「土台無理」の意味とは?類語や使い方、例文を紹介!
「土台無理」とは、「はじめから無理であること」や「元々、できないこと」を示す言葉です。
「土台無理」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・対義語(反対語)・語源」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「土台無理」の意味とは?
- 「土台無理」の類語や言い換え・似た言葉
- 「土台無理」の言葉の使い方
- 「土台無理」を使った例文
- 「土台無理」の英語
- 「土台無理」の対義語や反対語
- 「土台無理」の語源や由来
「土台無理」の意味とは?
「土台無理」の意味は、「はじめから実現が無理であること」や「元々できないこと」、「根本的に不可能なこと」になります。
「土台無理」の「土台(どだい)」とは「建築物の最下部にあって建物の重みを支えてくれている基礎・基盤」のことで、そこから転じて「物事一般の基礎・根本」を意味するようになりました。
「土台無理」という言葉の場合には、「土台」は副詞的な用法で「無理」を修飾していて、「根本的に無理であること」や「基本的に実現が難しいこと」を意味しているのです。
「無理」という言葉には「物事の筋道が立たず道理に合っていないこと」の意味だけではなく、「実現するのが難しいこと・なかなか行為に踏み切れないこと」「強いて行うこと・押し切って行うこと」という意味もあります。
- 「土台無理」の読み方
「土台無理」の読み方
「土台無理」の読み方は、「どだいむり」になります。
「土台無理」の類語や言い換え・似た言葉
「土台無理」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「土台無理」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「無理筋」【むりすじ】
- 「初めから不可能」【はじめからふかのう】
- 「基礎が全くできていない」【きそがまったくできていない】
「無理筋」【むりすじ】
「土台無理」の類語・言い換えとして、「絶対に無理・無理筋(むりすじ)」があります。
「土台無理」という言葉の意味は「初めから無理で実現できない」というものですから、「絶対に無理でできない」という言葉に言い換えることができます。
「土台無理」の類語として、自分がどんなに一生懸命に努力・工夫をしても実現できないというニュアンスを持っている「絶対に無理・絶対にできない」を上げることができるでしょう。
物事を遂行しようとする筋道(やり方)が悪くて絶対に実現できないことを示す「無理筋(むりすじ)」という言葉も、「土台無理」の類語として考えることができます。
「初めから不可能」【はじめからふかのう】
「土台無理」の類語・似た言葉として、「初めから不可能」があります。
「土台無理」には、「どんなに頑張ったとしても初めからできない」という意味合いがあるので、「初めからできない」という意味の言葉を類語として考えることができます。
「土台無理」に似た言葉として、「初めから不可能」を上げることができるでしょう。
「土台無理」という言葉は、何度かチャレンジしてやり方を工夫したり更に努力を重ねればできるというような意味ではなく、「初めから能力が低すぎたり素質が無さすぎたりして無理=絶対にできない・初めからできない」というニュアンスが込められているのです。
「基礎が全くできていない」【きそがまったくできていない】
「土台無理」の類語・言い換えとして、「基礎(根本)が全くできていない」があります。
「土台無理」という言葉には、「根本的に不可能である」や「基本的な能力・資質の不足によってできない」という意味があります。
そのため、「土台無理」という言葉は、「基礎(根本)が全くできていない」という言葉で言い換えることができるのです。
「基礎(根本)が全くできていない」からこそ、「土台無理(どんなに努力・工夫をしても絶対に無理で不可能)」な状態になってしまっているのです。
「土台無理」の言葉の使い方
「土台無理」の言葉の使い方は、「自分の能力・才能・適性・資質(素質)」を客観的に考えた場合に、「ある目的・目標・理想・課題」を達成することがほぼ絶対的に不可能である時に使うというものです。
いつものテストでどんなに努力しても数学で60点程度しか取れない人が、まったく勉強せずに数学で100点を取るというのは「土台無理」というような感じで使うことができます。
