがふさがる」という自動詞的な意味では「閉める」が使えないことがあります。
例えば、「戸(ふた)が閉じる」は「戸(ふた)が閉める」とは言えず、「戸(ふた)を閉める」と言わなければいけません。
「閉じる」と「閉める」には慣用による使用法の違いがあり、「目・口・本・傘」などは「閉じる」といい「閉める」とは言いません。
「店を閉じる」と「店を閉める」はどちらも使えますが、「店を閉じる」は廃業の意味合いが強く、「店を閉める」は一日の営業の終わりの閉店の意味合いが強くなっています。
「閉じる」の使い方(敬語編)
「閉じる」の敬語としての使い方は、丁寧語であれば「閉じます」になります。
相手を敬う「閉じる」の尊敬語としては、「お閉じになる(お閉じになられる)」や「閉じられる」などがあります。
自分の立場をへりくだっていう「閉じる」の謙譲語としては、「閉じさせて頂く」があります。
「閉じる」の英語
「閉じる」の英語には、“close”、“close up”、“fold”、“end”,“shut”などがあります。
“I will close the door. ”(私が玄関を閉じます。)
“He has ended his life. ”(彼は人生を閉じた。)
“She closed her academician career. ”(彼女は学者・知識人としてのキャリアを閉じた。)
“I have shut up shop. ”(私はお店を閉じた(廃業した)。)
“She is crying with her eyes shut.” (彼女は瞳を閉じたまま泣いていた。)
「閉じる」の漢字
「閉じる」の漢字は「閉」で、音読みは「ヘイ」、訓読みは「とじる・とざす・しまる・しめる」になります。
「閉」という漢字の意味は「とじる・とざす・しめる」があり、「閉鎖(へいさ)」「閉門(へいもん)」などに使われます。
「おえる・おわる」という意味では、「閉会(へいかい)」「閉店(へいてん)」などに使われます。
「とじこもる・とじこめる」の意味では、「閉居(へいきょ)」「閉塞(へいそく)」などの言葉があります。
Windowsで「ウインドウを閉じる」のショートカットのやり方
Windowsで「今作業しているウインドウを閉じる」のショートカットのやり方は、[Ctrl]+ [W]になります。
[Alt]+[F4]でもウインドウを閉じることができますが、この場合は「アプリケーションを終了するショートカット」になります。
インターネットブラウザでサイトを見ている時に、[Ctrl]+[W]は今見ているタブのみを閉じますが、[Alt]+[F4]はインターネットブラウザ自体を終了させます。
[Esc]キーでも、ウインドウを閉じられることがあります。
「ウインドウを最大化する」のショートカットは[Windows]+[↑]キー、「最大化したウインドウを元に戻す」のショートカットは[Windows]+[↓]キーで実行できます。
「閉じる」を使った言葉と意味を解釈
「閉じる」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「ドア(門)を閉じる」
- 「お店を閉じる」
- 「心を閉じる」
「ドア(門)を閉じる」
「ドア(門)を閉じる」は、「開いていたドア(門)をしめる」という一般的な「閉じる」の意味・用法になっています。
「閉じる」には「開いていたもの・開いていた部分」を閉めたりふさいだりする意味があり、「ドア(門)を閉じる」という言葉はその意味を持っているのです。
「お店を閉じる」
「お店を閉じる」という言葉の意味は、「今まで営業(開店)していたお店を閉めること・廃業すること」を意味しています。
「お店を閉じる」という時には、「その日の営業時間が終わって閉店する(また明日開業する)」という意味ではなく、「お店の営業そのものを終わりにする+お店を廃業する」という意味合いが強くなっています。
その日の営業時間が終わって閉店するというだけの意味であれば、「お店を閉じる」という言葉よりも、「お店を閉める」という言葉を使うことが多いでしょう。
「心を閉じる」
「心を閉じる」という言葉の意味は、「他人(社会)に対してオープンに開いていた心をふさいでしまうこと」や「開いていた心を閉じてしまって内気・内向的になること」を意味しています。
「心を開く・心を閉じる」というのは慣用的な言葉の表現ですが、「心を開く」というのは「他人(社会)に対してオープンな態度を見せて、自分について積極的に語るということ」を示唆しています。
反対に「心を閉じる」というのは「他人(社会)に対して閉鎖的な態度を見せて、自分について語ることがほとんど無くなるということ」を意味しているのです。
「閉じる」という言葉について徹底的に解説しましたが、「閉じる」には「開けてあったものがしまること(開けていたものをしめること)」や「続いていた物事が終わること(続いていた物事を終えること)」などの意味があります。
「閉じる」の類語・言い換え・似た言葉としては「閉じる・閉める」「終わる・終わらせる」「塞がる・塞ぐ」「クローズ・閉業」などがあります。
「閉じる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。