「土台無理」という言葉は、「その人の根本的な能力・基礎的な条件・適応能力を考えた場合に実現がほぼ不可能である」と予測される時に使われる言葉なのです。
自分の能力や現状とはあまりにかけ離れた高い理想・目標を目指しているような場合に、「土台無理」という言葉が使われることになります。
「地域のオーディションにさえ受からない私が、全国区で有名なアイドルになるなんて土台無理な話だ」というような形で「土台無理」という言葉を使用するのです。
「土台無理」を使った例文
「土台無理」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「土台無理」を使った例文について紹介していきます。
- 「土台無理」の例文1
- 「土台無理」の例文2
- 「土台無理」の例文3
「土台無理」の例文1
高校2年の段階で偏差値が55だった私が、現役で東京大学に合格するなどということは、土台無理な話だったと気づかされた。
「土台無理」の例文2
特別な高身長の若いイケメンというわけでもなく、高学歴・高所得というわけでもない中年の冴えない男が、誰が見ても美人な(可愛い)20代の女性と結婚しようとしても、土台無理な話である。
「土台無理」の例文3
高校生まで全く野球経験の無かった学生が急に高校野球で甲子園を目指すというだけでも無謀な話なのに、更に甲子園で優勝を狙ってプロ野球選手になるなどというのは土台無理な夢物語である。
「土台無理」の英語
「土台無理」の英語の直訳は、“foundation unreasonable”や“absolutely impossible”になります。
「土台無理」を「絶対に無理・到底できない」などのニュアンスで英会話で使いたいのであれば、“There is no way. ”、“No chance. ”、“There is no possibility(chance). ”などを使いましょう。
“That's out of question. ”という英文も、「それは問題外です」という意味で、「土台無理・絶対に無理」と近いニュアンスを持っています。
「土台無理」の対義語や反対語
「土台無理」の対義語・反対語として考えられるのは、「絶対にできる」「簡単・容易(簡単にできる・容易にできる)」「楽勝」「基本的な能力(資質)からすれば可能」などの言葉です。
土台無理という言葉の意味は「絶対に無理である・はじめからできるはずがない」というネガティブな意味合いになりますが、土台無理の対義語・反対語はそれとは反対の「絶対にできるはずである・簡単にできる・元々できるだけの基本的(根本的)な能力がある」の意味を持っていることになります。
「絶対にできる・絶対に可能」は、「土台無理」の直接的な対義語になります。
「簡単・容易(簡単にできる・容易にできる)」というのも、難しすぎて絶対にできないというニュアンスを持つ「土台無理」の反対語になっています。
「土台無理」には「根本的な前提条件から考えて無理」の意味もあるので、対義語として「基本的な能力(資質)からすれば可能」という言葉も上げることができます。
「土台無理」の語源や由来
「土台無理」の語源・由来は、「基礎・基盤・根本(大元)」を意味する「土台(どだい)」という言葉に由来しています。
「土台」という言葉は、名詞として使う場合は主に3つの意味があるとされています。
土台の一つ目の意味は、「木造建築の骨組みの最下部にあり、柱を受けてその根本をつないで支えている頑丈な横材」のことです。
二つ目の意味も一つ目の意味に近く、「建築部の最下部で上にある建物の重さを支えてくれている基礎・土台石」のことです。
この建築物の重量を支えている基礎・基盤の意味から転じて、土台の三つ目の意味である「物事の基礎・物事の根本」という意味が生まれたのです。
更に「土台」は副詞として使用される場合には「物事の基礎や根本」という意味からの派生で、「初めから・元々・根本から」という意味で使われています。
その「土台」と「無理」が組み合わされることで、「絶対に無理・はじめから不可能」や「根本的(基本的)にできるはずがない」という意味を持つ「土台無理」という言葉が生まれたのです。
「土台無理」という言葉について徹底的に解説しましたが、土台無理には「はじめから無理であること」や「元々、できないこと」などの意味があります。
土台無理の類語・言い換え・似た言葉としては「絶対に無理」「初めから不可能」「基礎(根本)ができていない」などがあります。
「土台無理」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。